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◎琉球舞踊「玉城流扇寿会」が1月31日にトーレンス市エルカミノ大学講堂で舞踊劇を公演 (1、2、6ページ)

沖縄の舞踊団体「玉城流扇寿会」(たまぐすくりゅう・せんじゅかい)は、北米沖縄県人会創立100周年記念行事として、2010年1月31日午後2時からトーレンス市エルカミノ大学内のマーシー講堂(2000席)で、沖縄から踊り手30人、地方およびスタッフ10人の、計40人を派遣して約2時間のショー「琉球芸能の今」を公演する。目玉となるのは、舞踊劇「海の天境」(うみのてんさかい)で約50分の舞台になる。

玉城流扇寿会は、1976年に谷田嘉子(たにた・よしこ)と金城美恵子(きんじょう・みえこ)の姉妹による二人の家元によって発足した。金城家元が名古屋に住んでいることから、道場は沖縄とともに、東海地方にもある。また、海外支部は、ハワイとブラジルにある。

谷田・金城の家元は、これまで沖縄県の無形文化財保持者に指定されていたが、今年7月には文化庁が認定した重要無形文化財「琉球舞踊」(総合認定)保持者にもなっている。

舞踊劇「海の天境」は、沖縄の伝統芸能「組踊」(くみおどり)の技法をベースに使い、芥川賞作家の大城立裕氏が書き下ろし、国立劇場おきなわ芸術監督の幸喜良秀氏が演出している。振り付けは谷田嘉子家元。

「組踊」は1972年の沖縄の本土復帰の際に、国の重要無形文化財に指定されている。玉城流は、この「組踊」の伝統を受け継いでいる流派である。今回の「海の天境」を、扇寿会は「創作組踊」と呼び、エルカミノ大公演は初めての海外公演となる。「琉球芸能の今」公演は、文化庁の平成21年度国際芸術交流支援事業として行われる。

事業名=琉球芸能の今           主催=玉城流扇寿会
協力=北米沖縄県人会、ニューフィールド・ブロードキャスティング・テレビジョン
後援=沖縄県、那覇市、沖縄県教育委員会、琉球新報社、沖縄テレビ、NHK沖縄放送局、沖縄県文化振興会

舞踊劇「海の天境」のあらすじ

15世紀のなかば、美貌の青年君主「尚徳王」(琉球国7代国王)はニライカナイの霊地を求めて船を出したものの、難破して久高島(くだかじま)に流れ着き、島のクニカサと恋仲になり、島に居ついてしまう。

(久高島は、琉球の創世神アマミキヨが天から降りてきて国づくりを始めたという伝説のある島。琉球神話の聖地とされている。また、久高島は海の彼方の異界ニライカナイにつながる場所であり、穀物がニライカナイからもたらされたといわれている)

一方、首里王府内では、「尚泰久王」(琉球国6代国王)に重用された金丸(かなまる)は、尚徳王が久高島にいることを知ると、側近の男占い師・安里(あさと)を久高島に送り、ようすをさぐらせる。安里は久高島で、クニカサの手ごわい抵抗を受ける。クニカサと安里の確執は、女の占い師(クニカサ)と男の占い師(安里)の勝負をいずれつける、という決闘の誓いでいったんおさまる。

男と女の占いの勝負は、尚徳王の喜界島(きかいじま)征伐のときに、尚徳王は、クニカサの軍議を採用し、安里を退けたことで、安里の負けになってしまうが、安里は久高島の神女たちを扇動し、クニカサを「七つ橋渡りの神儀」で失敗させ、クニカサは意識のない状態になってしまう。

首里で金丸が尚徳王の命を奪った、との知らせが久高島に伝わったとき、神女たちはだまされていたことに気がつき、安里を追い払う。尚徳王は、亡霊となって現れ、意識を失っているクニカサをよみがえらせようとする。

◎鳩山首相の所信表明演説(第173回国会、10月26日)の抜粋 (2、5、6、7ページ)

自民党から民主党への政権交代で、日本は大きく変わろうとしています。これから、日本がどのように変わっていくのかを知るために、鳩山首相が10月26日の国会で行った所信表明演説の英訳抜粋を掲載します。英文と写真の出展はホームページ「官邸」です。

鳩山首相演説の抜粋 (三) 「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」

(人の笑顔がわが歓び)

先日、訪問させていただいたあるチョーク工場のお話を申し上げます。創業者である社長は、昭和三十四年の秋に、近所の養護学校の先生から頼まれて二人の卒業生を仮採用しました。毎日昼食のベルが鳴っても仕事をやめない二人に、女性工員たちは「彼女たちは私たちの娘みたいなもの。私たちが面倒みるから就職させてやってください」と懇願したそうです。そして、次の年も、また次の年も、養護学校からの採用が続きました。

ある年、とある会でお寺のご住職が、その社長の隣に座られました。社長はご住職に質問しました。
「文字も数も読めない子どもたちです。施設にいた方がきっと幸せなのに、なぜ満員電車に揺られながら毎日遅れもせずに来て、一生懸命働くのでしょう?」 ご住職はこうおっしゃったそうです。
「ものやお金があれば幸せだと思いますか。」続いて、「人間の究極の幸せは四つです。愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること。 働くことによって愛以外の三つの幸せが得られるのです。」

「その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」、これは社長の実体験を踏まえた感想です。 このチョーク工場は、従業員のうち七割が「障がい」という「試練」を与えられた、いわば「チャレンジド」の方々によって構成されていますが、粉の飛びにくい、いわゆるダストレスチョークでは、全国的に有名なリーディングカンパニーになっているそうです。障がいを持った方たちも、あるいは高齢者も、難病の患者さんも、人間は、人に評価され、感謝され、必要とされてこそ幸せを感じるということを、この逸話は物語っているのではないでしょうか。

私が尊敬するアインシュタイン博士も、次のように述べています。「人は他人のために存在する。何よりもまず、その人の笑顔や喜びがそのまま自分の幸せである人たちのために。そして、共感という絆で結ばれている無数にいる見知らぬ人たちのために。」

◎プロ太鼓グループがロングビーチ市内に練習場を開設、オープンハウスを11月14日に(2、7ページ)

アカデミー賞の授賞式に出演するなど、プロ活動を盛んに行っている「タイコプロジェクト」は、ロングビーチ市内に約3000平方フィートの練習場を開設し、そのオープンハウスが11月14日に正午から5時まで行われる。住所は 1351 Loma Ave., Long Beach, CA 90804.

タイコプロジェクトは、この練習場で子供や大人向けの初心者太鼓クラスを行う。

◎ロサンゼルスで日本舞踊を教える花柳若奈師匠が、喜寿を祝うダンスリサイタルをアームストロング劇場で、11月22日(写真は1ページ、記事は2ページ)

1998年にロサンゼルスに移り、日本舞踊を教えている花柳若奈師匠が、自らの喜寿を記念する「花柳若奈舞踊会」を11月22日午後3時から、トーレンス市のアームストロング劇場で行う。チケットは30ドル。

若奈師匠は、東京生まれで、子供の時から、花柳流家元の花柳壽輔二世から直接、稽古を受けていた。1953年、20歳のときには、「吾妻歌舞伎舞踊団」の一員として米国7都市を回り、1955年から56年にかけての同団のヨーロッパ公演では13カ国を回っている。その後、東京で、舞踊家、舞踊指導者として活躍した。1998年に、夫の俳優でアメリカ生まれのジェリー伊藤氏が脳溢血でことばが不自由になり、英語での言語回復訓練をするためロサンゼルスに移った。ロサンゼルスには、すでに子供たちが居た。

ロサンゼルスに来てからは、ロサンゼルス市の芸術奨励金を受けて、初心者のために日本舞踊プログラムを行っている。11月22日の演目は次のとおり。

長唄  老松  花柳若奈 ほか       清元  玉や  花柳若青羅
大和楽 鐘   花柳若奈々         常磐津 山姥  花柳若奈
写真で見る若奈の歴史            清元  助六  花柳若奈

1ページの写真は、2005年に若奈師匠が、東京・国立劇場で「熊野」(ゆや)を踊ったときのもの。なお、今回の舞台では「熊野」は上演されない。

◎秀明アート・カウンセルが「オリジン」をテーマに展示会、10月25日から1月10日まで(3ページ)

「種の起源」を書いた進化論学者ダーウィンの生誕200年を記念してパサデナ市内の美術館が共通テーマ「オリジン」によるイベントを同時開催している。 この共通テーマに参加している秀明アート・カウンセルは、パサデナの秀明ホールで10月25日から1月10日まで展示会「オリジン」を開催している。

展示内容は、1980年代前半に日本で6カ月、機織を経験したポーリー・バートンさん(ニューメキシコ州サンタフェ在住)の絣織りの仕事と、ハロルド・オコナーさんの制作による紀元前2440年にイラクのウールで使われていたという金属加工の技術の復活。

入場は無料。秀明ホールの開館時間は、月曜日から土曜日まで、午前9時30分から午後6時まで、日曜日はアポイントメントを取ると見ることができる。

◎毎月日本テーマに講師を招くジャパン・スタディー・クラブ(3ページ)

ウエスト・ロサンゼルスにあるニベイ(日米)ファンデーションは、毎月、日本にかかわるテーマ
を持つ専門家や研究者を招いて「ジャパン・スタディー・クラブ」を開いている。講演は午後7時30分からで、その前の1時間は、夕食を取りながら、歓談する。

11月10日の講師はUCLA建築学科主任教授の安部仁史(あべ・ひろし)さん。安部さんは、仙台市の出身で、南カリフォルニア建築大学を卒業し、仙台で開業後、東北大学建築学科教授になっていた。2007年4月からUCLA建築学科主任教授に任命されている。安部さんの講演テーマは「日本、ウィーン、ロサンゼルス」で建築家になるために影響を受けた場所と自らにかかわりを話す。

12月8日は、南カリフォルニア大学で日本史を教えている歴史学講師の豊沢信子さんで、明治時代にベストセラーとなった志賀重昻の「日本風景論」を取り上げて、日清戦争(1894-1895)のとき初めて、近代国家としての日本人アイデンティティーが形成された過程を解説する。

参加費は、夕食代込みで10ドル。申し込みは電話かEメール、あるいはホームページで登録する。

◎映画「台湾人生」上映会、11月14日(3ページ)

日本李登輝友の会ロサンゼルス支部の主催で、台湾で戦前、日本語教育を受けて世代を記録した映画「台湾人生」の上映会を11月14日午後3時30分から、イースト・サンゲーブル・バレー・ジャパニーズ・コミュニティー・センターで行う。参加費は10ドル。

◎ロサンゼルス日米文化会館の「活動写真」シリーズ、終戦直後の成瀬・市川・今井監督作品上映と、3作品出演女優の杉葉子さん舞台あいさつ12月20日。(3ページ)

ロサンゼルスの日米文化会館では、12月20日に「活動写真:懐かしい日本映画シリーズ」を同会館付属のアラタニ劇場で行う。戦後日本を代表する映画監督、成瀬巳喜男、市川崑、今井正の3人の映画を上映する。フィルムは、東京の国際交流基金・映画ライブラリーからの直接輸入。

午前11時の上映は、成瀬監督1956年作品、三船敏郎出演の「妻の心」。主演の高峰秀子を通して、当時の日本の庶民生活を赤裸々に表現している。90本近い作品を残した成瀬は、庶民劇監督として知られている。

午後2時の上映は、市川監督の「プーサン」。戦後日本の庶民が、人生と夢とのバランスをとろうとするのをコミカルに描いている。横山泰三の漫画「プーサン」をもとに、戦後復員し、高校の数学教師になった主人公を伊藤雄之助が演じている。

午後4時の上映は、今井監督の1949年作品「青い山脈」。石坂洋次郎原作で、地方の高等学校を舞台にした青春映画。第二次大戦前、今井監督は既にその左翼的な観念を作品に吹き込む映画監督として知られていた。

今回の「活動写真シリーズ」3作品に、出演している女優・杉葉子さんは1970年代からロサンゼルスに在住。現在は、引退しているが、ニューオータニ・ホテルの文化プログラム担当を20年務めていた。

杉さんは日本映画の黄金時代に40本の映画に出演し、そのうちの34本は1948年から1960年までに、撮影された作品だった。杉さんは1950年代の日本では、大きな人気を持っていた。12月20日の舞台あいさつの時、杉さんは会場からの質問にも答える予定だ。

チケットは一般、映画1本につき10ドルで、三本通し券は25ドル、学生、シニア、10人以上のグループ割引は8ドル。

◎白隠慧鶴、仙厓義梵など江戸時代や室町時代の日本画展をクレアモントで開催中、10月31日から12月6日まで(4ページ)

ロサンゼルス東郊外にある、クレアモント市内のスクリプス大学ウイリアムソン・ギャラリーで、マネージメントの権威として知られているピーター・ドラッカー(1909-2005)が収集した日本画コレクションの一部が「禅!ジャパニーズ・ペインティング」のテーマで、10月31日から12月6日まで展示されている。

ドラッカーは1934年にロンドンで偶然目にしたに日本画に魅了され、1959年ころから日本画の収集を始め、そのコレクションを「山荘コレクション」と命名している。200点以上の「山荘コレクション」は現在、クレアモントにあり、最近は1年おきに展示会が行われている。

作品選定は、スクリプス大学の美術史教授のブルース・コーツ博士が担当した。今回は、室町時代と江戸時代の「禅画」を中心に約30点が展示されている。開館日は水曜日から日曜日、午後1時から5時まで。無料。

ウィリアムソン・ギャラリーで展示中の「禅画」山荘コレクションの作品紹介
蛙図 仙厓義梵(せんがい・ぎぼん)筆 江戸時代
蜆子和尚図 楊月筆 室町時代       霊照女図 孤月周林筆 室町時代
寒山拾得図 興悦筆 室町時代       達磨・五位鷺・叭々鳥図 文孫筆 室町時代 三幅
寒山拾得図 長沢芦雪 江戸時代      叭々鳥図 雲渓永怡筆 室町時代
平沙落雁図 雲渓永怡筆 室町時代     懸崖図 周耕筆 室町時代
丹霞焼仏・普化振鈴図 久隅守景筆 江戸時代 双幅
蓮池観音図 白隠慧鶴筆 江戸時代     白衣観音図 伝一之筆 室町時代
薬師十二神将図 鎌倉時代         法然上人絵伝断簡 室町時代
春日若宮曼荼羅図 室町時代

◎絵本「ザ・テール・オブ・ザ・ラッキー・キャット」(まねき猫の話)に優良図書賞(5ページ)

ロサンゼルス在住の日本人、関サニーさんが書いた英語童話絵本「ザ・テール・オブ・ザ・ラッキー・キャット」(まねき猫の話)が2009年の優良図書にクリエーティブ・チャイルド・マガジンによって認められた。関さんは、アメリカ人から「まねき猫」の由来をたびたび尋ねられることが、きっかけで、まねき猫の由来を調べ、自らがイラストとテキストを書いて出版したところ、大ヒットした。オリジナル英語版のほか、スペイン語、中国語、韓国語、日本語、ベトナム語、モン語、タガログ語の翻訳版も出版されている。一冊は18ドル95セント。

現在は、河童の話を童話絵本にする仕事を進めている。英文タイトルは「ザ・ラスト・カッパ・オブ・オールド・ジャパン」

◎アンディー松田の寿司学校 ビデオ学ぶ寿司作りが人気、新DVDを制作中
(5ページ)

寿司作りを習うためにインターネット上での映像やDVDを見る人が増えています。この9月末にスエーデンから寿司学校に来て、1週間のコースを取った人は、事前にわたしたちの寿司学校が制作したDVD「ジャパニーズ・トラディショナル・マスター・スシ・スキル」(1時間31分)と「ジャパニーズ・プロフェッショナル・フィッシュ・アンド・クラム・プリパレーション」(1時間21分)を見て、このロサンゼルスの寿司学校に来ることを決めました。映像を見ただけでは、理解できないことがあることが分かり、実際に教えてもらうことが必要と判断したのでした。カリブ海のセント・トーマスから来ている人も、最初のきっかけは、DVDでした。

DVDで寿司作りを覚えたいというひとが多いことが分かってきたので、わたしたちの寿司学校では「寿司と刺身の盛り付け」「ソース(たれ)」「ラーン・ベーシック・ジャパニーズ・サケ」の3つのDVDを、現在製作中です。

また、最初に作ったDVD「ホーム・スシ・パーティー・1・2・3」(24分)を全米の図書館に寄付することも始めました。まず、手始めにリトル東京のロサンゼルス市立図書館に30枚を寄付しました。このDVDは全部で300枚を寄付する予定です。

寿司学校の作った映像は、YouTube で見ることもできます。

◎サンディエゴでの京都賞シンポジュウムは4月21、22日に開催(5、7ページ)

2009年京都賞は11月10日に京都で授賞式が行われるが、2009年度の受賞者を招いた京都シンポジュウムは、4月21日と22日にサンディエゴが行われる。

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