英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


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◎日米文化会館の新年恒例行事「事始」2009年は弓道儀式と日本舞踊が中心(1ページから5ページへ)

ロサンゼルスの日米文化会館では、同館の芸術監督・小阪博一さんの企画で「事始」というタイトルで、毎年、1月の第1日曜日に新年祝賀イベントを行っているが、2009年は「初芝居」をテーマに、日本舞踊を中心としたプログラムが行われる。

2009年の事始は、1月4日(日)午後1時から、リトル東京内のアラタニ日米劇場で行われる。入場券は大人20ドル。

事始は、例年、小阪さんが率いるロサンゼルス弓道会メンバーからなるパフォーマンス・グループ「一弓」による初矢のセレモニーで始まる。今年の出演は、日本舞踊が、花柳若奈(はなやぎ・わかな)師匠と門下の花柳若奈奈(わかなな)、花柳若青羅(わかせいら)による「八千代獅子」(やちよじし)と「舞囃子・猩々」(まいばやし・しょうじょう)。坂東三津拡会から坂東拡鈴、坂東秀十美、坂東拡三也による「雛鶴三番叟」(ひなづる・さんばそう)。「翁」(おきな)を拡鈴(ひろすず)、「千載」(せんざい)を秀十美(ひでそみ)、「三番叟」(さんばそう)を拡三也(ひろみや)が踊る。いづれも新春を祝う、めでたい踊り。

このほか、琴の松山ユキコ、打楽器のTJ、洋舞のコルバーン・スクール・学生ダンサーが出演する。

◎カリフォルニア愛石会の第19回展示会がハンティングトン・ライブラリーで開催される(1ページから7ページへ)

アメリカ人の水石愛好家による恒例の「カリフォルニア愛石会」展示会が、12月27日から1月2日まで、ハンティングトン・ライブラリーのフレンズ・ホールで行われる。約150点の水石が展示される。入場料は無料。ただし、1月1日はローズパレードがあるため休館。

カリフォルニア愛石会は、1983年に盆栽愛好家のアメリカ人たちが発足させた。当初は日系アメリカ人の盆栽愛好家から手ほどきを受けていたが、徐々に力を付けてきて、現在では約200人の会員にまで発展している。

水石は中国から始まった石の鑑賞方法だが、6世紀ごろに、中国から日本に伝わり、独自の発展を遂げた。20世紀になって、水石愛好家はアメリカやヨーロッパに広がっている。石を鑑賞することで、感情を喚起させることもできる。

カリフォルニア愛石会の会合は、毎月1回、ガーデナ市のナカオカ・センターで第4水曜日の午後7時30分から行なわれている。

◎元ドジャース監督のトミー・ラソーダ氏に旭日小綬章が贈られる
(1ページから4ページへ)

11月3日発表の平成20年秋の叙勲で、元ドジャース監督のトミー・ラソーダ氏(81歳)へ旭日小綬章が贈られた。その叙勲伝達式が12月2日、ハンコック・パーク地区のロサンゼルス総領事公邸で行なわれ、日米のプロ野球関係者ら約50人が式典に出席した。また、ロサンゼルスの叙勲式典としては、異例のメディア50社が集まり、ラソーダ氏の人気ぶりを、あらためて見せていた。

ラソーダ氏はペンシルベニア州でイタリア系の家族に生まれている。1976年から20年間にわたってドジャーズの監督を務めた。日本プロ野球選手のアメリカ進出のさきがけとなった野茂英雄投手が1995年にドジャーズに入団した際の監督もしており、野茂選手の活躍もラソーダ氏が野茂選手を抜擢したから、可能となった。

また、日本とのつながりは、1965年にさかのぼり、ドジャーズのゲスト・コーチとして当時、川上哲治監督が率いる読売ジャイアンツの指導をしている。この後、ジャイアンツは日本シリーズ9連覇を達成している。

最近では2001年に当時・近鉄バファローズの特別顧問を引き受けたり、2004年に早稲田大学スポーツ学科で約1000人を前に講演をしている。2006年のワールド・ベースボール・クラシックでは親善大使を務めている。

12月2日の伝達式には、千葉ロッテ・マリーンズ監督ボビー・バレンタイン氏がミネソタ州から日帰りで駆けつけた。バレンタイン氏は1968年にラソーダ氏にスカウトされてマイナー・リーグ入りしたことがプロ野球選手になるきっけだった。

ラソーダ氏は伝達式後の記者会見で、「信じられないほど、うれしいこと。日米間で、本当のワールド・シリーズと言えるような試合を実現させたい」と語っていた。

◎世界に空手を広めた西山英俊(にしやま・ひでたか)氏が80歳で死去
(2ページから4ページと6ページへ)

1952年からアメリカで空手を普及させてきた国際伝統空手連盟の創立者・西山英峻氏が11月7日、ロサンゼルスで死去した。80歳だった。西山氏は、東京生まれ。父は、無産党員だった弁護士。1943年から、空手の創始者・船越義珍(ふなこし・ぎちん)氏の指導を受け始める。1948年の日本空手協会の発足に参加。拓殖大学では1949年に空手部の主将を務め、全日本学生空手協会を設立し、初代の会長に就任。

1952年に米戦略空軍の招聘で、全米の基地をまわり、日本武道を紹介するチームに参加、翌53年には、戦略空軍が引き続き招聘した10人の武道家に選ばれ、3ヶ月、米国内を回った。

1960年に出版した英語版「空手:素手での武闘」は空手教科書として、今日まで使われている。1961年に渡米し、ロサンゼルスを拠点に、空手の世界組織作りを始める。1965年に初めての日米対抗試合を実現させた。1968年にメキシコ・オリンピックの開催に合わせて、ロサンゼルスで初めての世界空手大会を実行した。空手をオリンピック種目にするための運動を行なう。

1999年10月10日の西山氏の誕生日に、空手を広めることでの、アメリカ人の健康増加への貢献が認められたとして、ワシントン連邦議事堂で星条旗が掲げられた。2000年には、モスクワで行なわれた世界大会に「西山カップ」の名称が付けられた。また、2000年11月には秋の叙勲で勲四等瑞宝賞が贈られている。2001年には、ポーランドで大統領から最高位に属する表彰を受けている。

西山氏は、世界を飛び歩きながらも、ロサンゼルス・ダウンタウンに中央道場を開き、指導と自らの稽古を怠らなかった。葬儀は11月30日、リトル東京の西本願寺ロサンゼルス別院で行なわれ、約500人が参列した。

◎アリゾナ州フェニックスで日本文化テーマの「祭り」を開催(2ページ)

恒例の日本文化をテーマにした「アリゾナ祭り」の第25回が、2月21日と22日の週末、フェニックス市のヘリテッジ広場で行なわれる。今年の呼び物は、フェニックスの姉妹都市・兵庫県姫路市からうどん職人が来て、手作りうどんを披露する。2日間で、約7万5000人の観客が予想されている。

◎リトル東京でお正月イベント(3ページ)

南カリフォルニア日系商工会議所が主催する「お正月イン・リトル東京」が1月1日、ウエラー・コート・ショッピング・センターを中心に行なわれる。メインのイベント会場は、ウエラー・コート内ステージで、午前11時から午後3時まで、お正月にちなんだイベントが行なわれる。

ウエラー・コート内では餅つきが行なわれるほか、京都グランド・ホテル(旧ニューオータニ)でも、おせち料理やお正月サービスが提供される。

◎高野山米国別院では初護摩焚き(2ページ)

リトル東京にある高野山米国別院では1月1日は、午前10時から初護摩法要が旭清澄総監によって行なわれる。護摩法要は、真言仏教にのっとった正式な儀式で、世の穢れを焼き尽くすという意味がある。高野山米国別院は、三が日は午前10時から午後5時まで参拝客を受け付けており、おみくじ、破魔矢、お守りの販売も行なわれる。年々、正月参拝者が増えており、お正月は数千人の人出がある。

◎洗心仏教会の正月法要は、雅楽演奏が登場(3ページ)

西本願寺系の洗心仏教会(ロサンゼルス・ダウンタウン)の正月法要では、最初と最後の儀式に雅楽が演奏される。法要は午前9時30分から。洗心仏教会には40年前から雅楽グループが作られていて、儀式の際、演奏されている。

◎日米文化会館の恒例色紙展が1月4日から開幕(3ページ)

新年を祝う色紙約100点を集めた恒例の展示が、日米文化会館のドイザキ・ギャラリーで1月4日から始まる。3月1日まで。昨年の色紙のサンプルが1ページのトップにカラーで3点掲載されている。

◎変わり達磨40点を、日系博物館で販売中(3ページ)

ダコスタ・チョコレート・スープ社の企画によるビニールで作った変わり達磨40点が、リトル東京の全米日系人博物館の1階で展示中。すべて販売する。展示期間は、1月4日まで。変わり達磨のサンプルは1ページのトップにカラー写真で掲載してある。

◎ロサンゼルス・カウンティ美術館で現代日本の陶芸展を開催中(4ページ)

ロサンゼルス・カウンティー美術館・日本パビリオンで10月3日から、2009年5月31日まで、現代日本の陶芸展を開催している。出展作家は、コンドウ・タカヒロ(作品写真)、トクダ・ヤソキチ三代目、スズキ・オサム、カクレザキ・リョウイチ、ミヤシタ・ゼンジ(作品写真)、深見陶治(ふかみ・すえはる)など。

◎日本の現代セラミック(陶芸)展、ハンフォードのクラークセンターで (4ページ)

日本の現代セラミック(陶芸)作家30人の作品54点を集めた「粘土の中の寛大さ:ナタリー・フィッツ・ジェラルド・コレクションによる近代日本のセラミック」展が、11月22日からハンフォードのクラーク・センターで始まっている。会期は1月30日まで。

日本の現代セラミックは実に、多様なスタイルと造詣技術で作られている。茶道の道具のように質素さや、未完成、無常を表現するわびさびのスタイルもあれば、色彩豊かな表現スタイルもある。日本のこうした多様なセラミックの伝統は新石器時代にまで、さかのぼることができる。日本の新石器時代は、世界史のなかでも最も年代が古い。

ニューメキシコ州サンタフェ在住の実業家ナタリー・フィッツ・ジェラルドが収集した現代日本作家のセラミックは、この両極端のスタイルを含めて、日本の陶芸作家を網羅している。

今回の展示作品を年代順に見ていくと、伝統を現代に取り入れた志野焼や瀬戸黒を完成させた荒川豊蔵(1894-1985)と北大路魯山人(1883-1959)の作品があげられる。荒川豊蔵は1955年に人間国宝に認定されている。

そして、民藝運動で知られている濱田庄司 (1894-1977) と弟子の島岡達三 (1919-2007) の日用品の素朴さの中に芸術性が見出される作品が続く。濱田庄司と島岡達三はいずれも、人間国宝になっている。

陶芸を、実用品の制作からオブジェを作ることに発展させたのが鈴木治(1926-2001)をリーダーとする走泥社(そうでいしゃ)運動(1948年から)だった。

その後に続く現代作家ではヤナギハラ・ムツオ(1934年生まれ)、森野彰人(1958-1992)、鈴木五郎 (1941年生まれ) らである。この時代の日本人陶芸家はアメリカ人の陶芸家にも大きな影響を与えている。鈴木五郎は、織部焼の手法を現代的に使っている。森野彰人はインストレーションで知られている。

クラーク・センターは、カリフォルニア州中部に位置し、ロサンゼルスから車で3時間。

◎リトル東京のギャラリー「ラセン」で東京の佐藤美沙紀さんの作品展(4ページ)

展覧会は12月14日から28日まで。作品は、掛け軸仕立てになっている。

(以下の説明は、トウキョウ・アート・ビートより)一見シンプルに見せながら実に複雑な行程が踏まれた佐藤の作品は、彫刻、撮影、プリント、ペインティングといったプロセスをすべて自らこなし、一瞬を切り取る写真でありながら完成に至まで実にたくさんの時間を費やしている。

日本的なモチーフや幾何学的なオブジェと、一筆一筆刺すように描かれる緻密な模様。佐藤美沙紀の作品は、花言葉を具体化したものだと言う。夢や無意識下でしか起こりえない世界。日常に隣接した意識や理性が介在できない不意に現れた現実。

そういった超現実的なものを写実的に描こうとするシュルレアリスム的な感性をベースにする反面、余白を活かした構図と緻密な作業によってその現実的な世界は中和されていく。ベールで包み込むような温かさ。そのメッセージは、やさしくどこか懐かしい微細な振動をともなって、私たちに響き語りかけて来ることだろう。佐藤美沙紀のホームページは http://www.misakifuji.com

◎リトル東京、京都グランド・ホテルの料理長、マーティン・ギリガンが学んだ日本料理(5ページ)

ホリディー・シーズンとなり、ホテルの調理場が1年にうちでもっとも、忙しい時期である。一度に、300人分の弁当を作ったりと、京都グランド・ホテルは日本の味を提供している。わたしの人生に中で、これほど、たくさん米を炊いた経験をしたことがなかった。アザレア・レストランもメニューを写真(トマトとアボカド、蟹肉の料理)のように更新中です。試食してみてください。

◎アンディー松田の寿司職人学校(5ページ)

日本料理の基本は懐石:アメリカで流行っている寿司、刺身、天ぷらは、日本料理にほんの一部に過ぎません。日本料理の全体を知るためには、懐石料理を勉強しなければなりません。

懐石は、昔、僧が懐に焼いた石を入れて、空腹をしのんだという、いい伝えから来ている言葉です。現代的な解釈の懐石は、腹いっぱいに食べることではなく、満足のいく食事の量という意味です。

懐石コースは順に、先付け、前菜、吸い物、生(なま)物、焼物、煮物、蒸し物、麺物、甘物です。寿司や刺身は、この中の生物メニューのひとつに過ぎません。私たちの学校では、日本食を総合的に教えています。

アメリカの日本食レストランでは、寿司バーの調理人は寿司のことしか知りませんし、調理場の料理人は、寿司の作り方を知りません。このために、常に、職人を2人雇わなければならい、という不都合なことが起こっています。

当、寿司学校の卒業生は、調理場でも寿司バーでも、両方の仕事ができる人材です。

◎神浦元彰の世界レポート『日本がアフガンに自衛隊を派遣したい理由』(6ページ)翻訳=アラン・グリーソン(東京在住)

 日本の民主党がアフガンに地上部隊(陸上自衛隊)を送りたいと考えていることを多くの人はまだ知らない。可能性が高いのは陸自のヘリ空輸部隊か、護衛付き輸送トラック部隊である。その理由は、日本がアフガンに自衛隊を派遣して国際貢献をしたいからである。しかし日本は憲法によって自衛隊の武力の行使(戦争参加)は禁じられている。自衛隊が戦うことを許されているのは、自国の防衛のみという“専守防衛”である。

そこで日本は戦地ではなく、和平が成立した場所で行う国連平和維持活動(PKO)に自衛隊を派遣したいと願っている。現在、日本が国連PKOに派遣している自衛官は40人で、主要8カ国(G8)の中では最も少ない。世界で数えても80位と極めて少人数である。そこでアフガンに自衛隊を派遣して、国際貢献の実績を作りたいのだ。

しかしアフガンに国連PKO部隊を派遣さすためには、アフガンで戦っている政府軍とタリバンが戦闘停止に合意し、国内の治安回復とインフラ整備などの復興支援を、国連安保理に要請しなければならない。まずアフガンの和平合意が第一条件である。

またタリバンは国際テロ組織アルカイダとの関係を断絶し、アルカイダの制圧にあたる米軍や国際治安支援部隊(ISAF)の作戦を妨害してはいけない。

そのため国連安保理はアフガンを2つの地域に分け、アルカイダへの対テロ戦争を行う地域と、国連PKO部隊が活動する地域に分けるのである。そのPKO地域に自衛隊を派遣することは日本の国連PKO支援法で可能なのである。

同じことはアフリカのスーダンでも試される。政府は10月4日に、スーダン南部の国連PKO司令部に2人の陸自幹部を派遣することを閣議決定した。PKO司令部で兵站と情報を扱う参謀任務だ。しかしスーダン西部のダルフール地方では、今も政府軍と反政府軍が戦闘を続けている。しかしスーダン南部は戦闘中の西部地区と明確に分けることで国連PKO活動を可能にしている。今回の派遣は、将来、スーダン南部のPKO活動に陸上自衛隊を派遣することを想定した2名の自衛官派遣なのである。

アメリカにオバマ新大統領が誕生し、対テロ戦争の終結を想定したアフガンのアルカイダ掃討作戦が強化される。また米中央軍はタリバンとの戦闘に限界を感じ、カルザイ政権とタリバンとの和解に合意している。日本の民主党が自衛隊のアフガン派遣を真剣に模索するのはそのような事情があるからだ。

◎秋の叙勲者:セドリック・マサキ・シモさんとロイ・ムラオカさんに旭日双光章(4ページから6ページへ)

2008年秋の叙勲では、ロサンゼルス総領事館管内では、ラソーダ氏に他には、アメリカン・ホンダの貿易部門の経営に携わっていたセドリック・マサキ・シモさん(89歳)と、サンディエゴ地区の篤志家ロイ・ムラオカさん(78歳)が供に、旭日双光章を受けた。伝達式は12月9日、ロサンゼルス総領事公邸で行なわれた。

◎2008年をふり返る:エバ航空のロサンゼルス-大阪路線の就航(写真、7ページ)

2008年をふり返る:3月30日の台湾のエバ航空によるロサンゼルス-台湾路線が就航した。2007年10月に日本航空がロサンゼルス-大阪線を打ち切ってから、大阪行きの直行便がなくなっていた。エバ航空は、ロサンゼルスの日系商工会議所が主催したレインボー学生交換事業に2人分の航空券を提供してくれた。2008年7月に、ロサンゼルス空港を出発するモニー・マコニール君(ルイジアナ州、写真中央左)とアスカ・タケイさん(トーレンス、写真中央右)が、航空券を受け取った。

◎久保田一竹(くぼた・いっちく)染色展がサンディエゴ美術館で(8ページ)

300年前の技法「辻が花」染めを使った染色家・久保田一竹の作品展が、11月1日からサンディエゴ美術館で開かれている。1月4日まで。作品展はこのあと、オハイオ州キャントンのキャントン美術館で2月8日から4月26日まで展示される。

久保田一竹(1917-2003)は14歳で、友禅の修業に入り、20歳のとき、東京国立博物館で300年前に消えた「辻が花」染めの作品に出会う。1948年にシベリア抑留から帰還後、「辻が花」染めの再現を決意、以後、70年間にわたって、研究を続けた。

作品をできるだけ売らず、貯めていたため、1994年に山梨県河口湖に久保田一竹美術館をオープンすることができた。たびたび海外展を行なっている。

サンディエゴ美術館では「光響」シリーズ30点が展示されている。また隣接のティムケン美術館では富士山シリーズ6点が展示されている。

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# by culturalnews | 2008-12-17 16:53 | 月別の日本語要約
カルチュラル・ニュース社長(兼)編集長 東 繁春
2007年11月6日

 もうすぐ、2007年も、終わります。わたしは、今年54歳、ちょうど、27歳のときにロサンゼルスに渡り、アメリカ生活を始めましたので、人生のちょうど、半分をアメリカと日本で過ごしたことになります。

 日本に居たときは、まったく、日本文化に関心がなく、アメリカ人の思考法やライフスタイルを取り入れなければ、日本がダメになるとまで、考えていました。ところが、アメリカ事情がわかるにつれて、アメリカが格段優れた国ではなく、また、日本が著しく遅れた国でもないように考えるように、なりました。

 日本人が持つ、「日本人劣性・アメリカ人優性」の「日本人観」や「アメリカ人観」はメディア(新聞・テレビ・映画など)を通じて意図的に作られているのではないかと、考えるように、なりました。

 ちょうど、10年前に、始めた英字新聞「カルチュラル・ニュース」は、当初は、ロサンゼルスの日本人コミュニティーを紹介する目的で、日本文化紹介を意図したものではありませんでした。
  
 しかし、ロサンゼルスの日本人に関心を持ってくれる読者を探していく過程で、日本文化・芸術に造詣が深いアメリカ人に、たくさん出会う機会があり、まさに、目から鱗が落ちるような気持で、わたし自身が日本文化のおもしろさに、目覚めることができました。

 ロサンゼルスで日本文化に関心のあるアメリカ人と出会うなかで、わたしは「日本文化はすでに世界遺産」であると確信するようになりました。日本文化を英字新聞で紹介する仕事は、大手新聞社や政府機関が行なっても、なんら不思議はない、むしろ、当然のことと思うのですが、ロサンゼルスで、過去10年間に渡って、毎月、英字新聞を発行し続けているのは、このカルチュラル・ニュースしか、ありません。

 カルチュラル・ニュースは、多くの方の協力・サポートを得て、発行を続けてくることができているですが、取材・編集・紙面デザイン・発送・配達・購読者の開拓・集金・広告営業・請求書・ホームページ作成といった、新聞発行に必要な仕事の90%は、わたし一人でやってきました。

 カルチュラル・ニュースは、わずか、8ページ、6000部の小さな新聞ですが、わたし一人で発行し続けるというのは、わたしにとっては、とても、大きな事業です。

 なぜ、10年たっても一人でやっているのか、というと、文化を紹介する仕事では、金儲けはできないと、思うからです。むしろ、ときには赤字を覚悟しないと取り組むことができない仕事です。
 
 わたし一人で仕事を続けるのであれば、万が一、新聞発行ができなくなったときの、社会にたいする迷惑を最小限に食い止めることができると、考えているからです。文化紹介の仕事に成果が出てくるには、10年、20年の時間がかかると、考えているます。ですから、地道に(一人で)続けて行こうと思っています。
 
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# by culturalnews | 2008-11-07 04:51 | 日本文化を普及するために
東繁春は、11月16日から24日まで、日本出張をします。

11月19日午後6時30分から午後8時まで、呉市国際交流広場(広島県呉市中通 1-1-2 ビューポートくれ2階の研修室)で、「ロサンゼルス源氏物語報告会-日本文化はすでに世界遺産」をテーマに話をします。

日本のマスコミが報じていない、アメリカのようすを、話します。

無料です。時間がありましたら、おいでください。
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# by culturalnews | 2008-11-01 17:38
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写真説明=平安時代の衣裳を身につけたカリフォルニア州立大学ノースリッジ校の学生たち(右から二番目は江戸時代の裃)(カルチュラル・ニュース提供写真)

(新聞記事風に) 

 『源氏物語』が書かれて千年目になることを記念して、九月中旬、徳島市の大学教授と着付け教室の講師ら十二人がロサンゼルスを訪れ、大学、美術館、日本語学校を回り、『源氏物語』を解説しながら平安時代の貴族衣裳を紹介した。

 「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」と名付けられたこのイベントは、日本文化を紹介するロサンゼルスの英字新聞「カルチュラル・ニュース」と四国大学児童学科の世羅博昭教授の発案。日本の「源氏物語千年紀委員会」の後援事業。またアメリカのアジア学会北東アジア審議会からの助成金を受けた。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校文学・言語学部の廣田昭子教授が協力した。

 世羅教授は三年連続して大学の夏季休暇を利用してロサンゼルスを訪れ「源氏物語輪読会」を開いているが、昨年と今年は徳島市の瀬尾静子きもの学院の講師らと供に、同学院が持っている平安時代衣裳をロサンゼルスに持ちこみ『源氏物語』の説明をした後で、実際の平安貴族のファッションを見てもらう、という講義・実演を行なった。
 
 講義の後で実際の体験をするこの方式は、アメリカの大学ではレクチャー・アンド・デモンストレーションと呼ばれているもの。

 今年は、九月二四日の午後に、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校、同日夜にパサデナのパシフィック・アジア美術館、二五日午後にロサンゼルスの私大オキシデンタル大学、二七日午前にコスタメサの日本語学園協同システムオレンジ・コースト学園で、この講義・実演を行なった。
また、二六日夜は、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校内の日本庭園で、庭園会員のための特別プログラムに参加した。

 初めて平安時代の衣裳を身に付けたアメリカ人学生は、衣裳が重いことや、着ていると暑くなることに、びっくりしていた。

  ノースリッジ校では、『源氏物語』の中一章「末摘花」(すえつむはな)の場面を描いた英語寸劇が、平安貴族の衣裳を付けた学生によって演じられた。
  
 「源氏物語輪読会」は、九月二一、二二日の二日間、ロサンゼルスの日本語学園協同システム本部で終日行なわれたほか、約三時間の講義が、二一日夜、リトル東京の共同貿易会議室で、二六日午後にサンフェルナンド・バレーの飯沼信子さん宅で、二八日午後にはオレンジ・カウンティー・タスティンの住山弘さん宅で行なわれた。
 
 世羅教授は、四国大学の前にいた国立鳴門教育大学を二年前に定年退官するまで、高校国語教師を二十一年、国立大学で国語教育を教える「先生の先生」の仕事に二十一年携わっていた。

 高校国語教師時代に、『源氏者物語』を教えることに打ち込み、その時代にまとめたテキスト『源氏物語・学習の探求』は一九九〇年に、全国大学国語教育学会賞を受けている。

 カルチュラル・ニュースの東繁春編集長が、二年前に、鳴門教育大で、世羅教授の退官記念講義を聞いた際、ロサンゼルスで「源氏物語輪読会」を開く話が持ち上がった。東さんは、世羅教授が、広島県呉市内の県立高校で教えていたときの生徒だった。

(了)
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# by culturalnews | 2008-11-01 17:32 | イベント
2008年10月31日    
カルチュラル・ニュース社長 東 繁春

e0069249_13405765.jpgここ数年、顕著になっているアメリカ人の日本文化への関心の深まりに答えるため、ロサンゼルスで英字新聞を発行するカルチュラル・ニュース社は、「2008年版ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」と銘打って、「源氏物語」をテーマにした平安時代の貴族衣装を紹介するイベントを、9月24日から27日にかけて、大学、美術館、日本語学校の計4カ所で、四国大学(徳島市)の世羅博昭教授と瀬尾静子きもの学院(徳島市)の協力によって行いしました。

世羅教授は、広島県立高校と広島大学付属中高学校の国語教師の仕事に、合わせて21年間携わり、古典文学教育を探求されました。特に「源氏物語」の指導に力を注がれ、この時代にまとめられた『「源氏物語」学習指導の探求』(渓水社・1989年刊)は1990年の全国大学国語教育学会賞を受賞しました。

e0069249_13444977.jpg高校教師の後、国立長崎大学教育学部で助教授を5年間、そして国立鳴門教育大学(徳島県)で教授になり、16年間を、全国から集まった小・中学の国語教師を指導する、いわば「先生の先生」でした。鳴門教育大での仕事は、小学1年生のひらがなの書き方を教えることから、中学3年生の内容まで、学習者の発達に合わせて、日本語教科法を教えるという、実に、広範なテーマを扱われました。

世羅教授は、2006年3月、鳴門教育大学を定年退官しましたが、同じ時期に広島大学から教育学博士の学位を受けました。この博士号の研究テーマは「高等学校における古典指導の創造的展開-単元の編成と指導法の開拓-」でした。

瀬尾静子きもの学院を主宰する瀬尾静子さんは、映画・舞台のメイク、スタイリストからファッション・モデルを経て、38年前に、きもの学院を徳島市に設立しました。教授内容は、冠婚葬祭のための着物の着付けだけでなく、平安時代から江戸時代までに至る着物の歴史と、当時の衣装を再現し、時代衣装の着付けもする、という日本でも、ひじょうにめずらしい存在です。

カルチュラル・ニュース社は、昨年8月、世羅教授と瀬尾きもの学院の着付講師6人の協力で、e0069249_13542912.jpgカリフォルニア州立大学ロングビーチ校日本庭園、パシフィック・アジア美術館(パサデナ)、日本語学園協同システム・パサデナ校で「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」を行い、好評を得たことから、2008年版の同イベントを計画、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校の廣田昭子教授の協力を得て、今回の平安時代衣裳のレクチャー・アンド・デモンストレーションの日程を組むことができました。

今年の「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」には、四国大学の世羅教授を団長に、瀬尾静子きもの学院長を副団長、そしてきもの学院講師10人と徳島県立文学書道館の学芸員・竹内紀子さんの計13人が、徳島から参加しました。

また、今回の一連のイベントは、世羅教授の手配で、「源氏物語千年紀委員会」の後援を得ることができました。アメリカ側では、廣田昭子教授の手配で、アジア学会北東アジア審議会からの助成金を得ることができ、フェスティバル一行のホテルと大学間のバスのチャーター、一部の食事とホテル代に充てることができました。

◎カリフォルニア州立大学ノースリッジ校(CSUN)とパシフィック・アジア美術館(パサデナ)=9月24日

e0069249_13424470.jpgCSUNでは、近代・古典の文学・言語学部の廣田昭子教授の全面協力によって、キャンパス内グランド・サロンを会場にして、午後1時から約2時間にわたって、平安衣装の着付ショーと、CSUN学生による「末摘花」(すえつむはな)(源氏物語から)の寸劇を上演し、約130人の観客を魅了しました。

廣田教授はCSUNで日本語・日本文化を担当、これまで、大学での茶道のデモンストレーションや相撲の実演を行い、日本文化紹介をしています。

CSUNのレクチャー・アンド・デモンストレーションでは、世羅教授が、今回、源氏物語千年紀を記念して、徳島から平安時代の衣装をアメリカに持ってきた意義を説明、その後、竹内紀子さんが、「源氏物語」の冒頭を日本語で朗読、それを受けて、廣田教授が、英訳と「源氏物語」の解説を行ないました。

着物紹介では、襦袢を着た、男女の学生をステージに上げ、その上に直衣(のうし)と小袿(こうちぎ)を着付けていくようすを観客に見せながら、瀬尾学院長が説明をして行きました。

その後で、直衣、狩衣(かりぎぬ)、小袿、女房装束(2点)を使って、「末摘花」の役柄を作り、約10分の寸劇を行ないました。

e0069249_1346717.jpgこのCSUN学生が演じた寸劇は、世羅教授が教える四国大学児童学科の学生が昨年、卒業研究用に制作した「末摘花」の脚本を、廣田教授が要約し、英訳したものです。練習日数がわずか10日間だったにも、かかわらず、学生はせりふとの暗記、しぐさを覚えました。平安時代の衣装は、当日、初めて着るという経験であったにも、かかわらず、学生たちは、見事に役をこなしました。

このあと、平安時代の武士が着ていた直垂(ひたたれ)、踊り子の衣裳だった白拍子(しらびょうし)が紹介され、寸劇の登場人物といっしょになってステージで、衣裳を披露しました。
初めて平安時代の衣裳を着た学生の感想は、一同に、衣裳が重く、身動きができない、というものでした。また、瀬尾学院長の、平安時代の衣裳は、現代の日本では見ることができない、という説明を聞いたあとは、日本人でも着ることができない衣裳を着ることができてうれしい、という感想がありました。

CSUNには、日本人留学生も多く、この日参加した日本人留学生は「アメリカに来て、初めて日e0069249_13545175.jpg本文化に出会った」と感想を語っていました。

CSUNの学生と徳島からの一行は、この日の夕方、パサデナのパシフィック・アジア美術館に移動し、午後7時から8時30分まで、午前中のCSUNと同様の着付けショーと寸劇を行ないました。

午後9時から10時半では、美術館の向かい側にあるカリフォルニア・ピザ・キッチンで、CSUN学生と徳島一行の交流会を持ちました。

◎オキシデンタル大学=9月25日

e0069249_13473444.jpgオキシデンタル大学では、アジア学部日本コースの江崎素子助教授の全面協力で、へリック・チャペルで、午後3時から5時までレクチャー・アンド・デモンストレーションが行なわれました。会場には、アジア学、芸術史と絵画学、演劇学の3つの学部の学生、約100人が集まり、世羅教授による「源氏物語絵巻」のスライドを使った「源氏物語」の解説、きもの学院講師による着付けを見ながら、瀬尾学院長による、着付け解説を聞きました。e0069249_1348415.jpg









◎カリフォルニア州立大学ロングビーチ校日本庭園=9月26日

e0069249_13493432.jpg昨年に続き、2回目となった日本庭園での平安時代の衣裳デモは、午後6時30分から8時30分までと、夜の帳の中で行なわれ、琴と尺八の音色が流れるなか、まさに平安時代の御殿を想像させる舞台設定となりました。

この夜のイベントは、平安衣裳を見せるための、日本庭園会員向けの特別イベントとして企画されました。

平安時代の衣裳を付けた白人やアジア人学生は、日本庭園内に立って、衣裳を披露しました。薄明かりの中、池の端に作られた仮設舞台で着付けショーが行なわれました。この夜の小袿と直垂の着付けは、観客は池を挟んで、眺めるように設定されており、演出効果満点のイベントとなりました。

◎日本語学園協同システム・オレンジ・コースト学園=9月27日

e0069249_13522136.jpg日本語学園協同システムの加盟校、オレンジ・カウンティー・コスタメサ市内にあるオレンジ・コースト学園で午前11時から約1時間30分、小学1年生から高校3年生と対象にした着付けショーを行ないました。オレンジ・コースト学園の生徒のために、童水干(わらわ・すいかん)と童直垂(わらわ・ひたたれ)が徳島から持参されました。

オレンジ・コースト学園は、毎週土曜日だけ午前8時45時から12時15分まで、4時間の時間割りで日本語を教える学校です。この日は、4時間目を着付けショーにあて、全校生徒約100人が参加しました。

この学校での進行は、「源氏物語」の解説は省き、瀬尾学院長が、衣裳ひとつひとつについて、名称やこの衣裳を着た身分について説明していきました。

最初は、この時代衣裳を着ることを嫌がった低学年の子供も、学園全体が時代衣裳で興奮ぎみになってくると、すすんで衣裳を着るようになり、とても、満足感のある顔になりました。

◎「源氏物語輪読会」

e0069249_13501131.jpg「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」は、2006年9月に、カルチュラル・ニュース社が世羅教授をロサンゼルスに招いて、「源氏物語輪読会」(源氏物語を原文で読む会)を行なったことがきっかけとなっています。

2007年は、8月に世羅教授がロサンゼルスを訪れ、2008年の「源氏物語千年紀」を記念して3年計画で、「源氏物語」一部、二部、三部を読み通す予定が発表されました。

「源氏物語」は、全54帖から成っていますが、天皇の皇子と生まれた主人公が、臣籍降下し、源氏性となり、数多くの恋愛遍歴をくりひろげながら人臣最高の栄誉を極めるまでが、第一部。

光源氏が晩年にさしかかり、愛情生活の破綻による無常を覚えるまでが、第二部。光源氏の死後の子孫たちの恋を描いたのが、第三部と分けることが定説となっています。

「源氏物語輪読会」は、2006年、2007年、2008年と、ロサンゼルス・ダウンタウンにある協同システム本部校舎の会議室を借りて行なわれています。2008年の「源氏物語輪読会」は、9月21、22日に午前10時から午後5時まで協同システム校舎で行われました。e0069249_13503610.jpg

また、この昼間の輪読会に参加できないひとのために、21日夜はリトル東京内の共同貿易本社の会議室、26日はサンフェルナンド・バレー地区に、そして28日はオレンジ・カウンティー地区で、それぞれ個人宅を会場に使い、約3時間の「源氏物語入門」講義を行ないました。
世羅教授の講義は、光源氏を取り巻く人間関係図や、御殿内の見取り図を使ったり、平安時代の発声を再現した「源氏物語」の朗読テープを使うなど、立体的に、平安時代を説明しました。また世羅教授による登場人物ひとりひとりの人格説明に、参加者一同は「源氏者物語が身近になった」という感想を述べていました。

計4回の「源氏物語」勉強会では、延べ約40人が参加し、終了後、2009年の開催を要望されました。

(了)
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# by culturalnews | 2008-11-01 13:36 | イベント
◎日本の現代セラミック(陶芸)展、ハンフォードのクラークセンターで11月22日から開幕 (P01からP06へ)

日本の現代セラミック(陶芸)作家30人の作品54点を集めた「粘土の中の寛大さ:ナタリー・フィッツ・ジェラルド・コレクションによる近代日本のセラミック」展が、11月22日からハンフォードのクラーク・センターで始まる。会期は1月30日まで。

日本の現代セラミックは実に、多様なスタイルと造詣技術で作られている。茶道の道具のように質素さや、未完成、無常を表現するわびさびのスタイルもあれば、色彩豊かな表現スタイルもある。日本のこうした多様なセラミックの伝統は新石器時代にまで、さかのぼることができる。日本の新石器時代は、世界史のなかでも最も年代が古い。

ニューメキシコ州サンタフェ在住の実業家ナタリー・フィッツ・ジェラルドが収集した現代日本作家のセラミックは、この両極端のスタイルを含めて、日本の陶芸作家を網羅している。

今回の展示作品を年代順に見ていくと、伝統を現代に取り入れた志野焼や瀬戸黒を完成させた荒川豊蔵(1894-1985)と北大路魯山人(1883-1959)の作品があげられる。荒川豊蔵は1955年に人間国宝に認定されている。

そして、民藝運動で知られている濱田庄司 (1894-1977) と弟子の島岡達三 (1919-2007) の日用品の素朴さの中に芸術性が見出される作品が続く。濱田庄司と島岡達三はいずれも、人間国宝になっている。

陶芸を、実用品の制作からオブジェを作ることに発展させたのが鈴木治(1926-2001)をリーダーとする走泥社(そうでいしゃ)運動(1948年から)だった。

その後に続く現代作家ではヤナギハラ・ムツオ(1934年生まれ)、森野彰人(1958-1992)、鈴木五郎 (1941年生まれ) らである。この時代の日本人陶芸家はアメリカ人の陶芸家にも大きな影響を与えている。鈴木五郎は、織部焼の手法を現代的に使っている。森野彰人はインストレーションで知られている。

クラーク・センターは、カリフォルニア州中部に位置し、ロサンゼルスから車で3時間。

◎日本画のプライス・コレクション・アンコール展が、開催中 (P01からP05へ)

江戸時代中期の日本画コレクションとして世界的に有名なプライス・コレクションの日米巡回展は約1年をかけて、アメリカではスミソニアン博物館、そして、さる9月14日にロサンゼルス・カウンティー美術館(LACMA)で終了した。LACMAでは、約3カ月の展示期間中に約4万人の入場者があった。

この有名展示の余韻を味わってもらうために、LACMA日本館では「プライス・コレクション・アンコール」展を9月21日から開催中、期間は1月4日まで。曽我蕭白、ナカミチ・スエサダなど25点が展示されている。

11月2日午後2時には、同美術館のブラウン・オーディトリアムで、コレクターのジョー・プライス氏のインタビュー映像が上映され、プライス本人が会場からの質問を受ける。入場は無料。予約は必要なし。

LACMAの根付展「民話と英雄」展8月28日から1月27日

LACMAの現代日本のセラミック展 10月4日から2009年5月31日
日本を代表する作家、コンドウ・タカヒロ、三代目徳田八十吉、鈴木治、カクレザキ・リョウイチなどの作品と、今回の展示でもっとも特徴ある作品となっている深見陶治(ふかみ・すえはる)の水平方向に伸びた作品も展示されている

◎世界中からインターンをひきつけるカリフォルニア州中部の日本美術館 (P02からP06へ)

ロサンゼルスの現代アーチストで、鎧兜(よろい・かぶと)販売のサムライ・ストアーの販売部長を務めるダーリン古川によるエッセー。自分の車を運転して、ロサンゼルスから3時間かかる、畑が広大にひろがるカリフォルニア州中部のハンフォードにある日本美術館・クラーク・センターを訪れた話。

ダーリンはクラーク・センターで、インターン(研修生)としてパリから来て、今年の初めから1年間の予定で滞在しているセリーヌ・メーエの話を聞いた。

セリーヌは、ルーブル美術館学校で美術史を学んだのち、国立東洋言語文明大学で日本語を勉強した。そしてソルボンヌ大学で美術史の修士号を得た。これまで、日本には短期間滞在した経験がある。

クラーク・センターには、現在2人の研修生がそれぞれ1年間の予定で滞在している。セリーヌの研修期間は2007年度冬季から2008年度冬季までで、11月22日から1月30日までの「粘土の中の寛大さ:ナタリー・フィッツ・ジェラルド・コレクションによる近代日本のセラミック」展がセリーヌの最初で最後のクラーク・センターでの学芸員としての仕事になる。

研修生として日本美術を研究するために、わざわざヨーロッパから、カリフォルニア州中部へやって来た理由を聞いてみた。セリーヌの答えは、大きな美術館は分業で、研修生は、まず作品に触る機会がない。クラーク・センターでは、実際の作品に触れることができるし、展示を企画するために、一人でなんでもやらなければならないので、身に付いた勉強ができる。

ダーリンは、セリーヌの案内で、クラーク・センター内のギャラリー棟に付属している所蔵庫の見学をした。ここある、京都の陶芸作家、深見陶治(ふかみ・すえはる)のコレクション数は、世界で最も数が多い。特に、深見の初期の作品は、日本には残っておらず、クラーク・センターしか所蔵していない。

セリーヌが担当する現代日本の陶芸作家の展示は、ニュー・メキシコ州サンタフェに住む実業がナタリー・フィッツ・ジェラルドが収集した作品の中から30人の作家、54点を選んだもので、伝統的な作風もあれば、現代芸術的な作品も含まれている。

ダーリンは、陶芸についての知識はまったくなかったので、セリーヌから焼物の産地や焼き方の説明をうけたときは、まったく面食らってしまった。

ダーリンは、クラーク・センターの印象を、ウエスタン映画の風景のような中に、忽然とすばらしい日本建築が現れる。この美術館の展示はすばらしいので、だれもが、一度は訪れることを勧める、と言っている。

◎イラストで描く日系アメリカ人の家庭:日本語しか話さないおばあちゃんと英語しか話さない孫娘 (P03)

ロサンゼルスの日米文化会館では、同会館のドイザキ・ギャラリーで、ジャネット・ミツイ・ブラウンが20年以上描き続けている絵本「おばあちゃん」シリーズのイラスト展示会を11月22日から12月20日まで、行う。

「感謝祭のおばあちゃん」「おばあちゃんとお正月」「おばあちゃんのお盆」の三冊からのイラストが展示される。

また、日系アメリカ人の日常生活で使われていた品物の展示も行われる。入場料は無料。

◎映画監督・黒澤明の偉業を称える展示がアカデミー本部ビルで3カ月行われる(P3)

映画監督・黒澤が残した100枚以上の脚本下絵が、脚本などと一緒に、ビバリーヒルズのアカデミー本部の1階と4階のギャラリーで9月19日から12月14日まで展示されている。入場料無料で、一般も見学ができる。黒澤明生誕100年記念事業の一環。


◎サンタバーバラで日本文化を広めたアメリカ人を記念する茶会イベント (P03)

サンタバーバラで、茶道や活花の紹介に貢献した故ハーティー・アン・ルック(2007年12月死去)を記念する茶会イベントが、サンタバーバラ・ボタニック・ガーデンで、12月6日(土)午前10時30分から午後2時まで行なわれる。

ボタニック・ガーデン内にある茶室「心観庵」は、2000年に、裏千家家元がハーティー・アン・ルックさんの名前にちなんで、名付けた。

◎明治神宮で見た東京の風景の美しさ (P04)

LA東京会は、発足10周年を迎えたことを記念して、東京をテーマにした写真コンテストを開催した。会長賞を取ったのが、この写真で、テーマ「明治神宮でみた東京の風景の美しさ」、バンナイズ在住のダニエル・タムランさんが2003年5月、明治神宮前で撮影したもの。

タムランさんは、長く米軍の軍属の仕事を務め引退した。若いときから続けているグラフィック・デザイナーと写真に引退後は打ち込み、活動を続けている。

写真は、明治神宮で咲き誇っている五月の花を見るために行ったとき、偶然に出会った式典帰りの着物のグループ。

タムランさんは1962年から1969まで、明治神宮のある代々木公園に近い原宿に家族といっしょに住んでいた。タムラン家の子供たちは、明治神宮で七五三のお祝いをした。当時は東京オリンピックの時代で、選手村も代々木公園の中にあった。また当時の代々木公園は、日曜日になると若者が集まり、パフォーマンスをするので、それを見るために、多くの人が集まる場所だった。

◎東京からのレポート「日展」 (P04)

アカデミー賞の日本絵画版といえるのが、日展。第40回日展が10月31日から12月7日まで、六本木の国立新美術館で行われている。今回は、14519点の応募があり、その中から選ばれた2349点が展示されている。

日展の起源は、明治33年(1900年)オーストリア公使だった牧野伸顕がヨーロッパの絵画水準の高さを見て、公設展覧会の開催を痛感したこと。明治39年(1906)に文部大臣となった牧野は、翌年、第1回文部省美術展覧会を開催した。

第二次大戦後、主催が社団法人となり「日本美術展覧会」と改称され、さらに昭和44年(1969)には、現在の名称「日展」が正式名称になった。

日展は、東京のあと、2008年12月13日から2009年1月16日が京都市美術館、1月21日から2月15日が愛知県立美術館ギャラリー、2月21日から3月22日が大阪市立美術館、4月25日から5月17日が富山県民会館美術館、6月27日から7月20日が福岡市美術館、8月8日から8月31日が長崎歴史文化博物館で、巡回展示される。

◎第19回カリフォルニア愛石会の展示 (P4-P5)

第19回目のハンティング・ライブラリー内フレンズ・ホールで開催される「カリフォルニア愛石会」の展示は、12月27日から1月2日まで(1月1日は休館)。水石を含めて約150点が展示される。

カリフォルニア愛石会は1983年に、盆栽愛好家のリガル夫妻(ラリーとニナ)によって設立された。当初日系人の盆栽専門家の指導を受けていたが、日系人の高齢化とともに、現在はアメリカ人会員が増加している。愛石会メンバーは、同時に盆栽愛好家である。

◎インスピレーション日本発:京都グランドホテルの料理長のレセピー紹介 (P05)

今月はヨシオカ・タケヒコ(ニックネーム・ヨシ)から教わったアイス・カービング(氷の彫刻)について紹介する。アイス・カービングができるようになって、わたしは、シェフとしてより創造的な仕事ができるようになった。アイス・カービングはロシアが発祥で、ついで日本で発展している。

アイス・カービングを初めて見たのは1988年のことで、場所はオレンジ・カウンティーの小さな製氷所だった。ヨシは300ポンド(約150キログラム)の氷塊をたちまちのうちに、飛び跳ねる魚や羽ばたく鷲、力あるれる龍に彫り上げていった。しばらく、ヨシの氷作業場へ通っているうちに、ヨシはわたしにアイス・カービングを教えてくれるようになった。

それから20年がたち、わたしは、今でもヨシとの付き合いを続けている。そしてわたしは、全米アイス・カーバー協会(NICA)のメンバーになり、15年がたっている。京都グランドホテルでは、お祝いの席、結婚式などの特別行事には、このアイス・カービングを用意することができる。

11月20日には、京都グランドホテル内のアザレア・レストランに氷の彫刻を並べて、サンクス・ギビング・バッフェ(バイキング)に色を添える。

マーティン・ギリガンは、ニューヨーク育ちで、ニューヨークの超一流ホテル、プラザ・ホテルやフォーシーズン・ニューヨークで調理場を指揮してきた。カリフォルニアで調理師学校講師をへて、2008年6月から、京都ホテルの料理長になる。

◎アンディー松田の寿司学校:レストラン経営者にも必要な基礎知識 (P05)

わたしの寿司学校にはさまざまなタイプのひとが習いに来ます。寿司調理の技術を身につけて、レストランのシェフになろうという人が一番多いのは、もちろんですが、すでにレストランを持っている経営者も、生徒にいます。

現在、メリーランドから来ている女性は、中華料理店の経営者ですが、この店では寿司メニューも取り扱っています。この女性経営者は台湾から来た人なので、中華料理のメニューや食材のことはよくわかります。しかし、寿司のことになると、正確な情報を得る場所が近所になく、困っていました。

アメリカでは、中華料理店やタイ料理店で寿司メニューがあるのは、もはや、めずらしいことではなくなりました。一般のアメリカ人は、アジア系の料理店であれば、寿司があるものと期待しているのです。経営者サイドから見ても、寿司メニューを入れることは売り上げを増やす絶好のチャンスなのです。

しかし、このメリーランドの女性経営者のように、日本食について、分からないことがある場合、寿司に関しては日本人の職人に任せるしかなくなります。すると、職人が辞めて、新しい職人が店に来た場合、調理方法が変わり、ときには、メニュー自体が変わってしまうことが、起こります。

レストラン経営者としては、食材コスト、メニュー、味付けは、常に同じでなければならないことなので、経営者自身がある程度の寿司の知識を持っている必要に迫られるのです。

この女性経営者が、私たちの寿司学校に問い合わせをしてきたときは、講師は日本人かどうか、寿司を教えることができる経験を持っているか、2ヶ月の講習が終わったあとでも、質問をすることができるか、どうかなど、細かいことを質問してきました。

もちろん、私たちの学校は、この女性経営者の要求にすべて答えることができます。通常の寿司職人養成クラスでも、食材コスト、レストラン経営、衛生問題は、いつも、わたしが、教えている内容なのです。

◎パシフック・アジア美術館で「サムライ・イメージ」展 (P7)

江戸時代に描かれた「サムライ・イメージ」と現代のアニメが描く「サムライ・イメージ」を比較する展示。サブタイトルが「浮世絵からアニメまで」と付けられている。期間は2月19日から8月9日まで。企画者はジュリアン・バミューダとデボラ・ディーコン。

◎第1回国際日本庭園会議(日本以外の庭園を対象)(P8)

日本庭園は世界53カ国で造られていることが確認されている。北米には約250の日本庭園がある。日本庭園関係者を集めた初めての国際会議が、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の主催で、3月26日から29日まで同大学内のアール・バーンズ・ミラー日本庭園を中心に行なわれる。

記事に添付の写真は、上段左からオーストラリアのコアラ庭園、イリノイ州ロックフォードのアンダーソン庭園、カナダ・ケベック州ホールのカナディアン美術館。下段はロングビーチのアール・バーンズ・ミラー庭園。

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# by culturalnews | 2008-10-30 03:45 | 月別の日本語要約
◎民藝イースト・アンド・ウエスト(1ページから6ページ)

パサデナのパシフィック・アジア美術館では6月6日から、来年1月6日まで、常設の日本ギャラリーで「民藝イースト・アンド・ウエスト」展を開催している。

民藝は、1927年に学者であり美術評論家の柳宗悦が言い出した言葉で、無名の職人が作り出す、工芸品に芸術的価値を認める、という考え方だ。じつは、この民藝の考え方は、柳が独自に発想したものではなく、柳がイギリスに滞在中に見聞した英国での芸術工芸運動に触発されている。

そして20世紀前半に始まった、日本の民藝運動は、アメリカにも影響を与え、カリフォルニアで活躍した有名建築家グリーン兄弟の建築に、民藝を見出すことができる。「民藝イースト・アンド・ウエスト」は、濱田庄司の陶器(1ページ写真)など日本の民藝的作品とカリフォルニアの民藝的作品を同時に見せている。

展示は4つのセクションに分かれていて、そのテーマは、日本とカリフォルニアの美術工芸運動、民藝、新民藝、民藝と戦後のアメリカン・セラミック。

入場料は大人7ドル、学生5ドル。

◎人間国宝の琉球古典音楽奏者・照喜名朝一氏がロサンゼルスで公演(2ページ)

10月26日にロサンゼルスで行われる照屋勝子師匠の琉球筝曲40周年記念「琴虹」コンサートに、沖縄から人間国宝に指定されている琉球古典音楽の三線(さんしん)奏者・照喜名朝一(76歳)が出演する。

照喜名氏は、1932年に沖縄・知念村に生まれ、1957年から安富祖(あふそ)流の宮里春行に師事。1977年に師範免許を受ける。舞踊、組踊、芝居などの地謡として活躍しながら、創作や独演会などと活動の幅が広いことで知られている。

1994年には安富祖流絃声会・会長に就任し、会員の音楽指導に尽力した。2000年に国指定重要無形文化財琉球古典音楽保持者(人間国宝)に認定されている。

照喜名氏は、門下生から、琉球古典音楽の手本としてだけではなく、同時に精神的指導者として慕われている。最近行なわれた師範免許試験は、沖縄から22名が受験したが、同時にハワイからの3人のアメリカ国籍者が受験し、合格した。そのハワイ在住者のひとりジュン・ナカマは「照喜名先生は三線の勉強は、本人の才能が30%、しかし、残り70%は本人のやる気である、と説明しています」と紹介している。師範免許に合格した3人のハワイ在住者も、沖縄文化を学びたい、という動機が練習の理由になっていた。

10月26日のコンサートでは安富祖流絃声会ハワイ支部を率いて、野村流音楽協会北米支部、野村流古典音楽保存会北米支部、琉球筝曲興陽会と「稲まづん節」「早作田節」を演奏する。演舞者は宮城流二代目家元宮城能造。


◎ヒロシマ・ナガサキの原爆ポスター展がアリゾナ州で行なわれる(2ページ)

広島市と長崎市から提供される原爆投下の惨事を描いたポスター展が10月20日から11月14日まで「ヒロシマ・コーリング」と銘打ってアリゾナ州で行なわれる。アリゾナ州で太鼓演奏や日本文化紹介の仕事をしているシンガー・ソングライター小塩賢と世界青年交流協会の主催。

また、この展示会に合わせて、自らも被爆者で、広島市中区の胡子神社に伝わる奉納太鼓の継承者宗像修(むなかた・いつき)さん、71歳もアリゾナを訪問して小塩賢といっしょに太鼓演奏会を開く。

ポスター展の開催場所
10月20-24日フェニックス市役所
10月31日-11月7日 ノーザン・アリゾナ大学(所在地=フラッグスタッフ)
11月3-6日アリゾナ州立大学フェニックス・キャンパス
11月7日フェニックス市モアー・ギャラリー
11月10-14日テンピ市内アリゾナ歴史協会博物館(フェニックス市の隣)
太鼓演奏会
11月7日ノーザン・アリゾナ大学(所在地=フラッグスタッフ)
11月14日テンピ市内アリゾナ歴史協会博物館


◎日本の博物館紹介:江戸東京たてもの園(小金井市)(2ページ)

江戸東京たてもの園は、1993年に開園した野外博物館。都立小金井公園の中に位置し、敷地面積は約7ヘクタール、園内には江戸時代から昭和初期までの、27棟の復元建造物が建ち並んでいる。現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示することが目的。

この中には、総理大臣を務め、226事件で暗殺された高橋是清の私邸がある。高橋是清はこの私邸の2階で暗殺された。また、三井財閥の三井八郎右衛門邸も移築されている。アニメ作家宮崎駿が「千と千尋の神隠し」を制作したときのアイディアを得たという銭湯・子宝湯も保存されている。

この日本の博物館紹介記事は、東京大学教養学部の特任講師の板津木綿子(いたつ・ゆうこ)さんからのレポート。

◎アメリカ人の太鼓グループ・メンバーがコンサートで、長唄三味線の名取を披露(3ページ)

日本で邦楽を修業したアメリカ人で作る太鼓グループ「オン・アンサンブル」が11月8日にロサンゼルス・リトル東京のアラタニ日米劇場で「よぶ」コンサートを行うが、その舞台で、メンバーのひとり、クリス・バーグストロームの長唄三味線の名取披露が行なわれる。

アラタニ日米劇場でのオン・アンサンブルのコンサートは、今年で5年目。メンバーはソロでも活躍しており、ショージ・カメダは、最近、デンバーで行なわれた大統領候補選出の民主党大会で、スティービー・ワンダーと供に出演した。マサト・ババは別のグループ「太鼓プロジェクト」とともに、メキシコ公演を行っている。

バーグマンは、北海道・函館の杵屋勝ユキエ師匠の弟子で、11月8日のコンサートには、日本から杵屋師匠も駆けつける。

◎琉球筝曲師匠の40周年を祝う琉球音楽と舞踊コンサート(3ページから7ページへ)

琉球筝曲の照屋勝子師匠の40周年を祝う「琴虹」コンサートが10月26日(日)午後1時からレドンド・ビーチ・パーフォーミング・アーツ・センターで行なわれる。主な演目は次のとおり。

清屋節(ちゅらやぶし)庭に育てた芭蕉で真っ白な糸を作り、布を織り、大切な愛しい方へさしあげたい、という内容。

上り口説(ぬぶいくどぅち)下り口説(くだいくどぅち)王朝時代に王の使者が薩摩に遣わされたときの道中の風物を歌った歌曲に振りがついた。上り口説は使者の往路、下り口説は帰路の情景である。

踊り(うでぃ)くわでいさ(四つ竹)身分の高い人たちが並んでいる、立派なお屋敷に、今日は四つ竹を鳴らしながら踊ることは、何と晴れがましいことであろう。小さな竹をふたつづつ両手に持て鳴らしながら踊るので、別名「四つ竹」と呼ばれている踊り。華やかな紅型、蓮の花を象徴する笠が優雅な舞台を作り出す。

仲里節(なかざとぶし)男女の打組み雑踊り。聞けば仲里や花ぬ本でむぬ 咲ち出らば一枝持たち給ぼり-聞けば仲里は、花どころと聞いております、開花爛漫になったら、一枝わたしにくださいませんか-と謡われる若い恋物語の舞踊。

四季口説(しちくどぅち)扇子を持った若衆の可愛い踊り。春、夏、秋、冬の情景を謡っている。囃子を舞者が唱えるところがみどころ。歌詞は日本語で謡われる。

◎ロサンゼルスのジャパニーズ・レストラン協会がジャパニーズ・フード・フェスティバルを開催(3ページ)

ロサンゼルス地区の日本食レストラン経営者で作るジャパニーズ・レストラン協会(JRA)が、恒例のジャパニーズ・フード・フェスティバルを、10月26日午前11時から午後3時まで、リトル東京の京都グランド・ホテルで開催する。チケットはひとり50ドルで、食べ放題、飲み放題。入場者は700人限定。

日本食や日本酒の多様性をアメリカ人に紹介することが目的で、京都グランド・ホテルの催し物会場と日本庭園にブースが並ぶ。寿司職人が技を競うコンテストや40フィート(12メートル)の巻き寿司(メガロール)作りも行なわれる。

◎ディスカンソー・ガーデンで日本庭園フェスティバル(3ページから6、7ページへ)

ロサンゼルス・カウンティが運営するディスカンソー・ガーデンで、恒例の日本庭園フェスティバルが11月1、2日に行われる。

生花展示:草月流ロサンゼルス支部から北島蓉幸グループが担当する。
満月茶屋:正午から午後4時までお茶が提供される。予約が必要。
太鼓演奏:チノ・ヒルズのキシン太鼓が出演する。
日本スタイルの本作り:ブック・アーティスト、ウエンディー・ポマの指導で、土曜日のみ、午後1時30分から4時まで、30分おきにクラスが開かれる。
日本舞踊:藤間勘須磨社中の踊りが披露される。日曜日の午後2時から30分間のみ。
菊展示:日本庭園フェスティバルに合わせて開催されるディスカンソー・ガーデンの菊展示はディスカンソー菊協会とグレンデール菊協会が主催。午前9時から午後4時30分まで、展示とセールも合わせて行なわれる。

◎ベンチュラ・カウンティーで日本文化デー(3ページ)

ベンチュラ・カウンティーJACL(日系市民協会)が主催する第18回日本文化デーがカマリロ・コミュニティー・センターで10月12日午後1時から4時まで行なわれる。入場料は大人ひとり7ドル。

◎プライス・コレクション・アンコール展の見学会(3ページ)

6月から9月半ばまで、ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)で行なわれた江戸時代中期の日本画を集めたプライス・コレクションは、約5万人の入場者を集めた。このコレクションの所有者プライス夫妻が「もう二度とこのような展示はできない」と言うほどのプライス・コレクションの余韻を味わえる「プライス・コレクション・アンコール展」が9月20日から、ロサンゼルス・カウンティ美術館で開かれている。

今度の展示は、LACMAの日本館でのみ行なわれ、丸山応挙(まるやま・おうきょ)を創始とする丸山四条派の花鳥画、や曾我蕭白(そが・しょうはく)が中心。

カルチュラル・ニュースでは、10月25日(土)午後2時からアンコール展の見学会を、ジョー・プライス氏と夫人の悦子さんの解説で行なう。

参加費はひとり15ドル(LACMA入場券を含む)。定員は先着30人。参加希望者は、15ドルの小切手を Cultural News, P.O. Box 48678, Los Angeles, CA 90048 まで送ること。子供・シニア料金はなし。

◎ロサンゼルス源氏物語フェスティバルが州立大学などで行われた(4ページ)

カルチュラル・ニュースが徳島の四国大学児童教育学科の世羅博昭教授と協力して、源氏物語を原文で読む勉強会と、アメリカ人に平安時代の衣装を見てもらう「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」が9月21日から28日まで行われた。

平安時代衣装は、徳島の瀬尾静子きもの学院(瀬尾静子学院長)が衣装を提供し、同学院の着付け講師10人と瀬尾学院長が、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校、パシフィック・アジア美術館、オキシデンタル大学、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校内の日本庭園で披露した。時代衣装のモデルは、現地の大学生が務めた。

また、州立大学に来ている日本からの留学生の感想は、日本の中にいては、日本文化と接する機会がなく、アメリカで初めて日本の歴史や文化を知ることができた、と感想を述べるひとが多かった。

カリフォルニア州立大学ノースリッジでは、日本語と日本文学を教えている廣田昭子教授が平安時代の衣装レクチャー・アンド・デモンストレーションを準備し、また同大の学生が平安時代の衣装を付けて、「源氏物語」の一章「末摘花」の巻きを寸劇にして英語で上演した。

◎ミスター豆腐と呼ばれた男(5ページ)

日本の農林水産省は3年まえから、日本産の農産物の海外販売促進に貢献した個人の表彰を始めている。今年は世界各地から5人が選ばれ、6月20日に東京で大臣による表彰式が行なわれた。

ペルー、ドイツ、香港、サンフランシスコからの表彰者と供に、ロサンゼルスからは森永ニュートリション・フードの元社長、雲田康夫氏が表彰を受けた。

雲田氏は、現在、ロサンゼルス(ガーデナ)でコンニャク製造販売のフレック・フーズの会長、経営責任者をしているが、1985年の渡米以来、定年退職するまで、森永豆腐をアメリカで販売する仕事に携わってきた。

森永の豆腐は、無菌包装パケッジに入っているのが特徴で、現在では、全米のスーパー約14,000店舗、全米のスーパーの約42%で販売されている。無菌包装技術は森永乳業が1979年に開発したが、日本国内での無菌包装パケッジの豆腐の販売は、既存の豆腐販売業の反対に遭い、販路を海外に求めざるを得なかった。一時、中東で石油開発に従事する韓国人からの需要が伸びたが、やがて韓国企業が豆腐を供給することになり、新規マーケット開拓の必要があった。

雲田氏は、当時、森永乳業の新製品開発部門に配属されており、アメリカでこの無菌包装パック豆腐を販売する企画を作った。それが、森永乳業社長の目に留まり、雲田氏自身が社長としてロサンゼルスに派遣され、森永ニュートリション・フードが設立された。

当時のアメリカでは豆腐の原料となる大豆は、家畜飼料としてか考えられておらず、食品のイメージに遠かった。また、日本では一般的な冷奴の食べ方も、醤油の塩味が高血圧につながると心配され、健康食品としても扱われなかった。

しかし、雲田氏に転機が訪れ、アメリカで豆腐が売れる確信を得たのは、ある日、ロサンゼルスの高級スーパーでアメリカ人の夫人がたくさん森ニュー豆腐を買うところを目撃したことだった。この夫人に、豆腐の食べ方を尋ねたところ、果実といっしょにミキサーに入れて、フルーツ・シェイクを作る、という答えだった。

この夫人の食べ方から学び、店頭デモで、豆腐と果実をミキサーで混ぜることを始めたところ、アメリカ人に関心を掴むことができるようなった。

また、雲田氏は、ロサンゼルスの日本語ラジオに出演したり、日本語週刊紙に寄稿することで、ミスター豆腐のニックネームをつけられるようになり、雲田氏が書き溜めた原稿は、光文社から『豆腐バカ、世界に臨む』の題名で出版された。

雲田氏は、現在、フレック・フードの経営をする傍ら、年2回は、名古屋の中京大学の客員教授として国際ビジネスを教えている。雲田氏は、常に若者の手本になるような行動を心がけている。

◎インスピレーション、日本発:京都グランド・ホテルの新メニュー(5ページから6ページへ)

昨年、リトル東京のニューオータニ・ホテルを買収して、改称した京都グランド・ホテル・アンド・ガーデンは、今年6月から新支配人と総料理長を起用している。総料理長となったマーティン・ギリガン氏は、ニューヨーク出身で、ニューヨークの一流ホテル、プラザ・ホテルやフォーシーズン・ニューヨークで経験を積んでいる。

コードンブルーなどの調理師学校で、教えた経験も、持っている。

ニューヨークの調理師学校で勉強をしていたときに出会った、大阪出身の橋本アユミから日本料理を習ったことが、日本料理を知るきっかけになっている。

今月のお勧めメニューは、蒸すときにお茶のパウダーを入れることが特徴の「ティー・スティーム・ギョウザ」。このメニューは実際に、京都グランド・ホテルのアザレア・レストランで食べることができる。レシピーは http://recipe.culturalnews.net で見ることができる。

◎アンディー松田の寿司職人学校のコラム(5ページ)

寿司シェフ・インスツチュートの校長アンディー松田さんは、自分の学校で、寿司職人の養成をするだけではなく、日本食のPRのために、頼まれればどこへでも、出かけて行く。10月25日にリトル東京で、行われるジャパニーズ・フード・フェスティバルでも、寿司職人コンテストの段取りを作ったり、40フィートの長さのメガ・ロール・イベントの準備をしている。

アメリカは、経済が悪くなり、これから多くの失業者が出そうだが、失業者のための再就職トレーニングや、職業訓練プログラムの中に、寿司職人の養成を入れることが必要だとおもう。

◎軍事アナリスト神浦元彰の日本レポート「麻生選挙管理内閣の役割」英訳=アラン・グリーソン(6ページ)

福田首相が突然辞任を発表して、次の自民党の総裁に5人が名乗りをあげた。しかし、当初から麻生氏の絶対優勢が報じられた。麻生新首相の役目は、今年中にも衆議院を解散し、総選挙を行うことである。自民党は小泉元首相が総選挙で大勝して以来、国民から選挙の洗礼を受けないで、安倍、福田両首相が政権を継承した。しかし、好転しない不況ムードで、安倍、福田内閣の支持率は下がり、両政権ともに、1年という短い期間で首相の座を逃げ出した。

そのやり直し総選挙を麻生新首相が行うことになった。秋の臨時国会で、麻生首相は衆議院の解散を宣言するだろう。
野党である民主党の小沢総裁は、次の総選挙で、与党と野党が逆転することに政治生命をかけると誓った。自民党が2005年9月の総選挙で大勝したのは、小泉人気が吹き荒れたためで、今回の総選挙では当選議員の激減は避けられないという予測が一般的だ。

自民党は、その不利な情勢を多少でも挽回するために、麻生首相を自民党の新総裁に選んだ。麻生氏の明るい性格が、若者たちの好感度が高いとからという。

国民は麻生新内閣の顔ぶれで、福田辞任から続く自民党の動きが、森元首相によって書かれた総選挙のための巧妙なシナリオ通りだと気がつくだろう。小泉、安倍、福田政権を誕生させたキングメーカーの森元首相である

◎カリフォルニア中部のハンフォードにあるクラーク・センター日本美術研究所の秋の展示「動物画の秘められているアジアのシンボリズム」9月2日から11月15日まで(8ページ)

クラーク・センターの秋の展示は、動物の絵をテーマとした日本画。亀、孔雀、虎、蛍など、アジアで共通に理解されている動物の持つシンボリズムを、アメリカの鑑賞者に紹介する展示会。

10月号の写真は、岸狗(がんく、1749/56-1839)作の「龍と虎」の対になった屏風絵。岸狗は1827年に京都・東寺に「龍と虎」の対の屏風絵を納めたことが記録されている。この写真の屏風は、その時と同じ絵柄の屏風を描くことを何回も依頼され、そのうちのひとつと推測されている。
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# by culturalnews | 2008-10-21 13:23 | 月別の日本語要約
2008年10月5日  東繁春から 那須さんへ

<出品作品はすべて完売した>について質問があります。

わたしも、このロンドン、パリ博覧会での浮世絵の紹介が、日本と世界の関係を考えるときに、とても重要な出来事だと思います。

わたしが、目にした文章や学者から聞いた話では、浮世絵は、博覧会に出展される陶器の包み紙として使われ、ヨーロッパ人たちは、その包み紙に芸術性を見出し、驚いたことになっています。

ロンドン、パリ万博で、浮世絵が販売の対象となり、売却されたという話の出典を教えてください。
ヨーロッパ人が、浮世絵の美術的価値を見出し、屑紙(浮世絵)を捨てずに、その博覧会で売ってしまった、という解釈も成り立ちますね。仕入値がタダですから、ボロ儲けです。

なぜ、わたしが、この経緯にこだわるか、というと、「日本文化と世界の関係」を見ていると、ひとつの法則があるように思えるからです。

それは、日本人が文化を捨てたとき、地球上のどこかで、それを拾ってくれるひとたちがいる、ということです。
浮世絵は、その一番目の例になると、思われます。つまり、結果的にロンドン、パリ万博で浮世絵が世界に知られ、人気がで、ヨーロッパの芸術家に大きな影響を与えましたが、それは、日本人が意図したものではなかった、ということです。

日本人と浮世絵の関係を見れば、陶器の包み紙に使ったのですから、浮世絵を芸術品としてパリ博覧会に出品したのではないことは、明らかです。むしろ、浮世絵は、芸術品としての価値はない、という判断が徳川幕府の輸出担当役人にあって、陶器を引き立たせるための小道具として使われたのだと思います。(あるいは商人が勝手に入れたのかもしれません)

極貧のゴッホが浮世絵を所有してたのですから、ヨーロッパで販売された浮世絵の価格は、美術品と言えるレベルの価格ではなく、お土産物品レベルの価格ではなかったか、と想像します。

明治維新の廃仏毀釈で、国宝級の仏像が海外に流出したことも、結果的に日本文化をヨーロッパに紹介しています。また、最近のジョー・プライス夫妻の伊藤若冲コレクションも、日本人がすっかり若冲を忘れ、若冲の値段が下がっていたことが、外国人コレクターが集めることができるきっかけとなりました。

こう考えていくと、日本文化は、すでに日本人だけのものではなく、世界のひとびととシェアーしなければ、ならない存在になっていると、わたしは、思うのです。日本文化の価値を外国人がよく知っていて、日本人が忘れている、というのが、リアルなありようではないかと、思います。

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2008年10月5日 香川県観光振興課の那須です。

 おはようございます。お世話になっています。
毎週月曜日のメールです。よろしければご一読ください。

●私たちが忘れかけているもの

 前回、今年は、1858年に、井伊直弼率いる日本と、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、ロシアの5カ国との間に大幅な治外法権、関税自主権の喪失などを内容とする不平等条約が締結されて150年目を迎え、特に日本文化の大好きなフランスでは、それを日仏交流150周年として、様々な交流イベントが実施されていることをお伝えしました。

 そして、パリセーヌ川畔に、日本の絵画作品を投影する大規模な光のショーが盛大に開催されたこともお伝えしました。

 今回は、如何に素晴らしい日本の伝統的な美が西洋諸国の思想や一流品に多大なる影響を与えたのか、お話します。

 日本の素晴らしい伝統的な美が西洋の美に影響を与えたのは、江戸時代初期の古伊万里磁器の輸出に始まったと言われています。

 16世紀までは、オランダの東インド会社を通じて、中国の磁器がヨーロッパに輸出され、シノワズリーが大流行していました。いわゆる中国趣味です。そして、磁器の焼成技術は、
当時は中国や韓国が格段の差で上回っていました。

 1644年に清が中国を統一、しかしその後数十年内乱が続き、中国からの大量の磁器輸入が困難になってきてからは、韓国や日本に目が向けられ、特に古伊万里磁器は、その焼成技術の高さや左右非対称や余白の美しさなどのデザインの素晴らしさでヨーロッパで大人気となりました。

 その後、古伊万里磁器の例えば唐草文様などは、ヨーロッパの近代デザイン革命であり
生活の芸術を持ち込む「アーツアンドクラフト運動」に大きな影響を及ぼし、1878年のパリ万国博覧会においても、フランスを代表するセブール社や、バカラ社のクリスタルランプなどもこぞって日本風意匠をまとっていました。

 その後、アールヌーヴォーやさらにはNYのティファニーなどにも多大なる影響を及ぼし、
「ルイ・コンフォート・ティファニー」の銀製品などを産み出しています。こういう風に整理してくると、いまさらながらに、改めて日本の伝統美のすごさを痛感します、

 浮世絵も同様で、1862年の第4回ロンドン博覧会、1867年の第4回パリ博覧会出品で、大ブームとなり、出品作品はすべて完売したそうです。それがきっかけとなり、浮世絵がヨーロッパ各地で紹介され、ミレーやルソーなどのバルビゾン派、ご存知、モネ、ドガ、ゴッホ、セザンヌ、ルノワール、ゴーギャン、ロートレック、クリムトなどの日本人が殊の外大好きな印象派に大きな影響を与えました。
 
 非対称、中心をずらした構図、平面性、隈取り、色彩などあらゆる点に影響を及ぼしたのです。ゴッホは、はっきりと自分の絵の基礎は浮世絵と言い切っています。

 浮世絵も江戸時代では、庶民が楽しんだサブカルチャーの一つだと私は思っています。
また、古くは、鳥羽僧正の「鳥獣戯画」、北斎の「北斎漫画」など日本が世界のアニメブームを牽引している原動力が実は歴史的にも実態として証明されます。それぞれの時代に残る縁起絵巻なども、巧みな絵画技巧とストーリー性は、ルーツのひとつと思うに立派な根拠となり得ると思われます。

 これを機会に日本の伝統的なものを見直すべきだと思います。そして、私たちの祖先は、いつの時代も自然を大切にしてきました。そして、自然に生かされていることへの感謝の念、この気持ちこそ、私たちが忘れかけている大切なことだと思われます。
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# by culturalnews | 2008-10-09 19:25
◎琉球筝曲の照屋勝子師匠の40周年記念コンサート(1ページから、2、6ページへ)

沖縄出身で、ハワイ・カリフォルニアで40年にわたって沖縄に伝わる筝(こと)演奏法を教えてきた照屋勝子(てるや・かつこ)師匠が、10月26日午後1時からレドンド・ビーチ・パフォーミング・アーツ・センターで、沖縄から人間国宝を迎えて、記念コンサートを催す。

「筝虹(くとうーぬーじ)」と銘打ったコンサートは、沖縄とハワイ・カリフォルニアをつなぐ架け橋を意味し、虹の七色は、アメリカで沖縄筝曲を習う人種の多様性を象徴している。

照屋師匠は、沖縄・那覇で生まれ、伊是名(いぜな)島で育った。伊是名島は、那覇から当時は2時間の船旅(現在は1時間)。照屋師匠の母方の祖父は、中国から来た商人で、琉球王朝に仕えたのち、伊是名島に住みついた。沖縄は民謡が生活の中にあふれていることで知られているが、照屋師匠の場合は、祖父の三線(さんしん=三味線のこと)で古典と呼ばれる王朝音楽を聞いて育った。

照屋師匠の子供時代は戦争の時代で、筝を習うことができたのは、1957年に高校を卒業して那覇市内の銀行に就職したときだった。筝を習うように勧めたのは母で、戦争のため、自分では筝を習うことができなかった母が、娘に夢を託したのだった。

照屋師匠の家族は7人兄弟で、父が招集を受け、満州に送られいた。そのため、母親が必死になって働いている姿を見て、照屋師匠は育った。この体験から、母を喜ばせたいという気持で、筝の練習に励んだ。筝の先生は、琉球筝曲の中心団体・興陽会の家元・幸地なえだった。

照屋師匠は、那覇で、沖縄民謡を歌うハワイから来た沖縄二世の実業家と出会い、結婚、1961年にホノルルに渡った。ハワイに渡った後も、筝の勉強を続け、1965年に興陽会から教師免状を受け、1968年から、ホノルルで沖縄筝曲を教え始めた。そして1968年には興陽会では最上位になる師範免状を受けた。

生徒が増えたため、1975年に照屋勝子琉球筝曲研究会(現在はハワイ支部)<英語名は照屋勝子沖縄琴ミュージック・スクール>が設立された。照屋師匠は、1980年から1986年まで、興陽会ハワイ支部長も務めた。

1989年には、首都ワシントンのスミソニアン博物館から琉球筝曲演奏者としての認定を受けている。1994年と1997年には、ハワイ州文化芸術財団から研修生2名分の奨学金を交付されている。

ハワイで娘2人を育てているが、その後、離婚、1998年に娘と暮らすためロサンゼルスに移住した。その後、元米軍食品検査官の退役軍人、沖縄二世のアラカラ・ヒデオさんと再婚し、ガーデナに家庭をもち、ここに、照屋勝子琉球筝曲研究会ロサンゼルス支部を開設した。弟子は、近隣の南カリフォルニア周辺からだけではなく、遠くサンフランシスコ、ニューメキシコ州、テキサス州からも来ている。

2001年にはゲティー・センターで催された「沖縄音楽の午後」プログラムに、照屋師匠は、ロサンゼルス在住の民謡・舞踊の師匠たちといっしょに出演した。2006年には、フレスノにあるカリフォルニア伝統芸能同盟から研修生奨学金を受けている。

2004年からは興陽会ロサンゼルス支部長を務め、2007年1月から北米沖縄県人会の芸能部長を引き受けている。

ホノルルで琉球筝曲を教え始めた1968年から40年たち、今では弟子の数は、数百人に達している。10月の「筝虹コンサート」は、照屋師匠の琉球筝曲の普及努力を称える記念行事となる。

1702年、薩摩から伝わった琉球筝

現在、日本で使われている筝の起源は、中国からもたらされたもので、奈良時代にまでさかのぼることができる。筝曲に大きな変化をもたらしたのは、九州・筑紫(現在は佐賀県南里)の正定寺の僧・賢順(1547-1636)で、「筑紫筝」(つくしごと)と呼ばれ京の都でも愛好されるようになった。筑紫筝は、雅楽の旋律を基本にしていたが、江戸の音楽家、八橋検校(1614-1685)によって大きく改良されて現在の筝曲の元ができあがった。

沖縄に筝がもたらされたのは1702年のことで、琉球王朝から覇権された稲嶺盛淳が、薩摩から八橋流の奏法による10曲を持ち帰った。沖縄では、筝は単独では演奏されることはなく、三線や歌の伴奏に使われていた。また、20世紀はじめまでは、筝の演奏家は男に限られていた。女性の筝演奏家20人が集まって興陽会が設立されたのは、1935年だった。

10月26日の「筝虹」コンサートは、ハワイ、カリフォルニア、ニューメキシコ、テキサスから集まる65台の筝による琉球筝曲の演奏が行なわれる。これは、琉球筝曲では、これまで北米で行なわれた最大数の筝演奏になる。

このほかの主な出演者は、人間国宝の三線奏者、照喜名朝一師匠、宮城流舞踊の家元宮城能ぞうニ代目、興陽会の赤嶺弘子会長、ハワイの中曽根ダンス・アカデミー・ホウゲイ会の中曽根リンよしこ家元、安富祖流げんせい会の村田サンダー家元、ハワイじんぷ会USAダンスの中曽根よしえ師匠など。

このほか、地元ロサンゼルスの沖縄舞踊団体の参加で、沖縄民謡、古典と呼ばれる宮廷舞踊
が披露される。

「筝虹」コンサートは、「琉球筝曲興陽会―照屋勝子筝曲研究会」の主催で、興陽会(沖縄本部、ロサンゼルス支部、ワシントン州支部)と北米沖縄県人会が後援している。チケットは25ドル。

◎加賀象嵌(ぞうがん)作家・中川衛(なかがわ・まもる)氏がパサデナで講演(1ページから4、5、7ページへ)

金沢発:金工品の表面に金や銀などの金属を埋め込む装飾を象嵌(ぞうがん)という。加賀象嵌は、その象嵌技法の中でも、高度な技能をようする伝統工芸で、約400年の歴史を持っている。

この加賀象嵌の第一人者で、人間国宝の中川衛氏(61歳)が文化庁の派遣事業で、9月にニューヨーク、ワシントンDCを回り、10月にはパサデナを訪れる。ニューヨークではジャパン・ソサエティー、ワシントンDCでは、コーコラン美術大学で講演する。

パサデナの講演会は、パシフィック・アジア美術館で10月11日午後1時から4時まで。このほか、ロサンゼルス地区ではアートセンター・カレッジ、オーティス美術大学、南カリフォルニア建築大学で講演する。

中川氏の家系は、先祖代々から金沢で生活しており、中川氏自身も、一時、関西で仕事をしたこともあったが、生涯をこの金沢で過ごしている。しかし、加賀象嵌との出会いは、中川氏にとっては
思ってもみない、ことだった。

地元、金沢美術工芸大学を卒業した中川氏は、電化製品デザイナーとして松下電器に就職、3年間を大阪で過ごした。27歳のとき、両親の世話をするために金沢に戻り、石川県立工業試験場伝統工芸品作り指導の仕事に就く。そして石川県立美術館で加賀象嵌を施したアブミ(馬具)の展示を見たことが、人生を大きく変えることになった。

アブミは激しい振動が加わる馬具であるにもかかわらず、精巧な技術で、金属の埋め込みが施されていたのだ。この象嵌技術に魅了された中川氏は、加賀象嵌の最後の技術保持者といわれた高橋介州(たかはし・かいしゅう、当時69歳)氏に弟子入りをした。

5年間の修行の後、中川氏の作品は日本でもっとも権威ある日本伝統工芸展への出展が認められるようになった。また、このころから、金沢美術工芸大学での講義も始めるようになった。大学の講義と加賀象嵌の制作を両立させようとする中川氏の生活は驚くべきものとなった。午後6時に、大学から自宅に戻ると、中川氏はすぐ食事を取り、床につき、午後8時30分まで仮眠した。そして、午前4時までが加賀象嵌の制作時間で、朝7時30分まで仮眠して、大学に通う、という毎日を繰り返した。

家族と過ごす時間もなく、まして子供をかまってやる閑もなく、中川氏は加賀象嵌の制作にうちこんだ。しばしば、仮眠をする時間もなく、夜の制作をすることもあった。しかし、大学での中川氏は、社交的で人付き合いがよく、大学の同僚は、中川氏がこのような生活をしていることにはまったく気が付かなかった。

象嵌作家として認められるようになったのは41歳のときで、作品の象嵌朧(おぼろ)銀花器「鶴鳴き渡る」が第35回日本伝統工芸展(1988年)朝日新聞社賞を受けた。幾何学的デザインと波打つラインの組み合わせが評価を受けた。

第43回日本伝統工芸展(1996年)では、象嵌朧銀花器「八雲立つ」が、日本工芸会奨励賞を受けた。このころから中川氏のデザイは、実際に自分の目でみた風景を元にしたものになり、トルコ、中近東を皮切りに、中川氏は毎年、世界旅行に出かけるようになった。

第50回日本伝統工芸展(2003年)で日本工芸会保持者賞を受けた、重ね象嵌朧銀花器「草原の森」は、ブルガリアの草原イメージを元にした作品で、作品の右側に施された銀が<昼間の輝き>を、そして左側が<夜の暗さ>を表現している。

中川氏の現在の作品の特徴は、時の流れの変化を表現したものと、明暗の対峙を表現したものと、2つのタイプに分けることができる。これまで、誰もなし遂げることができなかった力強い表現力をもつ中川氏は、さらに、今後の活躍が期待される作家である。

(出典:週刊「人間国宝」ヤギハシ・シン記事から)


◎愛媛県新居浜市の太鼓祭り(2ページ)

愛媛県新居浜市では、毎年10月16日から18日には、壮大な太鼓祭りが行われ、人口13万の新居浜市の人口がちょうど、倍の数に膨れ上がる。太鼓台は、一台の重さが約2トンもあり、百人以上の担ぎ手で運ばれる。総勢約30台の太鼓台が新居浜市内を練り歩き、山根グラウンドでは太鼓台を空中に舞い上げる時間を競う「かきくらべ」が行なわれる。

(新居浜市のホームページから)
太鼓台の起こりがいつであるかはっきり答えられる資料は、現在のところ確認されておりません。地域の伝承によると、祭礼の時、神輿に供奉する山車の一種で信仰を対象にした神輿渡御の際、その列に参加して厳かに供奉し、豊年の秋を感謝して氏神に奉納していたもので、その起源は平安時代、あるいは鎌倉時代まで遡るといわれています。

太鼓台が記録の上で出てくるのは、江戸時代後期、文政年間(1818~1830)のことで、その頃は「神輿太鼓」と書かれることが多かったのですが、時代を経るにつれて「太鼓台」あるいは「太鼓」とされることが多くなってきました。

太鼓台の全国的な分布を見ると、瀬戸内海沿岸の港町、漁師町、あるいは大きな川の輸送拠点に多く見られます。これは、瀬戸内海の海上交通が古くから盛んで、物資の流通、文化の交流が活発に行われたことによるものと考えられています。

幕末から明治時代初期の太鼓台は、現在の子供太鼓台くらいの大きさしかなく、飾り幕は薄めで天幕も現在のような膨らみを持ちませんでした。しかし、別子銅山の開坑により産業が発展し、地域経済が発達するにつれて太鼓台を所有する複数地域の対抗意識も強まり、明治中期以降から急速に巨大化し、明治時代中期から昭和時代初期の太鼓台は、現在の太鼓台と同じくらいの大きさになり、飾り幕は縫いの発達とともに豪華に、また天幕も膨らみを持ったものを付けるようになりました。

しかし、太鼓台の飾りが豪華になり、大きさも巨大化するということは、その建設費用や、また巨大な太鼓台を担ぐためのかき夫のパワーが多く必要になります。新居浜太鼓台がこれらの問題を克服し、数多くの改良を重ねて現在に至っていることは、太鼓台が地域の「財力」と「腕力」の二方向から発展したといえるようです。

現在では、瀬戸内沿岸にある数多い太鼓台のなかでも、150人余りの男衆で差し上げられ、澄んだ秋空に舞う新居浜太鼓台の姿は、その豪華絢爛さ、勇壮華麗なことから『男祭り』の異名をもち、毎年約30万人の観衆を酔わせて止まない魅力ある祭りとして、全国的にも知られるようになりました。

(写真提供は、田尾フォトサービスの田尾忠士さん)
記事は、新居浜市在住のバーバラー伊藤さんが貢献している。

◎カリフォルニア州立大学ロングビーチ校日本庭園で恒例の菊祭り(3ページ)

アール・バーン・ミラー日本庭園では、10月25日、26日の2日間、恒例の菊(クリサンソモン)祭りが行なわれる。今年の菊祭りの、花の飾りつけは、明治・大正時代の写真や、明治時代の日本の菊飾りに影響を与えたといわれているビクトリア王朝時代の写真をもとに行なわれる。

菊の即売も行なわれる。オレンジ・カウンティー・クリサンソモン協会が協力している。入場料は大人7ドル、高齢者6ドル、日本庭園会員は5ドル、12歳以下は無料。

◎月光をテーマに、弓道、舞踏、ブルースで静寂を表現(3ページ)

リトル東京の日米文化会館では、ロサンゼルス全域で行なわれるワールド・フェスティバル・オブ・セークレッド・ミュージックの一環として、「マレ・セレニタティス」と題して、月光の静寂をテーマにしたパファーマンスを9月19日午後8時から、アラタニ日米劇場で行なう。

日米文化会館の芸術監督を務める小阪博一さんの企画で、小阪さん自身が行なう弓道のパーファーマンスで幕を開ける。日本の笛の音楽とブルース・ハーモニカの音楽に合わせて舞踏が行われたり、実際の僧による声明、アメリカ人のダンス団や、日本の雅楽、沖縄舞踊などが劇場内と劇場前に広場を使って繰り広げられる。入場券は一般が25ドル。

◎山田洋次監督の映画「武士の一分」ロサンゼルスで上映(3ページ)

2002年、時代小説の大家・藤沢周平作品を山田洋二監督が映画化して2002年に「たそがれ清兵衛」、2004年には「隠し剣 鬼の爪」が公開されているが、三部作最後となる時代劇映画「武士の一分」(2006年作)が9月中に、ロサンゼルスの映画館4カ所で上映される。英語タイトルは「ラブ・アンド・オナー」(愛と名誉)。木村拓哉が主演で、小林稔侍、緒方拳、桃井かおりが出演。写真は、坂東三津五郎。

◎熊本からDOYO組を迎えて童謡コンサート(3ページ)

日本語学園協同システムの創立60周年を記念する童謡コンサートが、10月18日(土)午後2時30分からリトル東京のアラタニ日米劇場で行なわれる。熊本から矢部清子、そが・みまこの2人
で歌う「DOYO組」が中心で、協同システム傘下の5校から合計100人の生徒が歌う。入場料は大人15ドル、12歳以下は10ドル。

◎日本語奨学資金のためのさだ・まさしコンサート(3ページ)

日本語をアメリカで普及しているアメリカ国籍の先生や学生に奨学金を送るためのオーロラ基金の募金コンサートが今年は、10月5日午後6時からエルカミノ大学のマーシー劇場で行なわれ、さだ・まさしが出演する。入場券は、100ドル、75ドル、55ドル。

◎福岡県人会の100周年で英語による福岡関係者の集まり(3ページ)

ロサンゼルスの福岡県人会は100周年を迎え、9月はじめに記念行事を行なうが、その一環で、9月6日午後5時から、全米日系人博物館で英語を話す福岡関係者を対象にした「日系福岡ナイト」を行なう。参加費は30ドル。

◎日本画のプライス・コレクションが再び、展示される(4ページ)

6月22日から9月14日までロサンゼルス・カウンティー美術館(LACMA)で行なわれた江戸中期の日本画を集めたプライス・コレクション展は約5万人の観客を集めて閉会したが、反響が大きかったことから、LACMAの日本美術棟を使って、9月20日から2009年1月4日まで、「プライス・コレクション・アンコール」展が行なわれる。

◎動物画に秘められているシンボリズムをテーマにクラーク・センターで展示会(5ページ)

中部カリフォルニアのハンフォードにある日本美術・文化のためのクラーク・センターでは、9月2日から11月15日まで、秋の展示として、動物の絵をテーマとした日本画の展示を行なっている。亀、孔雀、虎、蛍など、アジアで共通に理解されている動物の持つシンボリズムを、アメリカの鑑賞者に紹介する展示会になっている。

◎ロングビーチで茶道をテーマの美術コレクション展示(5ページ)

ロングビーチにある女性ボランティア団体アシスタンス・リーグの本部ロビーは、ハワード・コレクションという名称の東洋美術の展示場になっている。最近、このハワード・コレクションの展示場の一部を使って、ロングビーチで茶道をしているカミンス・ケックさんが集めた茶道の道具の展示があった。ケックさんによれば、アメリカ人の陶芸作家も、茶碗を作り始め、茶道がアメリカに定着している、という。

◎米国寿司調理師学校がオープした(6ページ)

ハリウッドの映画関係者を顧客に捕まえ、事業を拡大している日本食レストラン経営者の上地勝也(うえち・かつや)さんと、江戸前寿司を初めてロサンゼルスに紹介し、アメリカの寿司ブームの基を作ったといわれている共同貿易社長の金井紀年さんが、共同経営者となり、ロサンゼルスに新しい寿司学校が9月3日オープンした。

上地さんは、新規店舗をオープンする際、経験のある日本食の調理師が不足しているという問題に直面、自ら調理師を養成する学校を開くことを検討していたところ、日本食の普及のために、すでに調理師学校の設備をつくり、講師を探していた金井さんと出会い、意気投合して、共同経営者となることになった。

調理師学校の英語名はスシ・インスツチュート・オブ・アメリカ

◎アンディー松田の寿司学校 (6ページ)

わたしが、アメリカで初めての寿司学校がオープしたときに、講師の仕事を始めたときは、寿司職人を養成する仕事の必要性は、あまり理解されなかった。しかし、最近、共同貿易が寿司職人学校を開いたり、日本政府の貿易促進をする機関のJETROが日本食普及活動をしたり、また、日本で、世界に日本食を普及させるJROという業界団体ができたり、日本食への理解度が高まっている。

◎日本語教師の研修会(7ページ)

南カリフォルニア日本語教師の会(TJSC)は11月2日午前9時から午後4時まで、シャーマン・オークスのノートルダム高校で、秋の研修会を開く。講師は、カリフォルニア州立大学モントレーベイ校のサイトウ・ケイコ博士。
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# by culturalnews | 2008-09-30 18:55 | 月別の日本語要約


◎ロサンゼルスで「『源氏物語』成立千年記念」を祝うイベントが計画される
(1ページから2ページへ)

世界最古の小説『源氏物語』が書かれて1000年になる2008年は、日本中で、「千年紀」イベントが行なわれているが、ここ南カリフォルニアでも、9月22日から28日にかけて大学・文化施設などで「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」が行われる。

ロサンゼルスのイベントには、徳島市の四国大学から古典文学教育の専門家、世羅博昭教授、と徳島市の瀬尾静子きもの学院の着付講師が平安時代の衣装を持って参加する。これらの催しは一般公開され、『源氏物語』の世界を、歴史や当時の社会のようすから理解してもらうことを目的としている。

紫式部によって書かれたこの美しい物語は、天皇の息子である光源氏を主人公に、男女関係、政治のかけひきが克明に描かれている。また、光源氏の死後の残された子供たちの人生についても記述が及んでいる。2001年に出版されたロイヤル・テーラー英訳本では1120ページの大著になっている。

この物語の書かれた平安時代(794年から1185年)は、貴族が贅沢におぼれ、貴族たちは衣装の美しさ、香料のかぐわしさ、書や詩・手紙文の上品さなどがふだんの関心事だった。平安時代の衣装は、今日の日本でも見る機会は、ほとんどなく、稀に、皇室が即位式や婚姻の儀式に着るのを見るだけである。

「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」では、瀬尾きもの学院による平安時代の衣装提供を受けて、アメリカの人々に平安時代の衣装を体験してもらうことも目的としている。着付体験ができる衣装は、平安時代の貴族が宮中で着ていた男女の正式装束をはじめ、貴族の普段着や白拍子、侍の衣装も含まれている。

今回の衣装の中で、もっとも手が込んでいるのは「女房装束」、一般に十二単(じゅうにひとえ)と呼ばれている衣装である。本物の十二単は、1993年に徳仁(なるひと)皇太子と結婚された雅子さまが着られたもので、制作費が35万ドル(3500万円)重さは35ポンド(16キログラム)もするものだ。

世羅教授と瀬尾きもの学院の着付講師は、昨年も、源氏物語をテーマにしたレクチャー・デモンストレーションを行なっている。この昨年のイベントが好評であったため、今年は、開催場所を増やし、さらに源氏物語千年紀に合わせた「源氏物語フェスティバル」になっている。

今年の見所は、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校での学生による『源氏物語』の一場面の寸劇が行なわれること、世羅教授によるスライドを使った「源氏物語絵巻」の解説が行なわれることである。この学生の寸劇は、パシフィック・アジア美術館でも、行なわれる。

「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」は、大学、美術館などの協力を得てカルチュラル・ニュース社が主催、日米文化教育会議、(米国)アジア学会北東アジア審議会から一部の財政援助を得ている。フェスティバルの詳細は以下のとおり。

9月22日(月)23日(火)ロサンゼルス・ミッドウィルシャー地区、協同システム日本語学校での『源氏物語』輪読会(世羅教授)午前10時から午後5時まで、参加費、2日間で60ドル
Kyodo System, 1218 Menlo Ave., Los Angeles, CA 90006, 申込は(213)819-4100 東へ

9月22日(月)リトル東京での『源氏物語』輪読会(世羅教授)午後6時30分から午後9時30分まで、参加費30ドル Mutual Trading Company, 431 Crocker Street, Los Angeles, CA 90013,
Meeting Room 予約は (213)819-4100 東へ

9月24日(水)カリフォルニア州立大学ノースリッジ校、スチューデント・ユニオン・グランド・サロンで、平安時代の生活レクチャーと『源氏物語』衣装ショー(世羅教授、瀬尾きもの学院)午後1時から4時まで、無料公開
California State University Northridge, 1811 Nordhoff Street, Northridge, CA 91330
University Student Union Grand Salon, Prof. Akiko Hirota, (818) 677-3460

9月24日(水)パシフィック・アジア美術館でレクチャーと衣装ショー、午後7時から8時30分まで、美術館入場が必要 Pacific Asia Museum, 46 North Los Robles Ave., Pasadena, CA 91101, (626)449-2742 ext. 31 予約

9月25日(木)ロサンゼルスのオキシデンタル大学へリック・ビルでレクチャーと衣装ショー、午後3時から5時まで、無料公開
Occidental College, 1600 Campus Road, Los Angeles, CA 90041, Herrick Chapel Building, 1F, Assistant Professor Mokoto Ezaki, (323) 259-2979

9月26日(金)カリフォルニア州立大学ロングビーチ校日本庭園で、衣装ショーと写真撮影会、
午後6時30分から8時30分まで、有料イベント=チケット50ドル
California State University Long Beach, 1250 Bellflower Blvd., Long Beach, CA 90840, Earl Burns Miller Japanese Garden, (562) 985-8420 Garden Education

9月27日(土)協同システム日本語学園・オレンジ・コースト学園(ハンティングトン・ビーチ)で衣装ショー、午前10時から11時30分まで、無料公開、予約が必要
Orange Coast Gakuen, 21141 Strathmoor Lane, Huntington Beach, CA 92646, (213) 383-4706 Kyodo System Office

9月28日(日)オレンジ・カウンティーで『源氏物語』輪読会、午後2時から5時まで
(定員10名になりましたので、申込は締め切りました)

◎オレンジ・カウンティーの日本語学校「オレンジ・コースト学園」
(1ページから6ページへ)

この学園があるオレンジ・カウンティーの中部ファウンテンバレーからだけではなく、オレンジ・カウンティー南端の地域のレイクフォーレストやラグナニゲールからも時間をかけて毎週土曜日の午前中には、幼稚園から12年生まで約100人の子供たちが、日本語を学びに集まってくる。

オレンジ・コースト学園は、日本語学園協同システムの加盟校として1975年にオレンジ・カウンティーで開校した。他の協同システム加盟校は、自前の校舎を持っているが、オレンジ・コースト学園だけは、校舎がないため、過去30年間は教会や私立学校の校舎を借りて、日本語教育を続けている。現在は、ハンティングトン・ビーチの私立ブレスレン・クリスチャン中高学校の校舎を借りている。

時代の変化をはっきりと感じることができるのは、日本語を学ぶ生徒の家庭が多様化していることだ。オレンジ・コースト学園が創立した当時は、ほとんどが両親とも日本人の家庭だったが、現在は、両親が日本人とアメリカ人の国際結婚のケース、あるいは、両親とも日本人でないケースが増えている。

オレンジ・コースト学園の生徒の中で、ハロータニアンさんのケースは、またひときわユニークである。生徒の父母のひとりケンジ・ハロータニアンさんは、ケンジさんの父親がアルメニア人で、母親が日系2世、ケンジさんは家庭では日本語を話さなかった。ケンジさんの妻のスーザンさんは、白人で、日本語を話さない。ケンジさんスーザンさんには、ミサ、フィル・ケンイチ、ユキコの3人の子供がいるが、この3人は、ロサンゼルス・カウンティー内のカルバーシティー市立エルマリノ語学学校の日本語プラグラムに幼稚園のときから通っていた。

しかし、ハロータニアンさんたちが、昨年7月、オレンジ・カウンティー内のラグナニゲールに引っ越したため、3人の子供は、通常の公立学校へ通うことになった。そしてケンジさんが、ラグナニゲールから通える距離にオレンジ・コースト学園があることを見つけ、3人の子供を昨年夏から通わせた。

ミサさんは12歳で、オレンジ・コースト学園の7年生をこの夏終了した。ユキコさんは6歳で、オレンジ・コースト学園の1年生を終了したところだ。フィル・ケンイチも、オレンジ・コースト学園の日本語クラスに入ったが、続かなかった。

ケンジ・ハロータニアンさんは、スポーツ選手で、スポーツ用具のプロモーターの仕事をしている。ケンジさんは、子供に日本語を習わせる理由を「アメリカに住んでいても、イラク戦争やアフガニスタン戦争の影響が及んでいる。外国語を学ぶことは、自分たちの国とは別の国があること、そして世界を理解することにつながる」と語っている。日本語を学ぶことが、自分の子供にとって重要なことである、という強い信念をケンジさんは持っている。

リック・シュミットさんは、妻のヨシコさんと広島県福山市で結婚した。当時、リックさんは福山市で、英語を教えたり、企業のために、書類を英訳する仕事をしていた。シュミットさん一家がオレンジ・カウンティーのファウンテン・バレーに引っ越して来たのは、7年前で、現在10歳のランディー・ケイジ君、と7歳のジャスティン・セイヤ君は、毎週土曜日、車で10分のところにあるオレンジ・コースト学園に通っている。

シュミットさんの家族は、家の中で日本語を話している。2人の子供は、日本語の読み書きができる。リックさんは、卵生産業者ヒッドン・バレー・ランチの経営責任者をしている。リックさんは子供に日本語を勉強させる理由を「子供たちは、ひらがなを読めるようになっているので、日本語を続けさせた。そうすれば、将来日本にいる祖父母や従兄弟たちと話をすることができる」と説明している。

オレンジ・コースト学園では、2007-2008年度までは、幼稚園から12年生までを年齢別に分けて11人の先生が教えていた。今年2月に父母会と教師の話し合いが持たれ、2008-2009年度の新しいクラスから、家庭で使われている言語や生徒が日本語を学ぶ目的を考慮したクラス分けが行なわれることになった。

オレンジ・コースト学園主任教師の岸水ひろみ先生によれば、7月19日からの新学期では、読み書きに重点を置いた「継承日本語クラス」と会話に重点を置いた「外国語日本語」クラスの2コースが作られる。岸水先生は「子供たちにとってベストなクラス作りを目指している」と説明している。

◎ハリウッド太鼓コンサートの成功の陰に、リトル東京の仏教寺院の援助
(2ページ)

東本願寺ロサンゼルス別院、伊東憲昭輪番の寄稿文 7月12、13日にハリウッドのフォード野外劇場で行われた「太鼓コンサート・リズミック・リレーションズ2008」は約2000人の観衆を呼び、熱狂的なステージを作り出した。このコンサートを主催したタイコプロジェクトは、リトル東京の東本願寺を中心に活躍しているグループだ。

6年前、タイコプロジェクトが発足して間もないころ、タイコプロジェクトのリーダー、ブライアン・ヤマミが、東本願寺に太鼓教室を開きたいと提案してきた。当時、東本願寺には太鼓グループがなかったので、ブライアンの提案を受け入れたところ、太鼓教室の参加者は熱心に練習し、教室が発展して大人の「凡夫太鼓」と子供の「きつね太鼓」が発足した。

「リズミック・リレーション」は、タイコプロジェクトが中心になり、凡夫太鼓、きつね太鼓、UCLA学生による愉快太鼓、そしてサンフランシスコから、北米大陸に太鼓を広めた元祖と呼ばれる田中誠一さんと田中さん率いるサンフランシスコ太鼓道場が出演した。

東本願寺の太鼓グループは、メンバーはみな熱心で、誰も辞める者がいないので、当分は、新メンバーの募集ができない。しかし、子供のグループは、高校生が卒業するとメンバーに空きができるので、新メンバーになるチャンスがあるかも、しれない。

◎広告:リトル東京日米文化会館主催のパファーマンス「マレ・セレニタティス」(静寂の海)9月19日、アラタニ/日米劇場、午後8時から、雅楽、声明、弓道、沖縄舞踊、篠笛、舞踏ダンスなど。一般25ドル。

◎ロングビーチの日本庭園で、源氏物語をテーマにショー(3ページ)

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校内にあるアール・バーン・ミラー日本庭園のこの秋の会員向けイベントは、『源氏物語』をテーマにした平安時代の衣装のお披露目と琴音楽の演奏が行なわれる。9月26日(金)午後6時30分から午後8時30分まで。徳島市から古典文学教育の専門家、世羅博昭四国大学教授と瀬尾静子きもの学院の着付講師が訪れ、平安時代の着物の着付け、『源氏物語』の世界を説明する。チケットは50ドル。日本庭園の会員になる必要がある。

◎ロサンゼルスのいけばな教授会が二世ウィークで40作品を展示(3ページ)

ロサンゼルスでの生花の歴史は古く、約70年前に「北米華道協会」が作られたという記録が残っている。1952年に、池坊、小原、エン松風、松風の流派の教師が集まり「いけばな教授会」が発足している。

8月に行なわれる二世ウィークの文化展示では、1年おきに、いけばな教授会が出展しており、今年は、8月16、17日、土曜日と日曜日、午前10時から午後5時まで行なわれる。入場料は無料。

◎東京をテーマにした写真コンテスト(3ページ)

東京出身者で作るロサンゼルスの「LA東京会」は、創立10年を記念して、東京をテーマにした写真コンテストの作品を募集している。カラー、モノクロいづれも可。大きさは、8インチX10インチ、あるいは、8インチX12インチ。プリントでの投稿のみ受け付ける。締め切りは9月30日まで。LA東京会の10周年記念式典は、10月26日にリトル東京の京都グランド・ホテルで行なわれる。

◎いけばな小原流のロサンゼルス支部設立40周年記念で、いけばな展といけばなデモンストレーションが行なわれる(4ページ)

小原流は19世紀後半に、日本が西洋の影響を受け始めた時代、盛り花スタイルを特徴として発足している。ロサンゼルス支部の40周年記念では、10月4、5日、土曜日、日曜日にリトル東京の日米文化会館の1階ギャラリーで、いけばな展を午前10時から午後5時まで開催、入場無料。そして10月5日午後2時からは、本部の神戸から講師の金森コウジさんを迎えて、アラタニ日米劇場でいけばなデモンストレーションを行なう。チケットは30ドル。

◎カリフォルニア・セントラル・バレーのハンフォードのクラーク・センター日本美術研究所の秋の展示は、「日本画が描き出す生き物の世界」がテーマ
(4ページ)

秋の展示は、9月2日から11月15日まで。日本画には、鯉、鶏、亀など、たくさんの生き物が描かれている。クラーク・センターの展示では、それぞれの生き物が持つシンボリックな意味を説明して行く。クラーク・センター事務局長アンドレアス・マークスの企画。クラーク・センターは、ロサンゼルスからフリーウエー5番、99番を北に向かって走り、約3時間。ロサンゼルスからアムトラック(バスと汽車)で行くと約4時間かかる。アムトラック運賃は、往復で、28ドル。

◎広告:アルバート・エレジーノさんが提供するファイナンス・アドバイス(4ページ)

◎祝二世週広告ページ(5ページ)

盆栽の南風会、華道教授会、生田流宮城社の粟屋会(粟屋陽子会主)、日本舞踊・花柳若奈、日本舞踊・坂東三津拡会、柔道リサーチ・開発グループ(篠原和夫)、日本伝統芸能協会(ミコ・ハゴット・ヘンソン)、日本舞踊・坂東秀十美、大和楽(佐藤松豊)、日米文化会館メンバー割引実施店リスト、真境名本流琉舞道場(真境名愛子)、鎧・兜販売のサムライ・ストアー

◎国際交流基金ロサンゼルス事務所に新所長(6ページ)

国際交流基金ロサンゼルス事務所の新所長に3月、菅野貢輝(かんの・こうき)さんが着任した。また、新副所長に6月、勝賀瀬麻里(しょうがせ・まり)さんが着任した。菅野所長は、オーストラリアのキャンベラ所長、ロンドン所長などを歴任している。勝賀瀬副所長は、国際交流基金での経験は3年目だが、子供のとき計10年間をアメリカで過ごしている。

◎日本語能力試験の受付が始まる(6ページ)

国際交流基金が世界中で、同時に行なう、日本語能力試験は、毎年12月の第一日曜日に実施される。今年は、12月7日でロサンゼルス会場は、南カリフォルニア大学。日本語能力試験の申込受付が8月1日から9月26日まで、国際交流基金ロサンゼルス事務所のホームページ上(www.jflalc.org)で行なわれている。試験は、レベル1から4までの4段階で、登録料は、レベル3、4が40ドル、レベル1、2が50ドル。

◎アンディー松田の寿司職人学校(6ページ)

懸案だった、外国からの寿司職人希望者を受け入れるためのビザを、スシ・シェフ・インスツチュートで発行できることになった。学生ビザのカテゴリー「M-1」ビザが発行されることになる。9月からの新学期(2カ月)に、ビザ学生が受講できる。

◎緩衝地帯の役割をしていた台湾の中国接近で、日本は中国と直接向かい合う時代を迎える(6ページ)

軍事アナリスト神浦元彰による日本からのレポート   英訳=アラン・グリーソン

96年の台湾総統選挙では、中国軍が台湾近海にミサイルを発射して、台湾独立を威嚇した。しかし今年、台湾に国民党の馬英九政権が誕生し、中台交流が一気に加速した。7月からは毎週末、金曜から月曜の4日間、中台間の空路で36便(最大)の直行便運行が始まった。これまでは、旧正月などに期間限定で直行便が飛ぶことがあっても、定期運行されるのは初めてである。

これまで中台間の空路は、香港やマカオなどの空港を乗り継いで往来していた。中国に在住する100万人という台湾ビジネスマンは、直行便の運行開始で、移動にかかる時間と費用が大幅に軽減された。また、今までに中国から台湾に行くには、ビジネスや学術目的に限定されていた。これから団体旅行であれば、中国からの観光客を台湾が受けいれる。年間30万人といわれた中国人の台湾訪問は、直行便の追い風を受けて、今年は年間100万人程度に増えることが予測されている。

台湾の観光業者は、大きなビジネスチャンス到来と中国人観光客の誘致に余念がない。台湾で中国の通貨両替が解禁され、中国の通貨である人民元を、台湾の通貨である台湾元に両替(2万人民元以内=30万円以内)する銀行業務も始まった。国民党の馬政権の誕生で、中台の相互依存関係を強化して、台湾経済の発展を狙う馬政権の政策が吉と出るか凶と出るか。

中台対立が過去に消えて行く中で、日本の政治家や経済界は新しい中台の変化に戸惑いながら注目している。その中には、日本にとって台湾という緩衝地帯がなくなり、日本と中国が直接対峙する時代が始まったという見方もある。

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◎小野ヨーコの「願いの木」インスタレーションがパサデナで始まる
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世界的に有名なアーティスト小野ヨーコによる「願いの木」が8月2日から11月9日まで、パサデナ・オールドタウンの「ワン・コロラド」に設置されている。日本の神社にあるおみくじからヒントを得て、願いことを書いた紙を、サルスベリの木の枝にくくり付けるというもの。「願いの木」は1990年代から始められており、集まった願いは、アイスランドのピースタワーに収められる。パサデナので「願いの木」設置は、アーモリー・センター・フォー・アートのプロジェクトとして行なわれている。「ワン・コロラド」への入場は無料。

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# by culturalnews | 2008-08-30 13:31 | 月別の日本語要約