英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


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イマージョン日本語教育を実践しているカルバー・シティーのエルマリノ語学学校(4ページに続く)

イマージョン教育法という語学の学習方法がある。学習者に解説や通訳なしで、外国語をあびせかけ、その外国語を体得していくというやり方だ。子供向けの外国語教授法としてカナダで始まったこの教授法を、アメリカで最初に取り入れたのが、カルバー・シティー学校区(日本の市教育委員会に相当)で、1971年のことだった。同学校号区内の小学校で、幼稚園クラス(幼稚園クラスは、小学校に併設されている)から5年生までに、スペイン語を教えるクラスが始まった。1982年になると、連邦政府から新たに外国語クラスを開設する補助金が出たため、学校区は、日本語クラスを追加した。

通常の小学校の一部のクラスで、始められたイマージョン教育は、1994年になると、当時、使われていなかったエルマリノ学校に各学校からのクラスを集約し、イマージョン教育専門のエルマリノ語学学校(市立小学校)が誕生した。現在では、日本語クラスが各学年に2クラス、スペイン語クラスが4クラスある。

サラ・フィールズ校長の説明によれば、同校のイマージョン教育は、学習言語を母国語とする教師を使い、幼稚園の段階では、学習言語と英語の比率を9対1の割合で、浴びせかけ、学年が上がるにつれて英語の使用頻度を上げて、4、5年生では、6対4の割合にする。生徒たちは、外国語を学ぶだけではなく、その外国語を使って、通常の小学校の教育内容(算数、理科、地理など)を学習して行く。

フィールズ校長の観察では、同校で、イマージョン教育を受けた子供は、英語のつづり方が弱いが、中学になって、通常の英語の授業を受けると、すぐに、追いついて行く、という。そして、中学・高校では、成績が上がる子供が多い。

エルマリノ語学学校は、公立学校のため、入学資格は、カルバー・シティー学校区内に居住していること。幼稚園クラスから、小学校5年生クラスまでの、6年間を続けられる生徒を優先している。クラスに欠員ができたときは、転校生の入学を認めている。

(英文記事は、ギャビン・ケリーが担当)

写真(1ページ):エルマリノ語学学校、5年生の白鳥ミナ先生のクラス
写真(4ページ):エルマリノ語学学校のサラ・フィールズ校長

からくり人形がやって来る(4ページに続く)

恒例のジャパン・エクスポが、今年は11月19と20日の2日間、ロサンゼルス・コンベンション・センターで行われるが、今年の見所は、「からくり人形」。名古屋のからくり人形師、九代目玉屋庄兵衛が「茶運び人形」など、代表作を日本から運び、展示する。

「からくり人形」は、今昔物語(1120年)の中に、最初の記述が見出される。17世紀には竹田からくり一座が、全国を回り、からくり人形を日本に広めた。玉屋庄兵衛は、1734年に京都から名古屋にからくり人形の修理のために来たのが、初代だった。九代目玉屋庄兵衛(本名・高科庄次)は、1954年生まれで、1995年に九代目を襲名している。大英博物館など、海外でも、数多く、展示会を開いており、2005年3月から9月までの愛知万博では、80フィート(24メートル)の大きさのからくり人形を作り、約240万人が見学した。

愛知県は、からくり人形職人が多い場所で、日本全国のからくり人形の三分の二が、愛知県で、生産されている。

ジャパン・エクスポの入場料は、通常が大人12ドル、前売りが9ドル。11歳以下の子供は無料。

写真(1ページ):からくり人形の代表作「茶運び人形」の外観と内部の「からくり」 



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11月の日本伝統行事、舞踊、太鼓公演

11月13日(日)七五三 日本では11月15日に神社で行われるが、ロサンゼルスでは、15日に近い、日曜日に仏教寺院で行われる。リトル東京にある曹洞宗禅宗寺では、千歳飴とお守り代を含んで、一人30ドルで、七五三のお祝いを行う。

11月13日(日)日本各地から弟子を集めて、民謡佐藤松子会の親睦会が、トーレンス・ホリデーインで、行われる。午後1時から5時半までの民謡大会は、一般にも、無料で公開する。

11月13日(日)日本舞踊、正派若柳流「華の会」が「第26回おさらい会」を日米文化会館ドイザキ・ギャラリーで、午後1時から行う。入場料は、ひとり10ドル。

11月17日(木)ケニー遠藤太鼓アンサンブルのポモナ大学公演(レクチャー&デモンストレーション)無料

11月20日(日)ケニー遠藤太鼓アンサンブルの日米劇場公演、ケニー遠藤の太鼓演奏活動の30周年を記念した全米ツアーの最終日

ホノルルを拠点に、日本、米西海岸で活躍している太鼓演奏者、ケニー遠藤が、自らの演奏活動30周年を記念して、日本と西海岸から一流の演奏者を選りすぐって全米ツアーを行っている。出演は、東京からノミ・ヨシノリ(元東京キューバン・ボーイズ)、ビブラフォン演奏者・浜田ヒトシ、西海岸から、ロサンゼルスの尺八演奏家・吉沢政和、サンフランシスコの琴演奏家・ヒカゲ・ショーコが参加する。今回の公演バンドには「イースト・ミーツ・ウエスト」アンサンブルという名前が付けられている。

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日米の知的障害者が集まり、第1回の交流会が、アナハイム市にあるヘリテイジ・フォーラムで開かれる。近畿日本ツーリストが主催。入場は無料。



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「芸者」をテーマにしたレクチャーと映画上映、12月18日(4ページに続く)

12月初旬に、映画「メモアール・オブ・ゲイシャ」が公開されることに合わせて、芸者の研究をしている歴史学者の講演と、1953年、溝口健二監督作品「祇園囃子」の上映会を日米文化会館が行う。国際交流基金ロサンゼルス事務所の後援事業。

ハーバード大学や、マサチューセッツの東洋美術で有名なピーボディー博物館などで、非常勤講師をしている歴史学者のアンドリュー・マスキー氏が、「芸者と日本の伝統的演芸文化」と題した講演を行う。マスキー氏は、学生時代、福岡で、元芸者から小唄と三味線を学んだことがきっかけで、芸者の研究をするようになり、 芸者を解説した本“Geisha: Beyond the Painted Smile”(芸者、微笑みの内側)の中心的な著者である。

「祇園囃子」は、脚本、衣田義賢、出演は、主人公に栄子役に若尾綾子、栄子の父親役に進藤栄太郎、栄子を引き受ける女将を小暮実千代が演ずる。

ロサンゼルス・カウンティー美術館で藤田雅人(ふじた・がじん)のコンテンポラリー・アート展、10月27日から2月12日まで(4ページに続く)

アジア的要素を使ったコンテンポラリー・アートの紹介としてロサンゼルスの藤田雅人とメキシコ市在住のパブロ・バーガス・ルーゴがロサンゼルス・カウンティ美術館の「コンテンポラリー・プロジェクト9」の展示作品に選ばれている。

鯉、菊、侍、芸者といった日本固有のイメージをモチーフに使い、グラフィティー(落書き)と渾然一体化した作品が展示されている。横2.1メートル、縦3.2メートルの “Ride or Die”(生死を賭けた乗馬)と、横4.87メートル、縦1.82メートルの “Red Light District” (赤線地帯)の、今回の展示のために制作された大作も展示されている。

ディスカンソー・ガーデンで菊展示、11月12、13日

ディスカンソーガーデン恒例の菊展示では、約300種類の菊が展示される。この菊展示は、過去2年にわたって、全米で最大規模の菊展示会になっている。

東京国際和太鼓コンテストで、ロサンゼルスの太鼓プロジェクトが1位に

 10月16日、東京渋谷の国立オリンピック記念青小年総合センターで行われた第4回東京国際和太鼓コンテスト(東京新聞と石川県の浅野太鼓による共催)で、ロサンゼルスの太鼓プロジェクトが、組太鼓一般の部で、最優秀賞を取った。組太鼓一般の部には、65組の応募があり、ビデオ審査で選ばれた12組が本選に出場した。アメリカから組太鼓チームが、同コンテストに出場したのは初めて。太鼓プロジェクトは、2000年に結成されている。コンテストの結果はウエッブサイトを参照:www.Tokyo-np.co.jp/event/taiko



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ロサンゼルス・カウンティー美術館で藤田雅人のコンテンポラリー・アート展、10月27日から2月12日まで(3ページからの続き)

発達障害者の日米交流パーフォーマンス、12月9日


イマージョン日本語教育を実践しているカルバー・シティーのエルマリノ語学学校(1ページからの続き)

「芸者」をテーマにしたレクチャーと映画上映、12月18日(3ページからの続き)

芸者が登場する演劇の上演、11月19日まで

1950年代、ニューヨークのブロードウエーで上演され、また映画では、マーロン・ブランド、京マチ子が出演した「八月十五夜の茶屋」がグレンデール・センター劇場で上演されている。11月19日まで。

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新コラム・シェフズ・カッティング・ボード(板前のまな板) 

寿司シェフ・インスティチュート(寿司職人学校)の設立者アンディー松田のコラム

からくり人形がやって来る(1ページからの続き)

音楽カレンダー  

パリ在住のフィンランド人作曲家カイジャ・サリヤホが、1993年、武満徹を追悼するために作曲した「六つの日本庭園」の演奏が、サウスウエスト室内楽団の定期コンサートのプログラムの一部として、11月15日、ロサンゼルス中心部のコルバーン・スクールで、11月19日、パサデナのノートン・サイモン美術館で行われる。京都の竜安寺、南禅寺、金閣寺などで、録音した読経や鐘の音の録音に合わせて、各種の打楽器を演奏する。チケットは28ドル。

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日本語学校パサデナ学園が、創立70周年、11月6日

パサデナの日本語学校、パサデナ学園が、創立70周年を祝い、11月6日に、同学園体育館で、祝賀式を行う。また今年は、同学園が、日本語学園協同システムに加入して50年になるので、合わせて、お祝いする。

UCLAの寺崎講座教授にピッツバーグ大学名誉教授のトーマス・リマー博士が就任

臓器移植の専門家、ポール寺崎博士が基金を提供してUCLA校内に設けられている寺崎講座の客員教授に、ピッツバーグ大学名誉教授で、日本演劇の専門家、トーマス・リマー博士が就任した。任期は、2005年―2006年。リマー教授は、1971年コロンビア大学で、「岸田国士(きしだ・くにお)と近代日本演劇」で、博士号を取得した。日本文学と演劇についての多数の著作を持つ。

日本語教師への奨学金、申し込みを受け付け中、12月9日まで

アメリカ人の日本語教師への奨学金を支給しているオーロラ基金は、2006年度の奨学金(ひとり3000ドルと日米往復の航空券)への申し込みを募集している。締め切りは、12月9日まで。12月31日に、奨学金の受給者が発表される。アメリカで、日本語を教えているアメリカ国籍の現役教師か、教師になるための勉学をしているひとが対象。応募者は、日本で、実行したいプログラムを提案しなければならない。

こけし人形についてのスライド、11月6日

ハンフォードにあるリー日本美術館で、「こけし人形」について出版された本の紹介と、その著者の講演が行われる。

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プリンセス・天功のマジックショーが延期

ラスベガスで、11月4,5,6日に予定されていたプリンセス天功マジックショーは、延期されました。

発行人の日記:ひとつの使命を達成して

カルチュラル・ニュースの使命は、この新聞の発行だけではなく、日本文化を直接、アメリカ人に紹介することも含んでいます。10月の第2週末に、三重県四日市市から来た津軽三味線演奏家、南橋俊彦氏と、現在、フロリダ州オーランドに在住の神楽(かぐら)さんを、ロサンゼルスのひとびとに紹介する4つのイベントを行いました。

10月8日(土)には、四日市市と姉妹都市提携をしているロングビーチ市にある、姉妹都市協会の集まりに、南橋氏と神楽さんを連れて行き、ミニコンサートを開きました。9日(日)には、昼間は、パサデナのケーブルテレビ局で、30分番組の収録のためスタジオですごし、夜は、ノース・ハリウッドにあるシークレット・ローズ劇場で、コンサートを行いました。翌、10日(月)は、朝8時から、エルマリノ語学学校で、小学生のために三味線と篠笛のお話と実演を行いました。

テレビ録画は「ミュージック・ライブ」というタイトルの番組で、UCLAエクステンション講座で、テレビ番組作りを勉強している楠井和都(くすい・わと)さんが司会し、カルチュラル・ニュースの編集部に最近入った、ギャビン・ケリーが通訳を担当しました。番組制作は、ケビン・ブルックナー(パサデナ・アクセス・チャンネル)が担当しました。

わずか、3日間で、まったく、内容の異なるイベントを4つもこなしましたが、この中で、もっとも感動的だったのは、エルマリノ語学学校での実演でした。2回の実演のうち、後半の低学年を対象にした実演では、子供たちが、南橋氏と神楽さんの三味線に合わせて、自然に手を合わせて拍子を取っていたのでした。伝統音楽は、国境を越えて、共感できることを、まさに体験したのでした。

南橋氏は、感動的な思い出を持て、日本に帰って行きました。わたしたちは、カルチュラル・ニュースを通じて、日本文化をアメリカ人に紹介できたことに、大きな喜びを感じています。      (東 繁春)

英語俳句

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日本の家庭料理、炊き込みご飯
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by culturalnews | 2005-11-19 03:33 | 月別の日本語要約