英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


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◎青森ねぶた祭の紹介(P1、4)

 2007年8月19日、ロサンゼルスの人々は、恒例の二世ウィーク・パレードで青森ねぶたを初めて、目の当たりに体験することができた。武田信玄を描いた大掛かりなねぶた山車は、1年前から準備され、船便で日本から運ばれてきた。ロサンゼルスに青森ねぶたが登場したのは、この数百年の伝統ある日本の祭りを、海外の人にも体験してもらいたいという青森の人々の善意からだった。

 この夏は、青森に出かけ、実際のねぶたを見るいい機会である。今月号のカルチュラル・ニュースはそのための情報を提供する。

 国の重要無形民俗文化財に1980年に指定された「青森ねぶた祭」は、毎年8月1日から7日まで、行われる。人口30万人の青森市に延べ300万人以上の観光客が集まるという大イベントである。

 青森県は本州の北端に位置する県で、青森市は、青森県のほぼ真ん中に位置している。海と山に囲まれた青森市は、豊な自然に恵まれている。青森空港は、青森市の郊外に位置し、東京、大阪、名古屋の国内便だけなく、ハバロフスクとソウルからの国際線も就航している。2010年には、新幹線の青森市内への延長工事が完成する。

 ロサンゼルスから青森へ行くためには、東京成田空港かソウル・インチョン空港を利用するのが便利だ。東京では、国際線専用の成田空港から国内線用の羽田空港に移動する必要がある。羽田―青森間は、日本航空が定期便を飛ばしており、70分の飛行時間だ。青森空港からJR青森駅まではバスで35分かかる。新幹線を利用するときは、JR東京駅から八戸駅まで、約4時間、八戸駅から在来線で青森駅に入る。JR切符は片道1万7000円だ。JR料金が安くなる外国人用のジャパン・レールパスは、日本へ入国する前に、出発地の国で購入しなければならない。東京から青森に行くために、バスを使う方法もある。片道料金は5000円から1万500円まで数種類ある。乗車時間は約10時間。

 青森市の歴史は、縄文時代(4000年から5500年前)にさかのぼることができる。青森市内で発見された三内丸山遺跡では、縄文時代に約1500年間にもわたり、ここにひとが住んでいた跡が残されている。1997年に国の特別史跡に指定されている。

 八甲田山国立公園は、四季を通して風光明媚なところだ。春と夏は花が咲き乱れ、秋には木の葉が色づく。冬は、地元のひとが「雪の怪物」と呼ぶ樹木に凍りついた雪の美しい景色が見られる。青森市の魅力は、まず、その豊な自然にある。リンゴの生産地としては日本一で、また上水道の水質は日本一と認められている。

 人口30万人以上の都市の比較では、青森市は、世界で一番雪の多い都市で、12月から3月にかけては青森市は完全に雪の中に埋もれてしまう。青森ねぶた祭の熱狂は、雪に閉じ込められた冬場のエネルギーが、短い夏の間に噴出するからだ。

 ねぶたは、立体的な派手な絵が描かれた山車だ。竹と木材を使って組み立てられ、和紙を貼って、その上に武者や歌舞伎役者などの絵を再現している。山車の内側から照明が出るようになっていて、山車は、囃子方とハネトと呼ばれる踊り手といっしょに行進する。公式な「青森ねぶた祭」は8月2日から7日までで、8月1日は前夜祭イベントが、青い海公園内になるラッセランドで午後6時から始まる。また午後7時には、車で約30分離れた青森市内浅虫温泉で花火大会が始まる。

 ねぶた山車パレードは、8月2日から6日まで毎夜午後7時10分から午後9時まで、行われる。8月7日は、パレードは午後1時から3時までの昼間に行われ、夜の7時から9時までは、花火大会とねぶたを船に載せて海上パレードが行われる。

 ねぶた山車パレードには、毎年20台以上が参加し、新町通、平和公園通、国道4号・7号、アスパム通の長方形のコースを時計周りに行進する。ねぶた山車は、あらかじめパレード・コース上に配置されており、午後7時10分の開始とともに、同時に行進を始め、午後9時になると一斉に行進を止めるので、パレードの出発点と終了地点がない。最終日の7日の昼間のパレードだけが、出発点を決めているので、ねぶた山車が1台づつ出発する。

 もっとも、観光客が集まるのが、8月5日と6日で、1日60万人から70万人が集まる。この5日、6日のハネトの数は2万人から3万人になる。青森ねぶたの最も古い記録は、1842年にさかのぼることができる。長い年月の中で、ねぶた山車の形状も徐々に、大型化している。最近の山車の大きさは、高さが17フィートで、横と縦幅が30フィートと24フィートになっている。パレードに参加する山車の数は22から24になっている。

 色彩豊かに作られたねぶた山車のパレードには、強いリズムともの悲しいメロディーを演奏する囃子方と、「ラッセラー」の掛け声を出しながら山車の周りを跳ね回る「ハネト」と呼ばれる踊り手の集団がいっしょに歩く。決められたハネトの衣装を付ければ、誰でもハネトになれるので、観光客にも、衣装を着けて、ハネトになることが勧められている。ハネトの衣装は、浴衣、花笠、襷(たすき)、そして、小さな鈴を衣装の中にたくさん付ける。青森市内には、ハネト衣装のレンタルをする店がある。

 8月7日の最終日には、ねぶた山車は、船台に載せて、海の上をパレードする。この時期は、ちょうど、死んだ祖先の霊を迎え、そして、ふたたび、死後の世界におくる盆にあたり、ねぶた山車の海上パレードは、ちょうど、灯籠を海に戻す「流し灯篭」の習慣を継承しているのだ、という。そして最終日の夜は、大掛かりな花火大会が行われ、「青森ねぶた祭」を締めくくる。

 青森市民は、ねぶたが終わると、すぐに次の年のねぶたの準備を始める。ふだんは、この準備のようすは見ることができないが、7月1日からねぶた最終日の前日8月6日までは、ねぶた山車が、青森市内中心部のラッセランドに仮設される「ねぶた団地」に集められるため、一般のひとが見ることができる。

 ねぶた山車の海外遠征は、これまで、ロサンゼルスをはじめ、フランスのニース、ブラジルのサンパウロ、ハワイ、北京、ベルギー、デンマークで行われ、日本文化の紹介と国際交流に貢献している。2001年にはロンドンの大英博物館で、青森ねぶた山車の展示が行われ、実際に山車を組み立てるようすが再現された。2007年8月のロサンゼルス遠征は、アメリカ本土では始めてのねぶたパレードになった。

 青森ねぶたは、日本の伝統行事ではあるが、今や、世界中の人々の心を捉えている。青森ねぶた祭についての質問は青森市観光案内所のEメールで尋ねることができる:aoinfo@jomon.ne.jp また、日本へ旅行するときに必要な情報は www.jonto.go.jpで検索することができる。青森ねぶたの期間中は、観光客が集中するので、宿泊予約は、早めにすることが必要。

写真説明(P1)=青森ねぶた祭は、日本の本州の最北端、青森市の中心街で8月1日から7日まで行われる。この期間中、延べ300万人以上の観光客が、人口30万人の青森市に集まる。(写真は、青森県庁の提供)

写真説明(P4)=色彩豊かなねぶた山車には、ハネトと呼ばれる踊り手がいっしょに行進する。ハネトは「ラッセラ」の掛け声と供に、山車の周りを飛び跳ねる。(写真は、青森県庁の提供)

写真説明(P4)=貝焼き味噌:青森県の特産品である大きなホタテの貝殻を鍋にして、白身魚やホタテが入っただし汁に味噌と卵をといている。

写真説明(P4)=じゃっぱ汁:鱈の身、中骨、内臓などに野菜を加えた味噌したての鍋。青森県を大領する鍋料理。

写真説明(P4)=ミーセイ・日本のレストラン・バー・ガイド2008年版:東京、大阪、京都、奈良、広島のレストラン・バー100軒以上を紹介。送料手数料負担で無料配布中。送料手数料は、アメリカ国内は9ドル99セント、アメリカ以外は14ドル99セント。申し込みは www.mesay.biz/magazine.htm へ。

◎アリゾナ祭でロサンゼルスの音楽家、故吉澤政和さんを偲ぶ、2月23、24日開催(P2)
 
 アリゾナ州フェニックス市が主催する第24回目の「アリゾナ祭」は、2月23、24日にフェニックス市の中心部にあるヘリテイジ・サイエンス公園で開催される。入場は無料。毎年7万5000人から8万5000人の人出がある。「アリゾナ祭」は日本文化の紹介を目的にした家族で楽しめるイベントである。今年のテーマは「日本の伝統音楽の楽器」で、ロサンゼルスから走辺洋美(はしべ・ひろみ)さんによる琴演奏が行われる。走辺さんは第1回から、邦楽トリオ「古今組」のメンバーとして琴を演奏している。しかし、昨年、一昨年と2人の古今組メンバーが亡くなり、今年は、走辺さんが編成した新「古今組」による演奏を行う。また、アリゾナ祭では、古今組のリーダーだった故吉澤政和さんの追悼を行う。

 日本からの出し物は、三重県で四神(ししん)を主宰する伊藤弘典(いとう・ひろのり)さんと、メンバーの笛木良彦(ふえき・よしひこ)さんによる太鼓演奏。伊藤さんは、奈良に拠点を置く舞太鼓・飛鳥組の飛鳥大五郎さんの下で7年間、修行し、その後、独立して四神を結成した。伊藤さんは太鼓演奏だけなく、イベント・プロデューサーとしても活躍しており、2005年愛知万博では太鼓フェスティバルを担当した。

 このほか、メイン・ステージでは着物ファッション・ショー、日本舞踊、琴、三味線、尺八の演奏などが行われる。武道ステージでは、体術、空手、柔道、弓道、剣術、長刀(なぎなた)居合道、剣道などが披露される。食べ物や、物品販売の出店も75から80店が参加する。毎年好評の飴細工の職人ショーン・イチヤナギさんも、今回も出店する。

 アリゾナ祭は、1985年にフェニックス祭として始まり、現在は、非営利団体(NPO)の認定を受けた組織になっている。アリゾナ祭の実行委員会を構成しているのは、フェニックス市公園リクレーション局、日系アメリカ市民協会、フェニックス姉妹都市委員会/姫路委員会、ジャパニーズ・フリー・メソジスト教会と日本文化に関心をもつ個人たちである。

◎デスカンソー庭園で、茶道クラス、開催日2月28日(P2)

 ロサンゼルスのデスカンソー庭園で、2月28日(木曜日)午前11時から午後12時30分まで、裏千家・マクミラン・レイコさんによる茶道クラスが行われる。参加費は一人35ドル(デスカンソー庭園メンバーは30ドル)必ず予約が必要。

マクミランさんは、裏千家淡交会ロサンゼルス協会の幹事をしている。

◎現代アートの本田眞吾さん、ハワイからロサンゼルスへの里帰り展示会、開催期間3月1日から30日まで(P2)

 1970年代に日本で活躍し、1984年に渡米以来、ロサンゼルスで創作活動をしてきた現在アートの本田眞吾さんは、数年前にハワイ島に移ったが、最近の作品を集めて、ロサンゼルスの現代アート教育団体アートコアが、「本田眞吾展示会」をリトル東京の同ギャラリーで、3月1日から30日まで行う。本田さんは、日本では「モノ派」の作家として活躍していた。ロサンゼルスでは1987年に禅宗の僧侶として得度もしている。現在住むハワイ島は電気もない場所で、機械や電気に頼らないシンプルな生活スタイルから新しい作品が生まれている。

◎日本が近代化される前の時代の芸能を再現した3人女性組のロサンゼルス公演、開催日3月8日(P3)
 
 太鼓グループ鼓童(こどう)は、新潟県佐渡島に拠点を置き、世界的に活躍しているが、この鼓童の創設時からの女性メンバー2人と琉球舞踊家の女性で作る花結(はなゆい)が、3月8日土曜日、午後8時から、ロサンゼルス・リトル東京のアラタニ日米劇場で公演をする。日米文化会館の主催。チケットはオーケストラ席37ドル、バルコニー席32ドル。
 
 鼓童メンバーは、小島千絵子と藤本容子、沖縄舞踊家は金城光枝(きんじょう・みつえ)。太鼓演奏が出発点ではあるが、この3人で作る花結は、太鼓をあまり使わない女性らしさを表現する舞台作りを目指しており、今回は、日本が近代化される前の時代に生きていた旅芸人たちの芸能を探し求め、現代の舞台に再現している。この演目はこれまで、世界各地で公演されてきた。

 ロサンゼルス公演では、元鼓童メンバーで現在はニューヨークを拠点に活躍している渡辺薫が参加し、篠笛を演奏する。

◎セリトス公演に続き、愛知県の志多ら太鼓がサンタクラリタでも公演、開催日3月29日(P3)

 愛知県北設楽郡東栄町に拠点を置く、志多ら太鼓は3月28日からセリトス・パフォーミング・アーツ・センターを皮切りに5週間の米西部州を回る公演旅行を行うが、すでに、切符が売り切れとなったセリトス公演の翌日、3月29日土曜日は、サンタクラリタにあるキャニオン大学内のパフォーミング・アーツ・センターで公演する。開演は午後8時から。チケットは50ドル、40ドル、25ドル。
 
 志多ら太鼓は1989年に結成。2002年第一回東京国際和太鼓コンテストで優勝した。翌年の2003年にはサクラメントで開かれた北米太鼓コンファレンスで招待公演を行い、アメリカのファンを掴んだ。2006年には4週間の公演旅行を行った。このとき、ロサンゼルスで開かれていたウエスタン・アート・アライアンス・コンファレンス(西部芸術同盟会議)にも参加し、演奏を披露した。このロサンゼルスでの演奏披露が好評だったことで、同じ年にニューヨーク・マンハッタンで開かれたアソシエーション・オブ・パーフォーミング・アーティスト・プレゼンター・コンファレンス(演目企画者協会会議)にも参加することになり、この会議で認められて、すぐ、全米規模のワークショップ公演旅行をした。2007年にはシアトルで開かれた北米太鼓会議で招待演奏をした。

 2008年の米西部演奏旅行は4月26日にアイダホ州レックスバーグで終了する。(5月1、3、4日のアラスカ公演が追加されている)次回の志多ら太鼓の北米公演は2010年の予定で、現在、公演先を探している。北米での公演に関してはカリフォルニア・アーティスト・マネージメント社が窓口になっている。www.CalArtists.com

◎第10回色紙展、開催期間は3月2日まで(P3)
 
 ロサンゼルス日米文化会館の新年の恒例イベント色紙展が、同会館1階のドイザキ・ギャラリーで3月2日まで開催されている。今年で10回目。今年の干支のねずみか、今年のテーマ「初昔」(はつ・むかし)にちなんだ色紙、200点が展示してある。入場無料。

◎ロサンゼルスの太鼓グループ「タイコプロジェクト」が2月3日から3月23日まで、毎週日曜日午後3時30分から5時まで子供向けの太鼓クラスを開く。場所は、リトル東京の東本願寺。(P3)

◎ニューメキシコ州サンタフェで日本文化祭、開催日3月1日(P5)

 サンタフェ・ジャパニーズ・インターカルチュラル・ネットワーク(サンタフェJIN)は、3月1日午前10時から午後4時まで、サンタフェ市内のサンタマリアデラパスで、第4回目の日本文化祭を開く。入場無料で、家族全員でたのしめる趣向になっている。

 ステージの演目は、地元の日本文化愛好家の公演が中心だが、今年のメインイベントは、東京浅草から参加する新舞踊の胡蝶(こちょう)と一門の要(かなめ)と扇(おおぎ)の舞踊。創作日本舞踊の世界「日本の四季」を公演する。演目は「華の宴」(はなのうたげ)「雪伝説」(ゆきでんせつ)「風の盆恋歌」(かぜのぼん・こいうた)「嵐峡」(あらしきょう)。舞台は午後1時から。

 胡蝶は1965年、浅草の寺の息子に生まれる。幼いときから藤間流の稽古を始め、15歳でプロデビューした。この年には、三島由紀夫作近代能楽集「班女」、デュマ作「椿姫」を演じた。国立劇場歌舞伎俳優養成所の研修を経て、1996年に創作日本舞踊「宗山流」(むねやまりゅう)を創設した。浅草に稽古場を持ち、貸し衣装店と着物店を経営している。日本和裁師協会の理事も務めている。

 このほか、サンタフェ日本祭では、茶道の実演、空手や弓道の実演が行われる。太鼓演奏では、今年のグラミー賞ニュー・エイジア・ルバムを受賞した中村浩二さんがコロラド州のクレストン雷太鼓といっしょに演奏する。午後3時から。

 サンタフェは、世界中からアーティストが集まる場所で高額の絵画を扱う画廊が集中している。アジアに対する関心が高まっていることから、サンタフェJINが結成された。連絡先は小林志寿子(こばやし・しずこ)さんまで。電話(505) 471-9022. www.santafejin.org

◎サンフランシスコ アジア美術館で江戸時代の「浮世」を描いた展示会、開催期間2月15日から5月5日(P5)

 サンフランシスコのアジア美術館で、江戸時代の「浮世」をテーマにした大掛かりな日本画展示が行われる。ボストン美術館所蔵の日本画コレクションの中から選び出された80点が、日本とカナダを巡回、最後の展示会が2月15日から5月5日まで、サンフランシスコで行われる。

 ボストン博物館には、1880年代に日本に滞在し日本美術を収集したウィリアム・スタージス・ビゲローが残した700点を越える作品が所蔵されている。これらの作品のカタログ作りが100年ぶりに、1996年から1997年にかけて日米の芸術専門家によって行われ、その結果「ドラマと欲望:浮世を描いた日本の絵画、1690年から1850年」という展示会が企画された。

 この展示会は、2006年には神戸市美術館、名古屋ボストン美術館、江戸東京博物館を回り、2007年にキンベル美術館、王立オンタリオ美術館、そしてボストン美術館で開催された。遊郭や歌舞伎小屋の情景を描いた作品などで、当時の人々の遊興をテーマとしている。北斎、歌麿、広重などの作品が含まれている。大半の作品は、実に100年ぶりの公開になる。

 ヨーロッパ、アメリカには19世紀に多くに版画が輸入されてているが、日本画は、高価で、日本でも一部のパトロンだけが所蔵するものだったため、ほとんど海外に流失しなかった。このため、ボストン美術館の所蔵日本画はきわめて貴重な作品となっている。

 サンフランシスコ・アジア美術館は月曜日が休館日。www.asianart.org

◎ハンフォードのクラーク・センター日本美術研究所で、四季の花展(P5)

 中部カリフォルニアのハンフォードにあるクラーク・センター日本美術研究所では「日本画による四季の花」展を開催中。

◎大相撲ロサンゼルス場所、団体切符の発売を開始(P5)

 6月7、8日にロサンゼルス・スポーツ・アリーナで開催される大相撲ロサンゼルス場所の団体割引切符の販売が開始された。2月20日まで受付。

◎神浦元彰の日本レポート:海自のミサイル防衛MD迎撃実験成功はプロパガンダ(P6)

12月8日のハワイ沖での海上自衛隊イージス艦「金剛」によるミサイル迎撃の成功報道は、あまりにも過剰。これは、プロパガンダと見るべきだ。

 政府・与党が臨時国会の最重要法案とした新テロ特措法が1月11日、野党多数の参院本会議で否決され、同日、憲法の規定によって与党が衆院の3分の2で再可決し、成立した。しかし民主党は参院で福田首相の問責決議案提出を断念した。もし問責決議が可決されれば、福田首相の参院出席は禁じられ、それによって首相は衆院の解散・総選挙に追いこまれるというシナリオが考えられていた。

 民主党は問責決議提出を避けた理由を、今年3月末の時期を狙い、自民党が国民年金問題やガソリン税延長問題などで追いこまれる山場に、再考すると説明した。しかし本当は総選挙の準備がまだ出来ておらず、また衆院3分の2再可決が解散・総選挙に恒常化するのを避けるためとみられる。

 ところで海自は先月の12月18日にハワイ沖の海域でイージス艦「こんごう」搭載のSM3ミサイルの迎撃実験を行って、成功した。テレビのニュース画面ではミサイル管制室に待機した防衛省関係がSM3で迎撃した瞬間に拍手して、互いに握手をして喜ぶ姿を放映した。これで日本は北朝鮮が配備するノドン・ミサイル(射程1300キロ)の脅威から護られると喜ぶ光景だった。

 しかし今回のSM3は射程が400キロ程度と短く、ノドンを迎撃するためには、ハワイ沖の迎撃実験の様に、あらかじめ飛翔コースの真下に待機し、目標は決められた時間に発射され、決められた高度1300キロ前後を飛んで来る場合に限られる。

 北朝鮮はノドンを200基ほど移動式発射台(トレーラー方式)に搭載し、地下施設のトンネルに配備している。トンネルから出ると数時間で発射準備完了となり、発射後7分~10分で日本に着弾する。イージス艦が母港に入港しているか、訓練で日本海海域を離れれば対応できない。

 それなのにハワイ沖迎撃実験を成功と過大に報道する日本のマスコミに防衛当局は困惑している。事実を知った国民から、「防衛省は予算規模(当初)1兆円のMD配備で、誤った印象を国民に与えるプロパガンダだ」と批判が起きることを恐れている。

◎兒玉和夫総領事の突然の帰国で、手塚義雅主席領事が、ロサンゼルス総領事の代行に就く(P6)

 兒玉和夫ロサンゼルス総領事は1月11日、発令からわずか4日間で東京に帰任、外務省報道官に就任した。このため、昨年9月に着任していた手塚義雅主席領事が、ロサンゼルス総領事代行に就任、1月21日には、例年、ロサンゼルス総領事が参加しているマーチン・ルーサー・キング記念パレードで、オープンカーに乗り、チズル夫人と供に沿道の観客に手を振った。

 手塚総領事代行の略歴:東京外国語大学フランス語学科卒業。外務省文化交流部文化第二課首席事務官、国際社会協力部難民支援室長、在象牙海岸日本大使館参事官、在エチオピア日本大使館参事官、在香港総領事館領事、外務省国内広報課長、文部科学省国際教育課長(外務省より出向)を経て2007年9月にロサンゼルスに着任。

外務省で文化関係の仕事、文部科学省では教育・文化関係の仕事をしていたため、国際文化交流の推進に関心がある。チズル夫人は表千家の茶道と、いけばな古流の会員。

写真(P6)=マーチン・ルーサー・キング記念パレードでオープンカーから手をふる手塚ロサンゼルス総領事代行夫妻(写真は、ロサンゼルス総領事館の提供)

◎寿司職人養成学校の校長アンディー松田のコラム(P7)

◎ロサンゼルス・カウンティー美術館の日本パビリオンの展示案内(P8)

版画部門=江戸時代の役者。1700年には、江戸は百万都市に発展、江戸や大阪では歌舞伎小屋をはじめ庶民の娯楽が発達した。18世紀、19世紀には、人気役者の版画が販売されるようになり、庶民が購入するようになった。

日本画部門=日本のスタイルと中国のスタイル。中国から絵画が日本へ伝えらたのは6世紀のことで、以来、日本では中国スタイルと日本スタイルの絵画が発達している。中国スタイルの絵画は宮中、寺院、屋敷など公式的な場所に飾られ、風景や習慣を描いた日本スタイルの絵画は、私生活のスペースで飾られるようになった。

◎広告:唐津焼 井上東也(いのうえ・とうや)作陶展、開催日3月14日から16日(P08)

 南カリフォルニア佐賀県人会の主催で「唐津焼 井上東也作陶展」を3月14日から16日まで、リトル東京の禅宗寺で開催する。午前11時から午後4時まで。井上東也氏は、茶陶を意識した作品制作を続けている。自ら媚びることのない、自然で素朴な風情の中に、力強い存在感のある作品を作り続けている。
 
 午後1時30分から3時まで、14日が表千家、15日が禅宗寺茶道部、16日が裏千家淡交会ロサンゼルス協会がお茶を提供する。問合せは、禅宗寺(213)624-8658 小島師まで。 
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by culturalnews | 2008-02-19 03:43 | 月別の日本語要約