英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


by culturalnews

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2008年は、カルチュラル・ニュース創刊から10年になります。よくぞ、ここまで続いたと感慨深いものがあります。最初は、ロサンゼルスの日本人のための英字新聞を作ろうと始めたわけですが、2年目から日本文化紹介を柱とする編集方針が確立し、「日本文化を伝える英字新聞」となりました。

よく日本から質問を受けることに、「アメリカ人は、日本文化の何にいちばん、興味があるのでしょうか?」「今、日本文化の何が、いちばん、はやっているのですか?」というのがあります。

そのとき、「アニメです」とか「日本食の居酒屋です」と、わたしは、応えることができません。
日本人は、ヨーロッパ文化がとても、好きな国民です。日本人に、「今、日本で、いちばん、はやっているヨーロッパ文化は何ですか?」と聞いたときに、日本人は、なんと答えればいいでしょうか。

日本でのヨーロッパ文化は、流行やファッションではなく、日本人の生活に深く浸透しています。絵画が好きなひとは、ルーブル美術館こそ、いちばんの関心だと言うでしょうし、音楽の好きなひとは、ウィーンがいちばん行きたい都市と答えるでしょう。

アメリカ人の日本文化の接し方も、日本人のヨーロッパ文化への接し方に、近づいているのではないか、というのが、わたしの見方です。

ちょっと、極端するぎる見方かも、しれませんが、アメリカの日本文化は、中間層より上の暮らしをする人々の間で、急速に広まっています。社会のマジョリティーの中間層から下の階層のひとびとの間では、まだまだ、知られていません。しかし、時代の流れは、日本文化がアメリカで広がる方向に向かっているように思います。

なぜ、こうなるのでしょうか?その理由は、日本の歴史にあります。昨年と今年の夏は、四国大学の世羅博昭先生がロサンゼルスに来られて、「源氏物語」の世界、つまり、今から1000年前の平安時代について、教えていただきました。日本の歴史の重要性は、実は、平安時代以後の、鎌倉時代、室町時代、戦国時代、江戸時代にあるのです。

つまり、国家組織の中で、血族関係が最重要であった平安時代から、武力を持つものが国家を動かすことができるという、当時としては、たいへん合理的な価値観の転換が起こった結果に生まれたのが鎌倉時代で、そのご、その合理精神はますます発達し、織田信長・豊臣秀吉の時代には、日本は東アジアで最強の軍事国家になりました。江戸時代になって、ヨーロッパの国との外交を遮断する「鎖国」を行うことができたのも、国家として、ヨーロッパの侵入を許さない軍事力があったからのことでした。

このとき朝鮮半島や中国大陸はどんな状態だったか、というと、14世紀から20世紀まで続く李氏朝鮮や、明や清は、日本の平安時代のような社会システムが続いていたのです。その結果が、19世紀末に、東アジアにヨーロッパの国々が勢力を伸ばしてきたときに、中国や朝鮮は、対抗できる軍事力を持てなかったのです。

ヨーロッパの国々が台頭してくるのは、15世紀以降です。それ以前は、イスラム圏が、世界で一番文化が進んだ地域でした。15世紀後半のコロンブスによるアメリカ大陸への航路開拓も、陸路をイスラムに支配されているために、海路でインドに行かざるを得ない、というのが、本来の目的でした。

日本の文化は、ヨーロッパの文化の開花よりも早くから発達し、19世紀までは、その内容も、劣っていませんでした。日本人がヨーロッパに対して劣等感を抱くようになるのは、明治維新のせいです。明治政府は、自分たちの政権を正当化するために、徳川幕府に結びつくものを、すべて否定してしまいました。1970年代の中国の文化革命のような伝統文化を否定する社会状況が、日本でも、明治維新のときに起こっていたのでした。

ヨーロッパで、日本文化への関心が高まるときは、いつも、日本人の思いとはまったく関係なく起こっています。フランスの絵画に大きな影響を与えた浮世絵は、19世紀に日本から輸出された陶器の包み紙として使われていたもので、日本人が浮世絵を売り込もうと思ったわけではありません。

また、明治政府による廃仏毀釈政策によって、国宝級の仏像が恐るべき安値で、海外に流出したことが、ヨーロッパ人が日本美術を「発見」するきっかけになりました。そして、第二次世界大戦による日本の敗北、アメリカ軍の日本占領は、日本の美術品が海外に流出する大きなきっけを作りました。

つまり、日本文化は、日本人が宣伝しなくても、ヨーロッパ人が直接触れる機会さえあれば、、ヨーロッパ人のほうから関心を持つだけの価値を最初からもっているのです。

そのことが、いちばん、分からなくなっているのは、実は、現代の、われわれ、日本人ではないでしょうか。
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by culturalnews | 2007-12-25 17:47
◎ベテラン舞踊家、若柳久三の国立劇場凱旋公演が1月19日にロサンゼルスで(1、5、6ページ)

ロサンゼルスで30年以上にわたって日本舞踊を教えている若柳久三師匠が、「華の会新春特別公演」を1月19日午後12時40分から、リトル東京のアラタニ日米劇場で行う。今回の一番の見どことは、若柳久三と若柳彦左衛門が踊る<賤機帯(しずはたおび)>で、10月に東京・国立劇場で行われた同演目が大好評を博したことから、ロサンゼルスでの上演は、国立劇場凱旋公演、と銘打たれている。

また、今回の「華の会新春特別公演」には、与那嶺恵子が率いる琉球舞踊グループが参加する。1月19日の演目は、次のとおり。

大和楽 <四季の花、踊り=小川けい、エミリア・カントレイ、桐原唯、木内悠花、山田奈津子、富子ナッシュ、牧野みどり> 大和楽は、従来の邦楽に西洋音楽のハーモニーを取り入れた、新しい邦楽で、昭和の初期、ホテル大倉の創業者大倉喜七郎によって創設された。<四季の花>は1980年の作曲で、四季の花々に、自分をなぞらえ、咲き競うさまの群舞。

琉球舞踊 <鷲の鳥(バシントゥイ)踊り=与那嶺(よなみね)恵子> <踊(ウド)いクワディーサー、踊り=島美恵子、エイコ・ミュウラー、美代子ローレンス、孝子キング、末吉秀子、安次富(あじふ)信子、スミ・カーター、山内亜希子、石原照子、美佐子イースト> 琉球舞踊は基本的に2曲が一対になっている。最初はゆっくりとじっくりと舞い、2曲目でテンポを早くして舞うのが一般的です。また、琉球舞踊は、古来、琉球宮廷が中国などからの国賓を迎えるために、作られ発展したもので、この点が、庶民の娯楽から発生してきた日本舞踊との大きな違い。

<バシントゥイ>は、元日の朝、錦の翼を持った鳥が、太陽に向かって雄雄しく飛んでいくようすを表現した男踊り。<ウドいクワディーサー>と組みになっている。クワディーサーとは、四つ竹の意味で、荘厳な曲にのせて四つ竹を両手で鳴らしながら晴れやかに踊る、女踊り。

常磐津 <神楽娘、踊り=若柳三絵> 江戸時代の風俗を描いた舞踊のひとつ。場所は、祭りの寺の境内。踊り好きの娘が、屋台の五つの面(姫、若武者、おかめ、ひょっとこ、大蛇)を取り替えながらお祭り気分を表現する。若柳三絵は、2003年に「連獅子」で名取披露をしている。

琉球舞踊 <海ぬチンボーラ、踊り=安次富美代(あじふ・みよ)> 海辺で小さな子供がピョンピョン跳ねながら貝殻を拾い遊ぶようすを描いている。踊りの安次富美代は9歳で、5歳のときから母親の稽古について琉球舞踊を習っている。

琉球舞踊 <谷茶前(タンチャメー)、踊り=ジョセフ・ジョーンズ、山内亜希子> 東シナ悔に臨む漁村、谷茶の浜に押し寄せる海の幸、それを採る若者、その幸を売りに行く娘たちの甘い香りの躍動的な踊り。「若者」を踊るジョセフ・ジョーンズは20歳、6歳のときから修行し、2008年は琉球舞踊「最高位」に沖縄で挑戦する。「娘」を踊る山内亜希子は、2008年は琉球新報社コンクールの「優秀賞」レベルに挑戦する。

長唄 <鷺娘、踊り=若柳久起> 雪の降る中にたたずむ鷺の姿に似せて、幸せの絶頂から恋の恨みに苦しみもだえる町娘のこころを表現する。火炎の衣装への早変わりなどの衣装の「引き抜き」が見せ場の舞台。「引き抜き」はリハーサルで使用した衣装を本番までに、縫い直す作業が必要で、また、乱れる髪の結い直しに床山が必要で、衣装、かつら師、床山とプロが揃わないと、上演できない演目。

長唄 <風流陣、踊り=若柳久女、若柳清花、若柳彩花、若柳彩女> 風と桜、梅、桃の3本の木を表わす踊り手が、花びらを吹き散らす風を懲らしめるさまを表現します。日本舞踊では、腰の落とし方、手の上げ方で、桜、梅、桃の違いを表現している。 

大和楽 <鐘、踊り=若柳久弥> 「大日本国法華経験記」出典の安珍清姫の道成寺物のひとつ。舞台は、1200年前、若い僧、安珍を恋焦がれる清姫は、大蛇に変身し、道成寺の鐘の中に隠れた安珍の心変わりを恨み、鐘に巻きついて、鐘ごと安珍を焼き殺してしまう、というのが従来の道成寺物。大和楽<鐘>では、満開の桜の下、寺院を訪ねてきた女人が、鐘を見上げて道成寺伝説に思いを馳せるストーリー。

琉球舞踊 <ツゥバラーマ、踊り=与那嶺恵子、島美恵子> <貴花(ぬちばな)、踊り=美代子ローレンス、孝子キング、末吉秀子、安次富信子、石原照子、天願美晴> <夏の涼浜(なつのしだはま)、踊り=ジョセフ・ジョーンズ、山内亜希子、池宮加織> <ツゥバラーマ>―恋人たちの心が月を見て燃え上がるようすを踊る。 <ぬちばな>は、小さな川の流れに浮かんでいる花びらを拾い集めて花輪を作り、赤い花びらで作った花輪は愛しいひとへ、白い花びらで作った花輪は子供に上げましょう、と歌う踊り。<なつのしだはま>-暑い夏の日に、若者たちは、涼を求めて浜辺の木陰に集い、歌い踊る、という創作舞踊。

長唄 <賤機帯(しずはたおび)、踊り=若柳久女、若柳彦左衛門> 舞台は、春爛漫と桜が咲き乱れる隅田川の畔。武蔵の国から下総の国に渡る渡し舟の船着場に船長(ふなおさ)がたたずんでいると、子供、梅若丸を連れ去られた女が、都から子供を捜しに東に下り、隅田川の岸辺にたどり着く。気がふれてしまっている女は、船長の言うがままに、子供の消息を聞きだすために、懸命に踊り続ける。船長は、梅和丸がすでに死んでいることを告げ、女は子供の小さな墓碑に対面する、という悲しいストーリー。若柳久女、若柳彦左衛門もコンビで、10月に東京・国立劇場で上演、大好評を博した演目で、ロサンゼルスでは、この国立劇場からの凱旋公演として上演する。

◎2008年ローズボウルのトーレンス市フロートは日本との姉妹都市縁組をテーマに飾りつけ(1ページ)

毎年元日に行われるパサデナ市のローズ・パレードは世界中にテレビ中継される大イベントで知られているが、トーレンス市は、54年前からフロートを出展している。2008年に、千葉県柏市との姉妹都市縁組35周年を迎えるトーレンス市は、2008年1月1日のローズ・パレード・フロートのテーマを日本に決め、鳥居や扇、着物で飾りつける。フロートには、現在のトーレンス市長と35年前に姉妹都市を結んだトーレンス市長、日米両方のトーレンス-柏姉妹都市協会の会長が乗り込むことになっている。

◎日米で活躍した音楽家、吉澤政和さん、57歳で死去(2、4ページ)

東京藝大で、クラリネットを専攻、在学中からプロの演奏活動に参加、藝大卒業後まもなく、1970年代に渡米し、ロサンゼルスに生活の中心を置き、その後は尺八演奏家として日米の音楽界の第一線で活躍していた吉澤政和さんが、10月24日、ロサンゼルス市郊外のサンゲイブリル市内の自宅でなくなった。57歳だった。原因は胃がん。2006年に胃がんが分かり、生まれ故郷の岐阜県飛騨市とロサンゼルスを行き来しながら治療を続けていた。

吉澤さんの音楽は、映画「ジュラシック・パーク」で使われた恐竜の鳴き声に似せた尺八演奏が有名。その後、多くの映画音楽の録音に参加しており、最近の仕事では、「メモワール・オブ・ゲイシャ」(邦題サユリ)のサウンドトラックの録音に参加、演奏家としてだけではなく、邦楽専門家としても、作曲の大御所ジョン・ウイリアムに多くの助言を与えた。

亡くなる数日前まで、ロサンゼルス在住の音楽プロデューサー喜多嶋修さんのスタジオで録音を続けていた。残された音源を元に、2008年には、最後のCDが発売される予定。

吉澤さんは、1993年から琴演奏者の走辺洋美さん、津軽三味線演奏家の高橋タテオさんと古今組を結成、邦楽アンサンブルとして日米で演奏活動をしていた。三味線の高橋さんは、2006年8月に死去、吉澤さんは、高橋さんの死去の直後から容態を悪くしていた。

◎仏教伝道協会のテレビ番組(2ページ)

仏教伝道協会が、毎週日曜日、午後6時30分からチャンネル44で放送している「仏教徒の生き方」シリーズの12月の放送は、12月2日と9日が、北海道からインターネットを通じてネバダ州リノに住むアメリカ人に説教をしているマツナガ・ダイガン師を紹介する。12月16、23、30日は、仏教伝道協会が北米とイギリスの大学に仏教講座の開設資金を寄付した年から20年を迎えることを記念して、10月にカリフォルニア州バークレーで行われた式典のようすを放送する。

仏教伝道協会のテレビ番組は、2008年1月は、2007年の番組の再放送を行うが、2月以降は放送が打ち切られることになった。

◎リトル東京の高野山米国別院で、初護摩法要、1月1日(2ページ)

アジアの国では、新年の始まりを盛大に祝う習慣がある。仏教宗派のひとつ密教では、火を焚いて、人間の穢れを清める護摩法要が、重要な儀式とされているが、元日にリトル東京の高野山別院で行われる「初護摩」は、アジアの伝統的な正月の習慣を体験するために、一見の価値のある行事である。

高野山別院では、1月1日、午前10時から、住職の旭清澄師による初護摩法要が行われる。また、アジアの国では、近代化以前は、太陰暦を使用、新年も太陰暦で祝っていた。農耕や漁業が中心だった時代では、太陰暦にしたがって年間の作業が進められていた。高野山別院では、旧正月に一番近い日曜日、2月3日には、「星祭り」(新年の祝い)の法要を行う。

高野山別院の元旦法要は、午前10時から午後5時までで、この間におみくじ、破魔矢、絵馬、御札なども、販売される。また2日、3日も午前10時から午後5時まで、初詣客を受け付ける。

◎大和楽ロサンゼルス公演、1月5日(2、3ページ)

昭和初期に、西洋の発声法を取り入れて作られた新邦楽「大和楽」の公演会が、1月5日午後7時から、トーレンスのアームストロング劇場で行われる。出演者は、東京から、大和楽家元(三味線)をはじめ、東京・国立劇場で演奏活動をしている第一線の三味線、琴、鼓、唄の演奏家13人。そして、ロサンゼルスから大和楽USAメンバーが参加する。踊りは、ロサンゼルス地元の坂東三津拡会、若柳久三師匠が参加する。

◎ロサンゼルス日米文化会館の「事始」イベント、1月6日。第10回色紙展も開幕(3ページ)

ロサンゼルス日米文化会館の新年恒例行事となっている「事始」は、1月6日(日)午後1時からリトル東京の同会館内ノグチ・プラザで、東京から舞踊家コチョウとロサンゼルスの弓道グループ「一弓会」の出演で行われる。参加は無料。また、同時に、恒例の「色紙」展も、1月6日から同会館内のドイザキ/ノース・ギャラリーで開幕する。第10回目の色紙展のテーマは「初昔」。色紙展には一般からも参加できる。参加締め切りは12月21日まで。

◎お正月in リトル東京イベント、1月1日(3ページ)

ニューオータニ・ホテルと隣接のウエラー・コート・ショッピング・センターの売却で、開催が心配されていた「お正月in リトル東京」イベントは、2008年1月1日も例年どうり、行われることになった。南カリフォルニア日系商工会議所が主催する「お正月in リトル東京」イベントは、ニューオータニ・ホテル(新ホテル名=京都グランド・ホテル)とウエラー・コートがメイン会場。この2施設の新オーナーは、11月、お正月イベントに従来どおりの協力をすることを表明した。

ウエラー・コートのメイン・ステージ行事は、午前11時30分から午後3時まで。獅子舞、餅つき、書道、羽根突き、拳法、民謡などが披露される。入場は無料。京都グランド・ホテルでは、午前7時から午後5時まで、御節料理や正月サービスが行われる。

リトル東京内のもうひとつのイベント会場となる、ジャパニーズ・ビレッジ・プラザでは、正午から午後5時まで、太鼓や阿波踊りが披露される。

◎日本から若手邦楽家グループの公演、1月16日(3ページ)

国際交流基金派遣の若手6人の邦楽グループによる公演が、1月16日(水)午後7:30分からリトル東京のアラタニ日米劇場で行われる。出演は、和力(カトギ・アキラ=太鼓、踊り、木村シュンスケ=横笛、津軽三味線、小野エツロウ=津軽三味線、太鼓、池上シンゴ=琴)とゴトウ&オバマの二人組み。

◎ヨーロッパで活躍のソプラノ歌手・中嶋彰子がディズニー・ホールに出演、12月30日(3ページ)

ウィーンの年末イベントを北米で再現する「サリュー・ツー・ビエナ」コンサートは、12月30日(日)午後2時30分からロサンゼルスのディズニー・コンサート・ホールで行われる。ヨーロッパからの出演者の中で、ソプラノの中嶋彰子が、重要な役を演じる。中嶋彰子は、日本育ちで、15歳からオーストラリアのシドニーで音楽教育を受け、1999年にヨーロッパ・デビューしている。日本では、東京の新国立劇場やNHK交響楽団のステージに出ている。チケットは39ドルから。

◎ハンフォードのクラーク美術研究センター、冬期間の展示は「四季の花」がテーマ(4、6ページ)

カリフォルニア州中部、ハンフォードのクラーク日本美術研究センターの冬期間(12月4日から3月1日)の展示は、「日本美術における四季の花:自然の美しさの表現」がテーマ。流派ごとの花や草、木の描き方を比較する展示。また恒例の「日本の新年」フェスティバルは、1月19日、午前11時から午後4時まで、開催される。ロサンゼルス弓道会とサンフランシスコ太鼓道場が公演する。

◎いけばなインターナショナル、ロサンゼルス支部の創立50周年、1月6日(4ページ)

世界中のいけばな愛好家で作るいけばなインターナショナルのロサンゼルス支部が50周年を迎えて、1月6日(日)、リトル東京の京都グランド・ホテル(旧ニューオータニ・ホテル)で記念昼餐会を開く。ロサンゼルス支部は、現在60カ国165支部ある中で、いけばなインターナショナル本部が発足の翌年1957年にでき、世界で4番目の支部。支部会員は現在約100人。記念昼餐会では、草月流の北島ようこう氏が会場でいけばなを披露する。

◎新刊案内:ジャパン愛 (アーミー・メージャー・スタインバーガー著)(5ページ)

高校生の時に、アニメーターになることを決めたバーバンク在住のアーミー(女性)は、カリフォルニア美術大学(カル・アート)を卒業した後、アニメ・スタジオに就職した。2005年春、初めて日本を訪れ、すっかり日本のとりこになり、2006年春には、自分の体験を漫画で出版してみようと、再び日本へ。
日本の神社や桜並木の美しさから、メイド・カフェやコスプレのポップ・カルチャー、女優だけが出演する宝塚歌劇など、アーミーの見た日本を描いたイラスト集。ゴー・コミ出版社から12月に発売。定価15ドル99セント。

◎新刊案内:アストロ・ボーイ・エッセー(フレデリック・ショッド著)(5ページ)

日本漫画の第一人者、手塚治虫(1928-1989)の通訳や翻訳の仕事を通じて1970年代から手塚が亡くなるまで、親交のあった、サンフランシスコ在住のフレデリック・ショッドによる手塚治虫についてのエッセー集。

「アストロ・ボーイ」は「鉄腕アトム」の英語名。手塚治虫についての多くのエピソードが書かれている。ショッドは、海外における日本漫画研究の草分け的存在。日本のポップ・カルチャーについても著作を持つ。出版は、ストーン・ブリッジ社。ペーパーバック版、定価16ドル95セント。

◎2008年ロサンゼルス大相撲PR企画「仕切り」(4ページ)
 
相撲の取り組みが行われる前の準備運動や儀式的な所作は「仕切り」と呼ばれている。実際の、力士同士の取り組み時間よりも、仕切りに費やされる時間が長いが、これも勝負の一瞬を、観客に楽しませる効果をはたしている。2008年ロサンゼルス大相撲は、6月7、8日に、ロサンゼルス・スポーツ・アリーナで開催される。ロサンゼルス大相撲の詳細は www.sumotour.comへ。


◎軍事アナリスト神浦元彰の日本レポート:アメリカのアフガン戦争へ、日本が協力すべきか、どうかをめぐって2大政党が対立、衆議院解散、総選挙の可能性が高まっている (6、7ページ)

日本の国会では、アフガンの治安回復を支援するために、海上自衛隊がインド洋で多国籍軍の艦船に給油・給水活動が再開できる新テロ特別対策措置法案の審議が真っ最中だが、この審議は難航し、この問題が衆議院解散、総選挙の引き金になる可能性が大きくなってきた。

 夏の参議院選挙で野党・民主党が大勝し、参院の過半数を占めた民主党は、海上自衛隊の給油活動に反対している。その民主党・小沢一郎代表は、「アフガン戦争はアメリカが自国の個別自衛権を理由に始めた戦争で、このアフガン戦争を日本の自衛隊が支援することは憲法違反だ」と主張している。日本国憲法では、日本の自衛戦争以外に、自衛隊が参加することを禁じている。

 ブッシュ大統領は2001年9月の同時多発テロはアルカイダの仕業と断定し、アルカイダをかばうタリバンともに、アメリカには、テロリストたちを攻撃する“自衛権”があると、アフガン戦争を始めた。

 日本政府は、アフガンの治安を回復させるための多国籍軍に、インド洋で日本の自衛艦から給油活動を行う法律を作り、6年間、給油を続けてきたが、その法律、テロ特別対策措置法は11月1日で失効した。

 安倍晋三前首相は、インド洋での給油活動問題で、アメリカの要求に応えきれず、9月に突然、辞任。11月16日にブッシュ大統領との会談を終えたばかりの福田康夫首相は、給油活動の再開を、日本の最重要課題と受け止めている。

 政権獲得のチャンスが高いと見ている民主党は、できるだけ早く、衆議院を解散させ、総選挙に持ち込みたいと思っている。
 
 そこで、今、もっとも、可能性が高いと見られている衆院解散・総選挙のシナリオは、新テロ特別対策措置法案が、衆議院で可決されても、民主党は、参議院では採決せず、60日間、継続審議にしておく。そうすると、日本国憲法の規定によって、この法案は、衆院の再可決で、成立する。新テロ特別対策措置法が成立すれば、福田首相は参院で問責決議を受け、それで衆議院を解散し、総選挙になる、という見通しだ。その時期は、1月中旬と予測されている。

◎寿司職人養成学校のチーフ・シェフ、アンディー松田のコラム(7ページ)

フロリダ州ボカラトン出身のデビット・ボウハダナは21歳。2007年夏に2カ月の寿司職人養成コースを終了した後、兵庫県西脇市で、わたしの父親と兄弟が経営する大衆割烹店「松屋」に6週間のトレーニングに行った。

デビットは、松屋に到着した翌日の午前9時から調理場に入り、調理を体験させられた。日本の職人がオーバータイムを気にせず、朝8時30分から夜の11時まで、働き続ける姿を目の前で見たことは、仕事に対するアメリカ人の意識を変えさせるものがあった。

松屋の従業員たちは、アメリカ人の板前見習いに対して好奇心を持ち、営業時間が終わると、デビットに創作寿司を作らせては試食をした。またデビットには、実際に、客の前に立って寿司を握る機会も与えられ、デビットは非常に緊張しながら、客に寿司を提供していた。

◎恒例の愛石展がハンティングトン・ライブラリーで、12月27日から1月2日まで(8ページ)

カリフォルニア愛石会による、第10回の展示が、サンマリノのハンティングトン・ライブラリー(美術館)で、12月27日から1月2日まで開催される(1月1日はローズ・パレードのため閉館)カリフォルニア愛石会は、会員が約200名で、大半がアメリカ人。展示会では、主にカリフォルニア州内で集めた石約100点が展示される。会場内では、石の鑑賞についての映像も上映される。愛石展には、美術館の入場料なしで、無料で入場できる。


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by culturalnews | 2007-12-25 17:38 | 月別の日本語要約