英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


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◎ニュー・バンブー(竹細工による現代アート)展が開催される、2月7日から5月9日まで (P1, 7)

 カリフォルニア州中部の町ハンフォードにあるクラーク・センター日本美術研究所では、竹で作った現代アート展が2月7日から5月9日まで行われる。「ニュー・バンブー:日本の現代工芸家たち」と題した展覧会は、ニューヨークのジャパン・ソサエティー(日米協会)による企画で、最初は、ニューヨークで2008年冬に展覧会が行なわれ、それと同じ作品がハンフォードに送られてくる。

 クラーク・センターではニューヨークから来る31作品に、規模が大きすぎるため、ニューヨークでは展示できなかった作品6点がいっしょになる。出展の作家は、ウエマツ・チクユウ(1947年生まれ)ナガクラ・ケンイチ(1952年生まれ)ウエノ・マサオ(1949年生まれ)モリグチ・ジン(1955年生まれ)など、計14人の現在も生きている作家ばかり。1978年から2007年の30年間に作られた作品を集めている。

 日本では何千年にもわたって、竹が使われてきたが、竹細工を工芸品として扱うようになったのは、わずか150年前のことだ。19世紀に生きたハヤカワ・ショーコーサイが最初に、煎茶の作法のときにかける花入れを工芸品のレベルにまで高め、作品に自分の名前を刻むようになった。

 その後、竹細工は、茶道から離れて行き、竹細工自身が独立した作品として扱われるようになり、コレクターや業者ができた。1955年には竹工芸の人間国宝が初めて任命された。1950年代にイイヅカ・ロカンサイやショーノ・ショーウンサイが参加する少規模の竹工芸家グループが用途を持たない竹細工を作り始めたことが現代アートへの出発点となっている。今回集められている現代作家たちは、すべてイイヅカとショーノたちの後継者たちと言える。

◎第1回の日本庭園国際会議で、カリフォルニア州立ポモナ工科大学名誉教授の上杉武夫さんに、ライフタイム・アチーブメント賞が贈られる(P1, 4)

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校内にある日本庭園が中心になって、3月26日から29日まで、ロングビーチで、第1回の日本庭園の国際会議が行なわれるが、3月28日夜の晩餐会で、カリフォルニア州立ポモナ工科大学名誉教授(造園学科)の上杉武夫さん(69歳)に、ライフタイム・アチーブメント(生涯功労)賞が贈られる。

上杉さんは、父の代で13代目となる大阪の庭師の家系に生まれている。上杉さんの父は、33歳のときに天理教の教師になったため、家業は途絶えてしまったが、造園学の専門家として上杉さんは祖先の伝統を引き継いでいる。上杉さんは大阪府立大学で、久保田貞(くぼ・ただし)教授の下で造園学を学んだことが、造園の専門家になるきっかけだった。大阪府立大学を卒業したあと、京都大学大学院造園学科に進み、1965年に渡米、サンフランシスコの造園会社で仕事をしながらカリフォルニア大学バークレー校の大学院で学び、1967年に修士号を得て、帰国した。

 帰国後は、2年間、京都大学の講師をし、また、1970年に開催された大阪万博では日本館の造園に参加した。1970年に京都大学とポモナ工科大学の交換プログラムで、助教授としてポモナ大学に赴任した。ポモナ工科大学では76年に准教授になり、82年に教授になった後2000年に退官した。アメリカに移住後も、上杉さんは京都大学での博士課程を続け、1981年には京都大学から博士号を受けている。

 上杉さんは、大学で西洋・東洋の造園について教えながら、民間からの造園の仕事も引き受け、アメリカ国内の多くの日本庭園を設計している。「アメリカに来た当初は、日本庭園ばかり設計しようとは思わなかったが、1973・74年に手がけたデビット・スエルドン邸(オレンジ・カウンティーのコロナ・デルマー)で、日本庭園を造ることを依頼され、それ以後はカリフォルニアの気候に合わせた日本庭園を造ることが、わたしの仕事になりました」と上杉さんは、回想している。

  上杉さんの手がけた数多くの日本庭園作りの中でも、特に有名なものにはリトル・トウキョウの日米文化会館内にあるジェームズ・アーバイン・ガーデンがある。この日本庭園は1981年にナンシー・レーガン大統領夫人(当時)から賞状を贈られている。アーバイン・ガーデンは、昨年から、上杉さんの設計で全面改修が行なわれ、現在ほぼ完成している。

 上杉さんの設計による日本庭園には、アトランタのホテル日航(当時)、サンディエゴ・バルボア公園内の日本フレンドシップ・ガーデン、ポモナ工科大学内のアラタニ日本庭園、トーレンス市文化センター内の庭園のほか、カンサス、シカゴ、アラバマ、上海、そしてカリフォルニア州内にたくさん存在している。

◎「サムライの芸術:東京国立博物館の所蔵品展」(P1,5)

 東京国立博物館の所蔵作品81点で構成される「サムライの芸術」展が4月19日から6月14日まで、オレンジ・カウンティー・サンタアナ市内のバウアーズ博物館で行なわれる。

 2つのテーマに分けられていて「サムライが身に付けたもの」では刀や鎧を中心とした展示が行なわれ、「サムライの文化」では能、茶道に使う道具、日常の衣服、装飾、飾り物などが展示される。また、江戸時代の日本画コレクターとして知られているプライス夫妻のコレクションから「義経物語」の屏風が貸し出される。
 
◎「山野流着装」をロサンゼルスで教える押元末子さん(P2, 4)

 沖縄生まれの押元末子さんは、米軍基地のアメリカ人兵士の妻たちとの文化交流プログラムに参加をしているとき、着物を着て、たいへん喜ばれた経験があった。しかし、帯の結び方や着物の着方について質問されると何も答えることができない、という経験をした。着物は近所の美容院に行って着せてもらったからだった。

 そのことがきっかけで、「山野流着装」を学ぶようになり、1992年に、着物スタイリストとして着物を着せることができ、かつまた着付けの指導ができる「奥伝」資格を沖縄で取った。10年前にラスベガスのホテル・べラージオで高級レストランの接客係りの仕事をするために渡米、2005年12月からロサンゼルスに通い「山野流着装」を教えるようになった。2008年7月には「奥伝師範」の資格を取り、着物スタイリストを養成することができるようになった。現在、コスタメサ、アーバイン、トーレンス、ノースハリウッドの4カ所に教室を持っている。

 1月4日にはビバリーヒルズのペニンスラ・ホテルで4人の「奥伝」資格者の免状授与式を行なった。授与式には、「山野流着装」の山野ジェーン愛子・家元が東京から出席した。「山野流着装」は美容師学校として知られている「山野愛子ビューティー・カレッジ」の傘下にあり、同カレッジの創業者の山野愛子は、ジェーン愛子・家元の祖母に当たる。

 「山野流着装」の「初伝」「中伝」クラスは、通常は毎週2時間づつ、3カ月にわたって教えられるが、押元さんはラスべガスから通っているため、1回に4時間のクラスを2週間おきにロサンゼルスで開いている。押元さんの生徒は、現在25人に増え、「奥伝」資格者は合計8人を養成している。「山野流着装の生徒がいるところなら、全米どこへでも出張します」と押元さんは今後の抱負を語っている。

  写真は、1月4日、ビバリーヒルズのホテルで行なわれた山野流着装の「奥伝」免状の伝達式。左から、「奥伝」の資格を取った菊池貴子さん、杉田奈緒子さん、鶴井早苗さん、吉見愛子さん。右端が「奥伝師範」の押元末子さん。(撮影は岡田信行さん)

広告:南カリフォルニア弓道会(P2)

広告:ノン・セクレタリアン観世音寺(P2)
 座禅=月曜日から土曜日、朝6時30分から8時30分。月曜日と金曜日の夜7時30分から9時まで。
 ヨガ=月曜日から土曜日、朝9時から10時15分。火曜日と木曜日の夜6時30分から7時45分。土曜日10時30分から。
 弓道=毎月第一水曜日夜6時30分から9時30分。

◎カリフォルニア盆栽協会による恒例展示会、ハンティングトン・ライブラリーで、3月28、29日(P3)

 アメリカの盆栽愛好家の間では最も古く、最も大きな団体、カリフォルニア盆栽協会の第52回展示会は今年も、ハンティングトン・ライブラリー内のフレンズ・ホールで、3月28日と29日に行われる。入場時間は午前10時30分から午後4時30分。入場料は無料。樹齢500年以上のカリフォルニア・ジュニパー、黒松、楓など50鉢以上が展示される。添え物や愛石も、陳列される。

 フレンズ・ホームの隣のオバーシーズ・ルームでは、同じ期間、孔雀石の展示会が行なわれる。カリフォルニア愛石会の主催で、今回は、ラルフ・ジョンソンさんのコレクション約40点が展示される。

◎草月サンフェルナンド・バレー支部のいけばな展がUCLAで行なわれる、3月5日(P3,7)

 草月サンフェルナンド・バレー支部(キョウコ・カサージアン支部長、60人)によるUCLAの学生を対象としたいけばな展が3月5日午前10時から午後4時まで、アッカーマン・ユニオン・ビルの2階ラウンジで行なわれる。

 カサージアンさんは、UCLAエクステンション(成人向け講座)の中で、いけばなを教えている。3月5日は入場無料。デモンストレーションは12時30分と午後2時の2回

◎浮世絵がアニメに与えた影響を展示で表現、サムライ・リイマジンド展示会、2月19日から8月9日(P3)

 パサデナの太平洋アジア美術館の2月からの新展示は、浮世絵とアニメをいっしょに並べて、浮世絵がアニメに与えた影響を展示で表現する、という企画。3月1日午後1時から、アニメの専門家ローランド・ケルツの講演会や、3月14日は正午から午後4時まで、ジャパアニメ・フェスティバルが行われる。

◎一世写真家・宮武東洋の写真を使った記録映画「東洋のカメラ」が一般上映へ(P3)

 戦前、戦中、戦後とロサンゼルスで活躍した一世写真家・宮武東洋(みやたけ・とうよう)が、第二次世界大戦中の日系人強制収用所内で撮影した写真で構成した記録映画「東洋のカメラ」が、ロサンゼルスで3月から一般上映される。
 
 宮武東洋は香川県善通寺市の生まれで、1909年に14歳で父の呼び寄せで渡米、21歳で写真を学ぶ。1932年のロサンゼルス・オリンピックでは朝日新聞社の依頼で競技を撮影した。第二次世界大戦中の日系人強制収用では、レンズを隠し持って収容所に入り、手製の木箱にレンズを付けてカメラを作った。最初は無許可で撮影をしていたが、やがて収容所公認の写真家となり、日本人・日系人の収容所生活を克明に撮影した。

 映画「東洋のカメラ」は、日本のベテラン監督で、現在はロサンゼルスを中心に活動をしているすずき・じゅんいち氏が監督し、東洋宮武の残した収容所内の写真をスクリーンで大写しにしながら、生存者の証言を流すという構成。音楽はシンセサイザー音楽の喜太郎が担当している。ロサンゼルスの日本語テレビ番組配信会社UTB、すずき氏のフィルム・ボイス社、米国日本ハムの共同出資による制作。

 サンタモニカのレムリー・モニカ・フォープレックスで3月6日から12日まで、3月15日にはリトル・トウキョウのアラタニ日米劇場で3回、上映される。上映時間は98分。

◎カリフォルニアに桂離宮を再現した造園デザイナー・ロン・ハーマンの講演会、3月26日(P4)

 カリフォルニア在住の有名造園デザイナーで、桂離宮を模した日本庭園をカリフォルニアに造る仕事をしているロン・ハーマン氏の講演会が3月26日午後7時30分からロングビーチ・ヒルトンで行なわれる。

 ハーマン氏は、カリフォルニア大学バークレー校で造園を学び、その後日本に留学し、日本庭園を学んでいる。数多い、ハーマン氏の手がけた庭園作りの中で、ひときわ目を引くのが、コンピューター・ソフト会社「オラクル」の創業者ローレンス・エリソン氏がシリコンバレーに200ミリオン(200億円)で25エーカーの敷地に作った、桂離宮を模した日本庭園。この講演会は、3月26日から29日にかけてカリフォルニア大学ロングビーチ校で行なわれる日本庭園国際会議のプログラムの一環。

◎日本庭園の見学バスツアー、3月26日と29日(P 5)関連記事が8ページに

 日本庭園国際会議のプログラムの一環として「南カリフォルニアの日本庭園」見学バスツアーが、3月26日と29日に行われる。解説は、カリフォルニア大学ロングビーチ校のアジア美術史のケンドル・ブラウン教授。

 見学コースは2つあって、ロサンゼルス・パサデナ地区コースはリトル・トウキョウのジェームズ・アーバイン・ガーデン、ハンティングトン・ボタニック・ガーデン、ストーリヤー・スターン・ガーデン(私邸)を回る。催行日は3月26日と29日。オレンジ・カウンティー・サンディエゴ地区コースはカリフォルニア・シナリオ(イサム・ノグチ設計)サンディゴ・フレンドシップ・ガーデン、サンディエゴ・テック・センターを回る。催行日は3月29日のみ。

◎アンディー松田の寿司シェフ学校コラム:飾り巻きすし(P5)

 切り口に動物の顔や、模様が現れる寿司を飾り巻きすしという。千葉県房総地方の郷土料理「太巻き祭りすし」や江戸前寿司の伝統技術「細工巻きすし」が起源で、最近、東京すしアカデミーの川澄健校長が広めた。

 寿司シェフ学校では、2月28日午後3時から5時まで、飾り巻きスシの講習会を行なう。受講料は1回45ドル。3月と4月にも続きの講習会をするので、3回分を一括納入すれば、3回分が120ドルになる。講師は、2008年10月の日本食レストラン協会の寿司シェフ・コンテストで優勝したドイ・メグミさん。

◎日米文化会館の新年行事「事始」の写真(P5)

 1月4日のロサンゼルス日米文化会館の「事始」イベントで、今年の出演は、日本舞踊が、花柳若奈(はなやぎ・わかな)師匠による「舞囃子・猩々」(まいばやし・しょうじょう)と門下の花柳若奈奈(わかなな)、花柳若青羅(わかせいら)による「八千代獅子」(やちよじし)。坂東三津拡会から坂東拡鈴、坂東秀十美、坂東拡三也による「雛鶴三番叟」(ひなづる・さんばそう)。「翁」(おきな)を拡鈴(ひろすず)、「千載」(せんざい)を秀十美(ひでそみ)、「三番叟」(さんばそう)を拡三也(ひろみや)が踊った。

  写真は、若奈師匠(左上)の「舞囃子・猩々」と若奈々と若青羅(左下)の「八千代獅子」。撮影はソニー・サイトウさん。右の写真が坂東会の「雛鶴三番叟」。撮影はカルチュラル・ニュース。

◎神浦元彰の日本レポート「政権交代で普天間移転は白紙」(P6)翻訳はアラン・グリーソン

オバマ新政権のアジア外交では、日本との同盟が最重要とクリントン国務長官が表明した。しかしその同盟を根底から揺るがす問題が浮上している。日米両政府が1996年に合意した普天間飛行場(沖縄県)の移転計画が暗礁に乗り上げている。

宜野湾市(ぎのわん・し)の中心部にある米海兵隊の普天間飛行場は、市街地への墜落事故の危険や騒音問題から、2014年までに沖縄県内の代替施設に移転する合意だった。

しかし沖縄北部の名護市(なご・し)辺野古(へのこ) 沖合を埋め立て、2000メートル滑走路の代替施設を作る案は、稲嶺(いなみね)県知事(当時)の軍民共用と米軍の15年間使用限定が、米側と激しく対立して計画はストップした。

その後、名護市辺野古に隣接する米軍キャンプ・シュワブ基地の沿岸部に1800メートルの滑走路2本を持つV字案に日米政府が再合意した。しかしこのV字案は、日米政府が勝手に合意したと、無視された地元が強硬に反発した。

しかし地元は、日本政府が01年から11年までの10年間、毎年100億円を北部地区の産業振興資金を打ち切ると報じられると、渋々、V字案に合意した。

だが地元は、現在の沿岸部案を沖合数百メートルに出すように要求した。滑走路延長上に集落があるからという理由からだった。しかし政府は、沖合に出せば、埋め立て面積の拡大で地元に落ちる埋め立て費を増やす利権のためと拒絶した。

再び代替基地建設は暗礁に乗り上げてしまった。

昨年6月には、沖縄県議選でキャンプ・シュワブ沿岸部の基地建設に反対する野党が大勝して過半数を占めた。7月には県議会で代替基地建設反対の決議が可決された。それ以降、日本政府、沖縄県、名護市などと地元業者で構成される「代替施設協議会」は開かれず、次回開催の目処(めど)もたっていない。

今年になって次回の総選挙では政権交代すると報じられている民主党が、普天間移転で日米政府が合意した今までの代替基地建設案を白紙にすることを検討していることがわかった。普天間飛行場計画が最初の振り出しに戻る可能性が高くなった。

オバマ新政権と日本の新しい政権で普天間移転問題は再び動き出すのだろうか。その間にも、普天間基地周辺の市街地に米軍機が墜落する危険に市民は悩まされる。

◎骨董の趣味が転じてアンテック販売商を開業(P6)

 ロングビーチに住むフィリポー・トムさんと智恵さん夫妻は、1980年代に京都に住んでいたとき、古い箪笥を集め始めた。ロングビーチに戻ってきても、日本の骨董収集は続き、ついに7年前にロングビーチの隣ロスアラミトスに倉庫を借りて、骨董の販売を始めたところ、徐々に客が付き現在では「源海ジャパニーズ・アンティーク」として知られるようになっている。箪笥以外にも焼物や小道具も扱っている。年4回セールを行なうが、次のセールは3月初旬になる。

広告:日本語クラスを持つオーシャン・チャーター・スクールで新入生の募集(P6)

 1年生から日本語を教えている学校。日本語クラスは8年生まで続く。父母説明会は幼稚園から3年生向けが、1月29日、2月12日、2月21日。4年生から8年生向けが1月30日と2月7日。


広告:優秀な人材を探しているなら、JETプログラム経験者を採用してください(P6)

 日本に英語補助教員として1、2年滞在した後、アメリカに帰ってきた経験者の就職探しを支援する広告。

広告:日米ファウンデーションのジャパン・スタディー・クラブ(P6)

2月24日の例会は、源平合戦の研究家ジェイ・ジョンソンの講演「平敦盛と源平合戦の感動的瞬間」

◎南カリフォルニアの日本庭園の紹介:3月26日と29日のバス・ツアーの訪問先(P8)

 日本庭園国際会議のプログラムの一環として行なわれる日本庭園バス・ツアーの訪問先の一覧:左からジェームズ・アーバイン・ガーデン、ハンティングトン・ボタニック・ガーデン、ストリアー・スターンズ・ガーデン(私邸)、サンディエゴ・テック・センター、カリフォルニア・シナリオ、サンディエゴ・フレンドシップ・ガーデン

広告:カリフォルニア盆栽協会の第52回展示会(P8)

広告:孔雀石の展示会(P8)

広告:日本庭園・結婚式場の広告(P8)
  カリフォルニア大学ロングビーチ校内にあるアール・バーン・ミラー・ジャパニーズ・ガーデンでは結婚式を受け付けている。
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by culturalnews | 2009-02-16 17:11 | 月別の日本語要約
2009年2月17日
カルチュラル・ニュース発行人
東 繁春

「日本文化を伝える英字新聞」カルチュラル・ニュースは、1998年7月の創刊で、2008年7月には、創刊10年を迎えることができました。

これまでの10年間は、試行錯誤の繰り返しでした。まず、ロサンゼルスで「日本文化を伝える英字新聞」が成り立つのか、という、わたし自身の気持が不安な時期が、最初の数年でした。

日本文化のエキスパートに会えば、会うほど、「日本文化を伝える」というのは、とてつもなく、大きな目標をかかげてしまったことだ、ということに気が付きました。

そこで、わたし自身の身の回りで、できることで、日本文化を伝えることはできないものだろうかと、考え始めるようになりました。

2006年9月の東京の写真家・廿楽美登利(つづら・みどり)さんの「花」の写真展「カラー・オブ・ジャパン」のカリフォルニア州立大学ノースリッジ校での開催をお手伝いできたことで、カルチュラル・ニュースの発行が、実際に日米の架け橋になることを実感しました。

また、同じ2006年9月には、国語教育の分野では日本の第一人者・世羅博昭先生(国立鳴門教育大名誉教授、現・四国大学教授)による「源氏物語」の原文を読む会をロサンゼルスで始め、2007年、2008年と継続しました。今年も、9月に世羅先生にロサンゼルスに来ていただきます。

また、世羅先生の尽力で、徳島市の瀬尾静子きもの学院から平安時代に衣裳を借りることができ、2007年8月と2008年9月には「源氏物語フェスティバル」のタイトルで、ロサンゼルスの美術館、大学、日本語学校などで、1000年前の貴族装束を紹介することができました。

2007年4月5月は、カリフォルニア州中部のハンフォードにあるクラーク・センター日本美術研究所でアメリカで初めての「平山郁夫」展が行なわれました。このとき、ロサンゼルスからのバス・ツアーを主催し、合計100人近い参加者がありました。クラーク・センターの展示企画は、いつもすばらしのですが、これまで、ロサンゼルスではあまり知られていませんでした。ロサンゼルスからハンフォードまでは、車で3時間の距離です。

2008年8月にはロサンゼルス・カウンティー美術館で行なわれた大型企画「江戸時代の日本画・プライス・コレクション」の見学会をコレクションのオーナー・プライス夫妻の案内で行い、80人を越える参加者がありました。プライス夫妻は、実に気さくな方で、日本画に関する質問には、何にでも熱心に説明される方でした。参加者は、そうしたプライス夫妻の実直さに、感銘を受けていました。

2008年10月には「プライス・コレクション・アンコール展」の見学会を、再び、プライス夫妻の解説で行い、約30人の参加者がありました。


ロサンゼルスで、日本文化に接していると、日本文化のレベルの高さ、そして、世界中の人に感動を与える普遍性を感じます。最近の日本人は元気がないと聞きますが、日本文化のよさに気付けば、かなり、自信がとりもどせるのではないでしょうか。わたし自身も、30年前、日本にいたときは、日本文化のよさがまったく、わからず、常に、アメリカやヨーロッパに比べると遅れている、という自分で作った劣等感で、ものごとを考えていました。

経済危機の問題は、日本だけの現象ではなく、世界で同時に進行している問題ですから、「世界中で苦労している」と考えることで、悲観的にならずに済むと思います。むしろ、世界の中では、日本は非常に恵まれた状態にあると思います。

世界各国の通貨がドルに対して切下がっている中で、円だけがドルに対して強くなっています。これは、日本からアメリカに出かける、いいチャンスではないでしょうか。日本文化をロサンゼルスに持って来てください。

2月に入って、カルチュラル・ニュースの2008年度(1月から12月)の決算ができましたので、報告しますと、年間の総支出が約6万ドル(約600万円)で、総収入もほぼ同額となりました。

カルチュラル・ニュースを株式会社にした2002年からの決算報告を見てみますと、カルチュラル・ニュースの発行には、年間5万ドルから6万ドルが必要です。

2008年度収入の内訳は、広告売上が約2万3000ドル、購読料が約1万4000ドル、イベントなどその他収入が約7000ドル、そして寄付が1万6000ドルでした。

カルチュラル・ニュースを継続していくためには、購読者を増やすこと、と寄付を集めることが必要です。ご存知のように、カルチュラル・ニュースの仕事は、90%以上をわたし一人でやっています。

お知り合いの方に、カルチュラル・ニュースの購読を紹介していただけると、たいへんたすかります。日本に居ながらロサンゼルスの文化活動が分かります。日本での購読料(1年=12回発行)は6000円です。横浜の郵便局に郵便振替口座を開設してあります。

振り込み先:口座名 「カルチュラル・ニュース日本支局」
      口座番号「00220-0-45054」

寄付の送り先も、同じ郵便振替口座をご利用ください。

また、1000ドル、3000ドル、5000ドルの大口寄付も募集しています。500ドル以上の送金の場合は、カルチュラル・ニュースのロサンゼルスの銀行口座に送金してください。

口座名   Cultural News Inc
銀行名 Union Bank of California (Little Tokyo Branch #102)
口座番号 1020033564

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by culturalnews | 2009-02-10 17:43 | 日本文化を普及するために