サンタアナ市のバーワー博物館の中国「兵馬俑」(へいばよう)展示(1ページから6ページへ)
5月18日~10月12日
日本の歴史は紀元前3世紀ごろまで、さかのぼることができるが、その理由は、このころ朝鮮から日本への人の移動が起こり、記録が残されているからだ。日本の文化はすべて、朝鮮や中国からもたらされたものだ。日本独自の文字も、中国の文字から発達したものだし、中国から仏教を学ぶことは天皇の願いでもあった。
つまり、中国の歴史を学ぶことは、日本の歴史を理解する上で、必要なことなのだ。現在、サンタアナ市のバーワー博物館で開催中の「兵馬俑」展は、中国の歴史を学ぶだけではなく、日本文化の源流を探るという見方をすることもできる。
兵馬俑は、秦の始皇帝(紀元前259年から紀元前210年)の陵墓の周辺に埋葬された兵士や馬をかたどった等身大の陶器の像で、今回の展示は、これまでアメリカで行なわれた最大規模の展示になっている。展示品は約100点にもおよび、その中には、皇帝の軍隊にいた約20体の等身大の兵士像が含まれている。そして、この兵士像の衣装や表情がすべて異なっているのは、驚くべきことだ。
「兵馬俑」展は、バーワー博物館と、ヒューストン自然博物館、ナショナル・ジオグラフィック博物館による共同企画で、展示総指揮はスタンファード大学名誉教授のアルバート・デイエン博士が務めている。展示品は、中国・西安市周辺にある11カ所の保存施設から貸し出された。
「兵馬俑」は1974年に発見された。これまでに、約1000体の等身大の兵士像が発掘されているが、さらに7000体以上の兵士像が埋まっていると推測されている。秦の始皇帝の陵墓の建設には38年かかったという記録が残されている。皇帝に即位してすぐに工事が始められたのだ。陵墓自体は、大きな構造物であるために、歴史的に知られていたが、「兵馬俑」については、記録が残っておらず、忘れられた存在だった。
発掘から推測されることは、「兵馬俑」を作るために約1000人が集められ、87の組に分かれて仕事をした。行程は、流れ作業で行なわれているが、兵士像の表情や衣装、ポーズは、すべて異なるものが作られている。職業も、兵士、召使、音楽師、軽業師などさまざまな職種が作られた。動物も作られており、皇帝の日常生活が陵墓の中で、再現できることを目的としていたようだ。
バーワー博物館の展示は、秦の始皇帝の陵墓の内部のふんいきが感じられるようにデザインされている。見学者が最初に入る第一ギャラリーは、数体の兵馬俑が、見学者を待ち構えるような構図に配置されている。そしてギャラリーを巡回して行くにつれて、考古学者が兵馬俑を発掘した過程が体験できるように構成されている。
入場料は、平日が大人25ドル、学生・高齢者(62歳以上)19ドル、週末は大人27ドル、学生・
高齢者21ドル。毎週金曜日の午後4時、5時、6時、7時がそれぞれ先着100人までが無料になっている。
アメリカ弓道セミナーを7月16-19日にカリフォルニア大学アーバイン校で開催(1ページから6ページへ)
弓道は日本で数百年の歴史があるが、全国的に統一した教授法が作られ始めたのは1930年代のことだ。1949年に全日本弓道連盟が組織され、弓道のスタンダードが確率した。アメリカでは、アメリカ弓道連盟が組織され1992年から毎年、アメリカ弓道セミナーが開かれている。
このセミナーは、これまで、サウス・キャロライナ州、インディアナ州、北部カリフォルニアで行なわれてきたが、今年のセミナーは、南カリフォルニアで弓道が行われるようになって100年になるのを記念して、カリフォルニア大学アーバイン校のベレン・イベント・センターで7月16日から19日まで行われる。アメリカ、カナダ、そしてアルゼンチンから百人以上が参加する。
全日本弓道連盟は、4人の範士八段をトレーナーとして派遣する。範士八段の弓道家は日本でも100人以下で、最高レベルのトレーナーだ。アメリカ弓道セミナーは、7月16日から18日は午前9時から午後5時まで開かれ、一般も練習を見学できる。7月19日は、弓道技量の認定試験が午前9時から行なわれ、これも見学できる。
皇太子のロサンゼルス訪問 (1ページから2ページへ)
皇太子は、ブラジル日本人移民100周年記念行事に参加した後の帰国の途中、6月25、26日にロサンゼルスに立ち寄られた。2日間の滞在中、唯一の公式行儀として、リトル東京の全米日系人博物館を見学された。
6月26日、午前11時、全米日系人博物館の海部優子副館長の案内で、皇太子は、常設展示の第二次世界大戦中の日系人の強制収用、と20世紀初頭の日本人移民の展示「コモン・グラウンド」を見学された。その後、ロサンゼルスの日系社会のリーダー30人を謁見された。
「美の標準」日本民藝館の仕事(2ページから6ページへ)
「美」とはなにか、という問いに、民藝運動の創設者、柳宗悦は、過剰な装飾を取り除き、直感的に美しいと思えるもの、という説明をしている。東京・駒場にある日本民藝館は、1936年に柳宗悦(1889-1961)によって設立された。
日用品の中の「美」を評価する民藝運動は、柳の元に、陶芸家の濱田庄司、河井寛次郎らが集まり発展した。英国人陶芸家バーナード・リーチは濱田庄司の弟子で、民藝運動の創立メンバーのひとりでもあり、英文書籍で民藝を紹介している。
所蔵品は、柳、濱田、リーチの陶器、棟方志功の版画などの有名作家の作品と、江戸時代から20世紀初頭にかけての無名の職人たちが作った陶器、絵画、染色などが集められている。日本民藝館は、こうした民藝品を収蔵・展示するための初めての試みで、その展示は見学者を間違いなく魅了する。
6月17日から8月31日までは特別展「陶匠・濱田庄司―没後30年記念」を開催中。月曜日が休館日、入場料は1000円。 (東京大学特任講師・板津木綿子(いたつ・ゆうこ)さんからのレポート)
サクラクレパスが大相撲ロサンゼルス巡業の優勝トロフィーを提供(2ページ)
6月7、8日に行われた大相撲ロサンゼルス巡業の表彰式で、大阪に本社を置くサクラクレパスの西村貞一社長が、朝青龍に優勝トロフィーのサクラ・カップを贈呈した。サクラクレパスでは、相撲からヒントを得たボールペンとシャープペンの「相撲グリップII」を発売した。また、サクラクレパスは、ロサンゼルス巡業に150人の子供たちを無料招待した。
サクラクレパスは、2007年の大相撲ホノルル巡業でも、優勝トロフィー「サクラ・カップ」を提供している。
68回二世週日本祭りは、8月16日から24日に開催(3ページ)
恒例のリトル東京で行なわれる「二世週日本祭り」は今年で68回を迎える。オープニング・セレモニーは7月13日に行われ、メインイベントは、8月16、17日と8月23、24日に行われる。
2008年クイーン選考コンテストは、8月16日にディナーが京都グランド・ホテルで、その後のシーはアラタニ日米劇場で行なわれる。チケットは、ディナーとショーがひとり160ドル、ショーだけがひとり75ドル(バルコニーは65ドル)。8月16日には、相撲大会も日米文化会館プラザで行なわれる。
8月17日のグランド・パレードは午後5時に出発する。今年のグランド・マーシャルはフレッド・ホシヤマ、名誉グランド・マーシャルはダニエル・イノウエ連邦上院議員。
8月23、24日の日米文化会館の展示では第1級の盆栽を育てている南風会の展示などが行なわれる。入場料は、無料。8月23日には餃子早食いコンテストが行われる。8月24日は、日米文化会館プラザで午後4時まで、太鼓ギャザリングが行われて、その後、ファースト・ストリートで最後の締めくくりイベント音頭が行なわれる。音頭では見物人も踊りに参加できる。
二世ウィーク期間中は、リトル東京の各所で、生演奏が行なわれるので、日本の音楽を聴くことができる。二世ウィーク事務局の電話番号は(213)687-7193.
北京オリンピックを祝い、ロングビーチの日本庭園で折り紙フェスティバル
(3ページ)
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校内の日本庭園で7月13日、正午から午後4時まで、折り紙フェスティバルが行われる。今年は北京オリンピックが行なわれることから、折り紙フェスティバルも中国文化と折り紙の関係をテーマに取り上げる。紙はもともと中国で発明されたもので、折り紙の起源も、中国まで、さかのぼることができる。記録によれば、紀元105年に中国の宮廷で、鶴、亀、龍など好運、長寿を表す折り紙が作られている。
7月13日には、約40人の折り紙のエクスパートが日本庭園に集まる。また同時に切り紙細工も披露される。
有名太鼓演奏者ケニー・エンドウがオレンジ・カウンティ仏教会の青年太鼓グループと共演(3ページ)
オレンジ・カウンティ仏教会は青少年グループ活動の募金活動のために、8月3日午後4時から同教会の多目的ホールで有名太鼓演奏者ケニー・エンドウのコンサートを行う。チケットは大人30ドル、子供(16歳以下)は10ドル。同教会の青年太鼓グループ大恩太鼓もステージにでる。
太鼓奏者・林田ひろゆきのロサンゼルス・デビュー・コンサート(3ページ)
東京で活躍している太鼓奏者の林田ひろゆきとジパングが9月16日午後8時と9時30分の2回、ロサンゼルスのジャズベーカリーで、ロサンゼルス・デビュー・コンサートを行う。ジパングは男5人と女2人の構成。チケットは30ドル。また、ガーデナのマルカイで開催のヘルス・フェスタにも出演する。日程は、後日発表される。
林田は長崎県出身で、1984年から8年間、太鼓演奏団として世界で活躍している鼓童(こどう)のメンバーだった。その後、イトウ・タキオ太鼓バンド、東京打撃団を経て、独立した。
ロサンゼルスの盆フェスティバル(3ページ)
7月5、6日 サンフェルナンドバレー本願寺
7月12、13日 西本願寺ロサンゼルス別院
7月12、13日 禅宗寺(曹洞宗)
7月12、13日 パサデナ仏教会
7月19、20日 オレンジ・カウンティー仏教会
7月19、20日 ベニス本願寺
8月2、3日 ガーデナ仏教会
8月2日 サンディエゴ仏教会
ロサンゼルス東京会が設立10年を記念して写真コンテスト(3ページ)
設立10周年記念式を10月26日にリトル東京の京都グランド・ホテル(旧ニューオータニ・ホテル)で行なうが、同時に「東京」テーマにした写真コンテストを開催中。写真の大きさは8x10インチ、あるいは8X12インチ。モノクロ、カラーいずれも可。締め切りは9月30日。問合せはstakase@earthlink.netへ。
江戸時代の日本画「プライス・コレクション」展示会がロサンゼルス・カウンティ美術館で進行中(4ページ)
江戸時代中期の日本画約100点を集めた「プライス・コレクション」が6月22日から9月14日まで開催されている。ロサンゼルスの有名日本画コレクター、プライス・ジョー、悦子夫妻が集めた伊藤若冲の作品が中心。そのほか、丸山応挙、琳派の大型屏風も展示されている。江戸時代は夜間の照明はなく絵画は日中の明かりで見るものであったことから、大型屏風の展示コーナーでは、日照の変化を再現するために照明が暗くなったり明るくなったりする工夫がされている。
日米文化会館で日本の民藝展(4ページ)
日本文化を愛した故ムリエール・ポリア博士が残した日本の民藝品が、リトル東京の日米文化会館に寄贈され、その展示会が7月12日から8月3日まで、開かれている。
いけばなと現代美術合作展が全米日系博物館で開催中(4ページ)
イサム野口、アンディー・ホール、ロバート・マップルスロープなどの現代美術家の作品の展示と池坊、草月流、小原流のいけばなの展示。いけばなは毎週、入れ替えが行なわれ、毎月1回、各流派のデモンストレーションが行なわれる。6月22日は池坊、7月20日は草月、8月24日は小原の各流派のデモが行われる。博物館の入場料は、8ドル。
「中国の影響:日本絵画の変遷」をテーマの展覧会をクラーク・センターで開催中(5ページ)
中国は日本の文人(ぶんじん)にとっていつもお手本の国であった。日本画も中国の絵画を手本に書かれていることが多いが、17世紀半ばから中国との交易が途絶えると、日本の文人のライフスタイル、行動、絵画に日本独自の特徴が目立つようになってきている。
日本人がいかに多くの影響を中国から受けて来たか、これまで、知られていなかった中国の道教をベースにした読み物(版画本)の原本などが展示されている。8月2日まで。
ロングビーチ市から高校生が四日市市の環境問題サミットへ参加する
(6ページ)
ロングビーチ=四日市市姉妹都市委員会は、三重県四日市市が行なう、第1回中学生環境サミットに、学生8人、付き添い大人2人を派遣する。派遣費用は四日市が負担する。中学生環境サミットは、四日市市の友好都市、中国・天津市からも中学生を招待する。ロングビーチの代表は8月11日に出発し、20日に帰国する。
5月18日~10月12日
日本の歴史は紀元前3世紀ごろまで、さかのぼることができるが、その理由は、このころ朝鮮から日本への人の移動が起こり、記録が残されているからだ。日本の文化はすべて、朝鮮や中国からもたらされたものだ。日本独自の文字も、中国の文字から発達したものだし、中国から仏教を学ぶことは天皇の願いでもあった。
つまり、中国の歴史を学ぶことは、日本の歴史を理解する上で、必要なことなのだ。現在、サンタアナ市のバーワー博物館で開催中の「兵馬俑」展は、中国の歴史を学ぶだけではなく、日本文化の源流を探るという見方をすることもできる。
兵馬俑は、秦の始皇帝(紀元前259年から紀元前210年)の陵墓の周辺に埋葬された兵士や馬をかたどった等身大の陶器の像で、今回の展示は、これまでアメリカで行なわれた最大規模の展示になっている。展示品は約100点にもおよび、その中には、皇帝の軍隊にいた約20体の等身大の兵士像が含まれている。そして、この兵士像の衣装や表情がすべて異なっているのは、驚くべきことだ。
「兵馬俑」展は、バーワー博物館と、ヒューストン自然博物館、ナショナル・ジオグラフィック博物館による共同企画で、展示総指揮はスタンファード大学名誉教授のアルバート・デイエン博士が務めている。展示品は、中国・西安市周辺にある11カ所の保存施設から貸し出された。
「兵馬俑」は1974年に発見された。これまでに、約1000体の等身大の兵士像が発掘されているが、さらに7000体以上の兵士像が埋まっていると推測されている。秦の始皇帝の陵墓の建設には38年かかったという記録が残されている。皇帝に即位してすぐに工事が始められたのだ。陵墓自体は、大きな構造物であるために、歴史的に知られていたが、「兵馬俑」については、記録が残っておらず、忘れられた存在だった。
発掘から推測されることは、「兵馬俑」を作るために約1000人が集められ、87の組に分かれて仕事をした。行程は、流れ作業で行なわれているが、兵士像の表情や衣装、ポーズは、すべて異なるものが作られている。職業も、兵士、召使、音楽師、軽業師などさまざまな職種が作られた。動物も作られており、皇帝の日常生活が陵墓の中で、再現できることを目的としていたようだ。
バーワー博物館の展示は、秦の始皇帝の陵墓の内部のふんいきが感じられるようにデザインされている。見学者が最初に入る第一ギャラリーは、数体の兵馬俑が、見学者を待ち構えるような構図に配置されている。そしてギャラリーを巡回して行くにつれて、考古学者が兵馬俑を発掘した過程が体験できるように構成されている。
入場料は、平日が大人25ドル、学生・高齢者(62歳以上)19ドル、週末は大人27ドル、学生・
高齢者21ドル。毎週金曜日の午後4時、5時、6時、7時がそれぞれ先着100人までが無料になっている。
アメリカ弓道セミナーを7月16-19日にカリフォルニア大学アーバイン校で開催(1ページから6ページへ)
弓道は日本で数百年の歴史があるが、全国的に統一した教授法が作られ始めたのは1930年代のことだ。1949年に全日本弓道連盟が組織され、弓道のスタンダードが確率した。アメリカでは、アメリカ弓道連盟が組織され1992年から毎年、アメリカ弓道セミナーが開かれている。
このセミナーは、これまで、サウス・キャロライナ州、インディアナ州、北部カリフォルニアで行なわれてきたが、今年のセミナーは、南カリフォルニアで弓道が行われるようになって100年になるのを記念して、カリフォルニア大学アーバイン校のベレン・イベント・センターで7月16日から19日まで行われる。アメリカ、カナダ、そしてアルゼンチンから百人以上が参加する。
全日本弓道連盟は、4人の範士八段をトレーナーとして派遣する。範士八段の弓道家は日本でも100人以下で、最高レベルのトレーナーだ。アメリカ弓道セミナーは、7月16日から18日は午前9時から午後5時まで開かれ、一般も練習を見学できる。7月19日は、弓道技量の認定試験が午前9時から行なわれ、これも見学できる。
皇太子のロサンゼルス訪問 (1ページから2ページへ)
皇太子は、ブラジル日本人移民100周年記念行事に参加した後の帰国の途中、6月25、26日にロサンゼルスに立ち寄られた。2日間の滞在中、唯一の公式行儀として、リトル東京の全米日系人博物館を見学された。
6月26日、午前11時、全米日系人博物館の海部優子副館長の案内で、皇太子は、常設展示の第二次世界大戦中の日系人の強制収用、と20世紀初頭の日本人移民の展示「コモン・グラウンド」を見学された。その後、ロサンゼルスの日系社会のリーダー30人を謁見された。
「美の標準」日本民藝館の仕事(2ページから6ページへ)
「美」とはなにか、という問いに、民藝運動の創設者、柳宗悦は、過剰な装飾を取り除き、直感的に美しいと思えるもの、という説明をしている。東京・駒場にある日本民藝館は、1936年に柳宗悦(1889-1961)によって設立された。
日用品の中の「美」を評価する民藝運動は、柳の元に、陶芸家の濱田庄司、河井寛次郎らが集まり発展した。英国人陶芸家バーナード・リーチは濱田庄司の弟子で、民藝運動の創立メンバーのひとりでもあり、英文書籍で民藝を紹介している。
所蔵品は、柳、濱田、リーチの陶器、棟方志功の版画などの有名作家の作品と、江戸時代から20世紀初頭にかけての無名の職人たちが作った陶器、絵画、染色などが集められている。日本民藝館は、こうした民藝品を収蔵・展示するための初めての試みで、その展示は見学者を間違いなく魅了する。
6月17日から8月31日までは特別展「陶匠・濱田庄司―没後30年記念」を開催中。月曜日が休館日、入場料は1000円。 (東京大学特任講師・板津木綿子(いたつ・ゆうこ)さんからのレポート)
サクラクレパスが大相撲ロサンゼルス巡業の優勝トロフィーを提供(2ページ)
6月7、8日に行われた大相撲ロサンゼルス巡業の表彰式で、大阪に本社を置くサクラクレパスの西村貞一社長が、朝青龍に優勝トロフィーのサクラ・カップを贈呈した。サクラクレパスでは、相撲からヒントを得たボールペンとシャープペンの「相撲グリップII」を発売した。また、サクラクレパスは、ロサンゼルス巡業に150人の子供たちを無料招待した。
サクラクレパスは、2007年の大相撲ホノルル巡業でも、優勝トロフィー「サクラ・カップ」を提供している。
68回二世週日本祭りは、8月16日から24日に開催(3ページ)
恒例のリトル東京で行なわれる「二世週日本祭り」は今年で68回を迎える。オープニング・セレモニーは7月13日に行われ、メインイベントは、8月16、17日と8月23、24日に行われる。
2008年クイーン選考コンテストは、8月16日にディナーが京都グランド・ホテルで、その後のシーはアラタニ日米劇場で行なわれる。チケットは、ディナーとショーがひとり160ドル、ショーだけがひとり75ドル(バルコニーは65ドル)。8月16日には、相撲大会も日米文化会館プラザで行なわれる。
8月17日のグランド・パレードは午後5時に出発する。今年のグランド・マーシャルはフレッド・ホシヤマ、名誉グランド・マーシャルはダニエル・イノウエ連邦上院議員。
8月23、24日の日米文化会館の展示では第1級の盆栽を育てている南風会の展示などが行なわれる。入場料は、無料。8月23日には餃子早食いコンテストが行われる。8月24日は、日米文化会館プラザで午後4時まで、太鼓ギャザリングが行われて、その後、ファースト・ストリートで最後の締めくくりイベント音頭が行なわれる。音頭では見物人も踊りに参加できる。
二世ウィーク期間中は、リトル東京の各所で、生演奏が行なわれるので、日本の音楽を聴くことができる。二世ウィーク事務局の電話番号は(213)687-7193.
北京オリンピックを祝い、ロングビーチの日本庭園で折り紙フェスティバル
(3ページ)
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校内の日本庭園で7月13日、正午から午後4時まで、折り紙フェスティバルが行われる。今年は北京オリンピックが行なわれることから、折り紙フェスティバルも中国文化と折り紙の関係をテーマに取り上げる。紙はもともと中国で発明されたもので、折り紙の起源も、中国まで、さかのぼることができる。記録によれば、紀元105年に中国の宮廷で、鶴、亀、龍など好運、長寿を表す折り紙が作られている。
7月13日には、約40人の折り紙のエクスパートが日本庭園に集まる。また同時に切り紙細工も披露される。
有名太鼓演奏者ケニー・エンドウがオレンジ・カウンティ仏教会の青年太鼓グループと共演(3ページ)
オレンジ・カウンティ仏教会は青少年グループ活動の募金活動のために、8月3日午後4時から同教会の多目的ホールで有名太鼓演奏者ケニー・エンドウのコンサートを行う。チケットは大人30ドル、子供(16歳以下)は10ドル。同教会の青年太鼓グループ大恩太鼓もステージにでる。
太鼓奏者・林田ひろゆきのロサンゼルス・デビュー・コンサート(3ページ)
東京で活躍している太鼓奏者の林田ひろゆきとジパングが9月16日午後8時と9時30分の2回、ロサンゼルスのジャズベーカリーで、ロサンゼルス・デビュー・コンサートを行う。ジパングは男5人と女2人の構成。チケットは30ドル。また、ガーデナのマルカイで開催のヘルス・フェスタにも出演する。日程は、後日発表される。
林田は長崎県出身で、1984年から8年間、太鼓演奏団として世界で活躍している鼓童(こどう)のメンバーだった。その後、イトウ・タキオ太鼓バンド、東京打撃団を経て、独立した。
ロサンゼルスの盆フェスティバル(3ページ)
7月5、6日 サンフェルナンドバレー本願寺
7月12、13日 西本願寺ロサンゼルス別院
7月12、13日 禅宗寺(曹洞宗)
7月12、13日 パサデナ仏教会
7月19、20日 オレンジ・カウンティー仏教会
7月19、20日 ベニス本願寺
8月2、3日 ガーデナ仏教会
8月2日 サンディエゴ仏教会
ロサンゼルス東京会が設立10年を記念して写真コンテスト(3ページ)
設立10周年記念式を10月26日にリトル東京の京都グランド・ホテル(旧ニューオータニ・ホテル)で行なうが、同時に「東京」テーマにした写真コンテストを開催中。写真の大きさは8x10インチ、あるいは8X12インチ。モノクロ、カラーいずれも可。締め切りは9月30日。問合せはstakase@earthlink.netへ。
江戸時代の日本画「プライス・コレクション」展示会がロサンゼルス・カウンティ美術館で進行中(4ページ)
江戸時代中期の日本画約100点を集めた「プライス・コレクション」が6月22日から9月14日まで開催されている。ロサンゼルスの有名日本画コレクター、プライス・ジョー、悦子夫妻が集めた伊藤若冲の作品が中心。そのほか、丸山応挙、琳派の大型屏風も展示されている。江戸時代は夜間の照明はなく絵画は日中の明かりで見るものであったことから、大型屏風の展示コーナーでは、日照の変化を再現するために照明が暗くなったり明るくなったりする工夫がされている。
日米文化会館で日本の民藝展(4ページ)
日本文化を愛した故ムリエール・ポリア博士が残した日本の民藝品が、リトル東京の日米文化会館に寄贈され、その展示会が7月12日から8月3日まで、開かれている。
いけばなと現代美術合作展が全米日系博物館で開催中(4ページ)
イサム野口、アンディー・ホール、ロバート・マップルスロープなどの現代美術家の作品の展示と池坊、草月流、小原流のいけばなの展示。いけばなは毎週、入れ替えが行なわれ、毎月1回、各流派のデモンストレーションが行なわれる。6月22日は池坊、7月20日は草月、8月24日は小原の各流派のデモが行われる。博物館の入場料は、8ドル。
「中国の影響:日本絵画の変遷」をテーマの展覧会をクラーク・センターで開催中(5ページ)
中国は日本の文人(ぶんじん)にとっていつもお手本の国であった。日本画も中国の絵画を手本に書かれていることが多いが、17世紀半ばから中国との交易が途絶えると、日本の文人のライフスタイル、行動、絵画に日本独自の特徴が目立つようになってきている。
日本人がいかに多くの影響を中国から受けて来たか、これまで、知られていなかった中国の道教をベースにした読み物(版画本)の原本などが展示されている。8月2日まで。
ロングビーチ市から高校生が四日市市の環境問題サミットへ参加する
(6ページ)
ロングビーチ=四日市市姉妹都市委員会は、三重県四日市市が行なう、第1回中学生環境サミットに、学生8人、付き添い大人2人を派遣する。派遣費用は四日市が負担する。中学生環境サミットは、四日市市の友好都市、中国・天津市からも中学生を招待する。ロングビーチの代表は8月11日に出発し、20日に帰国する。
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by culturalnews
| 2008-07-30 15:35
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