英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


by culturalnews

『源氏物語』千年を記念して、徳島の大学教授と着物学院が、ロサンゼルスで平安貴族衣裳を紹介

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写真説明=平安時代の衣裳を身につけたカリフォルニア州立大学ノースリッジ校の学生たち(右から二番目は江戸時代の裃)(カルチュラル・ニュース提供写真)

(新聞記事風に) 

 『源氏物語』が書かれて千年目になることを記念して、九月中旬、徳島市の大学教授と着付け教室の講師ら十二人がロサンゼルスを訪れ、大学、美術館、日本語学校を回り、『源氏物語』を解説しながら平安時代の貴族衣裳を紹介した。

 「ロサンゼルス源氏物語フェスティバル」と名付けられたこのイベントは、日本文化を紹介するロサンゼルスの英字新聞「カルチュラル・ニュース」と四国大学児童学科の世羅博昭教授の発案。日本の「源氏物語千年紀委員会」の後援事業。またアメリカのアジア学会北東アジア審議会からの助成金を受けた。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校文学・言語学部の廣田昭子教授が協力した。

 世羅教授は三年連続して大学の夏季休暇を利用してロサンゼルスを訪れ「源氏物語輪読会」を開いているが、昨年と今年は徳島市の瀬尾静子きもの学院の講師らと供に、同学院が持っている平安時代衣裳をロサンゼルスに持ちこみ『源氏物語』の説明をした後で、実際の平安貴族のファッションを見てもらう、という講義・実演を行なった。
 
 講義の後で実際の体験をするこの方式は、アメリカの大学ではレクチャー・アンド・デモンストレーションと呼ばれているもの。

 今年は、九月二四日の午後に、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校、同日夜にパサデナのパシフィック・アジア美術館、二五日午後にロサンゼルスの私大オキシデンタル大学、二七日午前にコスタメサの日本語学園協同システムオレンジ・コースト学園で、この講義・実演を行なった。
また、二六日夜は、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校内の日本庭園で、庭園会員のための特別プログラムに参加した。

 初めて平安時代の衣裳を身に付けたアメリカ人学生は、衣裳が重いことや、着ていると暑くなることに、びっくりしていた。

  ノースリッジ校では、『源氏物語』の中一章「末摘花」(すえつむはな)の場面を描いた英語寸劇が、平安貴族の衣裳を付けた学生によって演じられた。
  
 「源氏物語輪読会」は、九月二一、二二日の二日間、ロサンゼルスの日本語学園協同システム本部で終日行なわれたほか、約三時間の講義が、二一日夜、リトル東京の共同貿易会議室で、二六日午後にサンフェルナンド・バレーの飯沼信子さん宅で、二八日午後にはオレンジ・カウンティー・タスティンの住山弘さん宅で行なわれた。
 
 世羅教授は、四国大学の前にいた国立鳴門教育大学を二年前に定年退官するまで、高校国語教師を二十一年、国立大学で国語教育を教える「先生の先生」の仕事に二十一年携わっていた。

 高校国語教師時代に、『源氏者物語』を教えることに打ち込み、その時代にまとめたテキスト『源氏物語・学習の探求』は一九九〇年に、全国大学国語教育学会賞を受けている。

 カルチュラル・ニュースの東繁春編集長が、二年前に、鳴門教育大で、世羅教授の退官記念講義を聞いた際、ロサンゼルスで「源氏物語輪読会」を開く話が持ち上がった。東さんは、世羅教授が、広島県呉市内の県立高校で教えていたときの生徒だった。

(了)
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by culturalnews | 2008-11-01 17:32 | イベント