英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


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<   2006年 10月 ( 1 )   > この月の画像一覧

1ページ・トップ左(菊の写真)=ディスカンソー・ガーデンの日本庭園フェスティバル、3ページを見る
1ページ・トップ右(床の間の女性の写真)=美術館の学芸員、5ページを見る

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紅型(びんがた)型染めを教える茜(あかね)よしこさん

島根県出身の茜よしこさんは、東京の女子美術大学を卒業後、大阪、東京、京都で染色の勉強をして1977年にロサンゼルスにやってきた。1982年にリトル東京の日米文化会館で、1984年にはパサデナの太平洋アジア美術館で、それぞれ展覧会を開いている。リトル東京で毎年、8月に行われる二世ウィーク祭では、20年続けて展示会を開いている。

染物教室は、レセダの自宅とオレンジ・カウンティ仏教会で開いている。生徒は、日本国籍日本人、アメリカ国籍日本人が大半だが、中には、白人女性もいる。年齢は、若いひとで22歳、最高齢者は77歳だ。

紅型は、沖縄の伝統工芸だが、現在では、日本全国に広まっている。もち米とヌカを混ぜたの糊で生地の上に図柄を描いていく。最近は、合成染料も発達しているが、茜さんは、自然染料だけを使っている。生徒は、家庭で染色をするので自然染料だと、薬害を出す心配もない。

茜さんは、注文によって着物地の染色もやっている。ロサンゼルスで、生花、茶道をするひとたちから注文がくる。

染色のおもしろさは、自分でデザインをした図柄を染めることができること。100%満足する作品は、なかなかできないが、染める楽しさは、尽きることがない。

英文記事は、中山タケシが担当。1ページの写真は、自分で染色した生地で作った着物を着る茜さん(右)と生徒のキャサリン・デカルロさん。2006年8月の二世ウィーク会場で撮影(カルチュラル・ニュース・フォト)

(( Japanese Americanを「日系アメリカ人」ではなく「アメリカ国籍日本人」と訳しました))

関西弁を説明する英語の本を出版したアメリカ人

現在、ロサンゼルスでコンピューター関係の会社を経営するDCパルターさんは、1990年から1994年の4年間、神戸製鋼(神戸市)で仕事をした経験から、関西弁の英文解説書をタトル社から出版した。1995年の初版から順調に売れ、今年になって第3版が発行された。

UCLAの大学院を卒業したパルターさんは、1989年、英語教師として日本へ行った。もともと、エンジニアの仕事をしようと思っていたパルターさんは、神戸製鉄に入社、神戸で仕事をした。そのとき、日本人の同僚数名が集まる会合では、話されいる日本語が、まったく理解できず、自分で関西弁の辞書を作り始めた。このとき、同じ会社の堀内かおりさんが、英語で関西弁を説明することに関心を示し、2人で協力して『キンキ・ジャパニーズ(キンキは、「近畿」と「へんな」という意味の英語の語呂合わせ)副題=関西地方の方言と文化』ができあがった。

第3版は、『しゃべりことば関西弁』(副題は同じ)と改題された。堀内さんは、その後、結婚してストッツベさんとなり、現在は、ワイオミング州で日本語を教えている。

第1版は、阪神大震災の直後に出版されていて、震災犠牲者に捧げると書かれている。

記事は2ページに続く。2ページの写真がパルターさん。(カルチュラル・ニュース・フォト)

友禅染とインドネシアのバティック染めに共通点を見出した染色家の展示会、10月28-29日

1953年、東京の女子美術大学を卒業し、新宿の大塚テキスタイル・デザイン学校で教えた経験を持つ林節子さんが、自分の作品と主宰する林テキスタイル・デザイン教室の生徒の作品の展示会を、10月28、29日、ロサンゼルス・リトル東京の禅宗寺で行う。午前10時から午後5時まで。入場料は無料。

林さんは、1973年に渡米した。1993年から4年半は、インドネシア・ジャカルタに滞在、バティック染めを使ったデザインの仕事をした。日本の友禅とバティックは、糊を使うところが蝋に替わるだけで、その他の工程は、ほとんど同じ。インドネシアのバティックは、単調なパターンを繰り返すデザインだが、林さんは、バティックに友禅で使うデザインを取り入れた作品を作っている。

記事は、8ページに続く。8ページの写真は、左が、「曼荼羅」(生地はアサ)。右が「孔雀と像」(生地はアサ)。

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関西弁を説明する英語の本を出版したアメリカ人(続き)

カレンダー(七五三のお祝い、11月12日、高野山、禅宗寺、東本願寺で。茶筅供養、11月5日、禅宗寺で)

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日本の幽霊をテーマにしたオペラ、11月18-19日

アメリカ国籍アジア人脚本家として有名なデビット・ヘンリー・ホワンが手がけた日本の幽霊をテーマにしたオペラ2題が、ロングビーチ・オペラによって、11月18、19日に、ロサンゼルス・リトル東京の日米劇場で公演される。

キャストは、ソプラノ歌手とバリトン歌手の2人のみ。演奏は、ロングビーチ・オペラ・オーケストラ。

ホワンは、1970年代と1980年代前半にかけて、東洋の美学を研究、特に、日本の美学が持つ力強さに興味を持った。川端康成や三島由紀夫を読み、映画監督篠田正浩の作品などを見た。また、映画「砂の女」や「怪談」などからも大きな影響を受けている。

ロサンゼルス・カウンティが運営する公立植物園「デイスカンソー・ガーデン」の日本庭園で日本祭り、11月4-5日

菊の展示や、池の鯉がみどころ。裏千家によるお茶が、一人2ドルで、提供される。両日とも、午前10時、10時40分、11時20分の3回。場所は日本庭園内の「民家」。受付は、午前9時から先着順。

「満月茶屋」では、午後1時から3時まで、正式なお茶のお手前を受けることができる。一人16ドル50セント。

11月4日(土)午後2時半から4時まで、メイン芝生では大阪産業大学ロサンゼルス・センターによる折り紙の実演が行われる。午後1時から30分間は、キシン太鼓の演奏がある。

11月5日(日)は、午後2時から30分間、藤間堪須磨社中による日本舞踊が披露される。

茶の間フィルム・フェスティバル、10月20-26日

映館は、ウエスト・ハリウッドのレムリー・サンセット5劇場。上映作品は、「雪に願うこと」「雨鱒の川」「沙羅双樹」「ヒノキオ」「深呼吸の必要」「スクール・ウォーズ:ヒーロー」「ホテル・ハイビスカス」「ミラクル・バナナ」「らくだ銀座」「ストーン・エイジ」アニメ「アンゼラスの鐘」ショート・フィルムなど。入場料は、1回10ドル。4回分の割引券が20ドル。

<4ページ・アートのページ>
ロサンゼルス・カウンティー美術館日本パビリオンの展示

「日本画:真実と驚嘆」2007年1月30日まで
「版画:江戸/東京」2007年1月30日まで
「ブッシェル根付コレクション:18世紀根付の進化」2007年1月23日
写真は、川瀬ハスイの木版画「芝増上寺」(1925年)

大阪から竹篭細工の匠が来米、リー美術研究所で実演・講演、10月22日

カリフォルニア州中部のハンフォードにあるリー美術館では、12月2日まで、「竹篭細工の匠、4世代続く田辺家の伝統」展を開催している。この展示会に合わせて、10月22日(日)、もっとも若い4代目田辺タケオ氏による竹篭作りの実演と講演が行われる。予約が必要。

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紅型(びんがた)型染めを教える茜(あかね)よしこさん(1ページからの続き)

<5ページ、アートのページ>
日本ギャラリーを作った学芸員の話

パサデナの太平洋アジア美術館は、日本の美術品を4000点以上収集しているが、これまで、日本美術を紹介する十分なスペースがなかった。9月にオープンした日本専用ギャラリーは、1998年から同美術館の学芸員をしているメーヤー・マッカーサーの努力が大きい。写真は、学芸員のマッカーサーさん(カルチュラル・ニュース・フォト)

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自衛隊が米軍といっしょに戦うことを禁じた日本国憲法を改正しないで、自衛隊と米軍の共同作戦を可能にしようとしている安倍新首相のマジック(軍事アナリスト神浦元彰の日本からの報告)
米国書道研究会の生田観周氏に産経国際書展の高円宮賞が贈られる
歴史:ロサンゼルス高野山別院の創立者、青山秀泰師
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by culturalnews | 2006-10-16 16:44 | 月別の日本語要約