英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


by culturalnews

カルチュラル・ニュース 2006年11月号 日本語要約

カルチュラル・ニュースは、日本文化を伝える英字新聞です。ロサンゼルスで毎月第1週に発行されています。ロサンゼルスを中心とする南カリフォルニア地区の日本文化活動を総合的に伝えています。

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日本人移民が90年前に、ロサンゼルスで始めた日本の弓道を、アメリカ人弓道愛好家たちが継承

ロサンゼルスに残っているもっとも古い弓道の記録は、1908年である。1916年には、羅府(ロサンゼルス)弓道会が発足し、1930年に桑港(サンフランシスコ)弓道会の発足に参加した写真(2ページの広告)が残っている。しかし、日米が敵となって戦った太平洋戦争が起こると、ロサンゼルスの日本人は砂漠の中に作られた強制収用所に入れられ、弓道ばかりでなく、すべての日本伝統文化が一時的に絶えてしまった。

ロサンゼルスに弓道が復活するのは1975年のことで、当時、高野山米国別院の僧侶だった小阪博一師と、東本願寺ロサンゼルス別院の僧侶だった三島好円師の二人の弓道家の指導によって、定期的な練習が始まった。

今日、ロサンゼルス各地で、弓道を練習するグループが生まれているが、弓道の組織的な運営を担っているのは、パサデナに住むリック・ビールである。リックは、小阪師の許可を得て、「南加(南カリフォルニア)弓道会」を作った。

南加弓道会の定期練習場のひとつは、パサデナ日本文化センターの体育館である。毎週、土曜日の午後7時から練習が、始まる。しかし、練習の2時間まえには、すでに、数人のメンバーが体育館に集まり、床の掃除を始める。小阪師は、月一回のペースで、パサデナの練習に来る。小阪師が来たときの練習は、小阪師の唱える般若心経で始まる。高野山で、僧侶の修行をした小阪師の読経は、チベット僧の読経のような魂をゆさぶる発声で行われる。

リックは、弓道の説明に、ある禅僧のことばをよく引用する。弓道は、自分のこころの中の的と、外に存在する現実の的のふたつの的を射ることを目的としている。自分のこころの中の的を正確に射ることができれば、現実の的を射ることは、たやすい。

弓道を、スポーツとして愛好するひとが広がっていく中で、日本の精神性を弓道に見出すアメリカ人がリックをはじめ、南加弓道会に集まっている。

草月の生花展が、初めてUCLA学内で行われる、2007年2月21-22日

草月サンフェルナンド支部(カサージアン恭子・支部長)は、2007年2月21日と22日に、UCLA校内のアッカーマン学生会館で、生花展を開催する。カサージアンさんは、2000年からUCLAエクステンション(公開講座)で、毎週土曜日に生花を教えている。大学をとおして生花をアメリカに伝えることに続けてきたカサージアンさんにとって、ロサンゼルスで最大の大学であるUCLAで、生花展を開催することは、長年の夢たっだ。今回は、直接、大学と交渉し、学生会館の使用許可を得た。また、その後、UCLA内のすべての日本研究の窓口となっている「日本研究センター」の後援を得ることができた。ロサンゼルス日本国総領事館も後援。

京セラ創業者の稲盛和夫の初のロサンゼルス講演会、11月28日

京セラ創業者の稲盛和夫氏の経営理念の賛同者でつくる「盛和会USA」(鶴亀アキラ会長)が、ロサンゼルス初の「稲盛和夫講演会」を開く。11月15日の時点で、850席のリトル東京・日米劇場の入場券は予約でいっぱいになった。入場は無料。

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近畿日本ツーリストが日米の知的障害者のために開く第2回ハーモニック・コンサートで、仙台から雅楽楽器「笙」(しょう)の演奏者が参加、11月18日

大手旅行会社、近畿日本ツーリストは2005年12月に、創業50周年記念事業として、日米の知的障害者の交流イベント「ハーモニック・コンサート」をアナハイムのヘリテッジ・フォーラムで開催した。第二回の「ハーモニック・コンサート」が、今年は、11月18日(土)、同じ会場で、行われる。入場料は無料。

今年は、仙台から雅楽楽器・笙をソロ演奏する「笙YUU」(本名=高橋由宇、21歳)が参加する。高橋さんは、知的発達が遅れるが、音楽には特別な才能を発揮することもある「ウィリアムス症候群」という障害を持っている。幼いときから雅楽の音色に強い興味を持ち、中学生のとき宮城県岩沼市(仙台市の南側に位置)の神社で1年間、笙の手ほどきを受け、その後は、独学した。

仙台市内の養護学校高等部を卒業後は、演奏活動に専念し、年間70ヵ所のペースで演奏をしている。レパートリーは、雅楽曲だけではなく、童謡、抒情詩、ポピュラー、クラッシク、ジャズと幅広い。今回のハーモニック・コンサートは、「君が代」「越天楽」「G線上のアリア」「星条旗を永遠なれ」などを演奏する。

今回のハーモニック・コンサートは、日米の障害者の代表が基調講演を行うが、日本側からは、非営利法人「日本バリアーフリー協会」代表の貝谷嘉洋(かいや・よしひろ)さんが講演する。貝谷さんは、筋ジストロフィーのため、車イスで生活しているが、関西学院大学商学部を卒業、カリフォルニア大学バークレー校に留学、公共政策の修士号を取得している。著作に『ジョイスティック車で大陸を駆ける』『魚になれた日 筋ジストロフィー青年のバークレー』がある。

貝谷さんは、障害者パフォーマーの全国コンテスト「ゴールド・コンサート」を3年前から始めている。今回のハーモニック・コンサートには、今年10月9日に行われた「ゴールド・コンサート」の優勝グループ「ダージリン」が参加する。

京都から本物の芸者を招き、「宮廷文化の夕べ」11月17日

京都・祇園の記録映画「はんなり」のロサンゼルス上映が17日から1週間、レムリー・ミュージック・ホール劇場で行われるが、この上映会に合わせて渡米する芸者「真琴」(まこと)を迎えて「芸者大饗宴―宮廷文化の夕べ」が17日午後7時から、ビバリーヒルズのレメリディアン・ホテルで行われる。Y&Jプロダクションの主催。チケットはひとり100ドル。

和太鼓2人組みのアウン(AUN)の全米学校巡業ツアー、南カリフォルニア地区の5大学で公演、11月27日-12月4日

アウンは、大阪・堺市生まれの双子、井上良平、公平による和太鼓を中心とした和楽器演奏者。2人は、世界的な巡業で知られる和太鼓グループ鬼太鼓座(おんでこざ)の主要メンバーとして12年間、世界16カ国で、1000回以上のコンサートしてきた。

2001年に、独立し、アウンを結成。2005年からは、活動拠点をニューヨークに移している。ハーレムの公立高校フレデリック・ダグラス・アカデミーで行ったライブ&ワークショップで、アメリカ人生徒たちが日本の音楽に情熱的な反応を見せたことから、全米100の高校・大学を回る「アウン、100校巡業ツアー」を企画、11月27日から、南カリフォルニア地区の5大学で公演する。

(日程変更:11月号には、カリフォルニア州立大学フラトン校での公演が、12月1日と記載されていますが、その後、日程変更となり、11月30日正午から Titan Student Union Theaterで緒紺割れることになりました。)

アメリカ人の愛石家がハンティングトン美術館で、石の展示会、12月27日から1月2日

ロサンゼルスの南郊オレンジ・カウンティーのアメリカ人盆栽愛好家の間では、石の収集と鑑賞も行われており、「カリフォルニア愛石会」が結成されている。カリフォルニア愛石会は、毎年年末に、米国でも有数の美術館と知られているハンティングトン美術館で石の展示を行っているが、今年は、12月27日から1月2日まで行われる。約150点の石が展示される。ハンティングトン美術館の入場は有料だが、愛石会展示の建物の入場は無料。

懐石料理の盛り付けに、美を見出したアメリカ人芸術家の講演会、11月13日、14日

ニュージャージー州に住むメアリーべス・ウェルチさんは、30年間に渡って日本文化を研究している芸術家。茶道を1981年から始め、1995年には茶名を受けている。ウェルチさんは、懐石料理の器と料理の組み合わせに、すぐれた芸術性があることを発見、美術館や日本文化研究会でよく講師を務めている。今回は、パサデナのパシフィック・アジア美術館で、「晩餐」をテーマにした展示会が行われて、その関連イベントの講師としてロサンゼルスを訪れる。13日午後7時からはロサンゼルス・カウンティー美術館で、14日午後7時からはパシフィック・アジア美術館で、スライドを使って懐石料理を紹介しながら、講演をする。

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若柳久三師匠の「華の会」日本舞踊公演、12月17日

若柳流の米国代表、若柳久三師匠が主宰する「華の会」の恒例舞踊公演が、12月17日午後1時から5時まで、リトル東京・日米文化会館1階ドイザキ・ギャラリーで行われる。入場無料。




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秋の叙勲で、ロサンゼルスの奈良佳緒里さんに旭日双光章

ハリウッドの映画会社で、長年メークアップ・アーティストをしている奈良佳緒里さんに、秋の叙勲で、旭日双光章が贈られること、発表された。奈良さんは、11月10日に東京で行われる勲章伝達式に出席、その後、天皇に拝謁する。

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江戸時代の日本画コレクターのプライス夫妻に国際交流基金賞

国際交流基金賞が、オレンジ・カウンティー在住の日本画コレクター、ジョー・プラス氏と悦子夫人に贈られて10月3日、東京・ホテル・オークラで授賞式があった。プライス夫妻は、その後、天皇に拝謁した。

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墨絵作家の城戸わ子さんが、ジャパン・エクスポで大型個展開催、11月18-19日

2005年の愛知地球博のポスターに選ばれた名古屋在住の城戸わ子さんが、ジャパン・エクスポで大型個展を行う。城戸さんは、2001年、ラスベガスで行われた「アジア・アート・ナウ」展に出展したことで、ロサンゼルスに協力者が現れ、2002年8月の二世週祭でニューオータニ・ホテルで個展を開いた。「命」と名づけられた作品は、911同時多発テロの一周年に合わせて、ニューヨーク・ニュージャージ合同港湾局が借り入れ、ケネディー空港、ラガーデア空港、ニューアーク空港と同港湾局が管轄する3つの空港で展示された。また、今年、3月1日から4月14日までは、ワシントンの日本大使館日本文化広報センターで個展が行われた。今回のロサンゼルスでの個展は、ニューヨークやワシントンで展示されていた作品が集められている。





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バックナンバーの日本語要約は www.culturalnews.comに掲載されています。

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by culturalnews | 2006-11-15 15:15 | 月別の日本語要約