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英字新聞カルチュラル・ニュースの日本語要約


by culturalnews

カルチュラル・ニュース2010年2月号の日本語要約


◎ジェロの演歌、ケニー遠藤の太鼓コンサートで、ロサンゼルスの日米文化会館
30周年記念をお祝い、3月30日、31日、4月3日(P1,2,6)

ロサンゼルスの日米文化会館は、今年で創立30年を迎えるにあたり、3月30日から
運営資金の募金を兼ねたゲイラ(祝賀会)やピッツバーグ出身の演歌歌手ジェロ
のコンサート(3月30日)とアメリカでの太鼓演奏で有名なケニー遠藤のコンサ
ート(4月3日)を行う。会場はいずれも日米文化会館に併設のアラタニ日米劇場。

3月30日午後7時からのゲイラは、ジェロ、ケニー遠藤、ジャズピアニストの松居
慶子、ハワイ音楽のダニエル・ホーが出演する。チケットは一人150ドル。

アメリカ人演歌歌手ジェロのアメリカ初のコンサートツアーは、3月31日午後8時
から。チケットは50ドルから100ドルまで。本名ジェローム・チャールズ・ホワイ
ト・ジュニアは、祖母が日本人、その祖母から演歌を教えてもらい子供の時から歌
っていた。大学卒業後、英語教師の仕事で日本に行き、「NHKのど自慢」に出場した
ことをきっかけにプロの演歌歌手になった。昨年、ピッツバーグ、ワシントンDCで
コンサート行っているが、アメリカでの正式デビューは今回が初めて、サンフラン
シスコのあとロサンゼルスに来る。

アメリカでの和太鼓演奏の第一人者ケニー遠藤のコンサートは4月3日午後8時から。
ロサンゼルス出身の遠藤は、1970年から10年間日本で修行し、組太鼓の演奏を体得す
るとともに、邦楽囃子の名取になっている。現在は、ホノルルを中心に演奏活動を行
っている。今回は、遠藤のプロ活動35周年の記念も兼ねている。出演は、緊那羅太鼓
(きんなら・たいこ)オンアンサンブル、渡辺かおるなど。チケットは35ドルと30ドル。

◎シルクロードの画家・平山郁夫氏が死去(P1,4)

2009年12月2日に日本画の大家、平山郁夫氏が亡くなった。平山氏のアメリカで唯一の
個展が2007年春、ロサンゼルスから車で北西に3時間のところにあるハンフォードのク
ラーク日本美術・文化研究センターで行われていた。その展示会を担当したダニエル・
マーキー氏(現在はコーネル大学助教授)に平山氏の追悼文を書いてもらった。2007年
の展示はシルクロードをテーマにしたものだったので、平山氏のシルクロード遺跡の保存
活動も紹介しながら、シルクロードの画家だった平山郁夫と紹介している。

◎ロサンゼルスのピルグリム学校で日本文化をテーマに1週間の集中講座「ゴールデン・
ウィークイ」写真のみ。詳細はホームページで(P1)

◎雅楽演奏家、指導者の東儀季信(とうぎ・すえのぶ)さんが日本で死去、77歳(P2,5)

1960年代から30年間にわたって、ロサンゼルスで雅楽を教えていた東儀季信さんが2009年
11月10日に東京で亡くなった。77歳だった。東儀さんは1963年から1993年まで、UCLA民族
音楽部の教員を務め、ロサンゼルスで雅楽グループを育成してきた。東儀さんの教え子の
ひとりで、現在ロヨラ大学(ロサンゼルス)で民族音楽を教えているポール・ハンフリー
教授が「ロサンゼルスと日本の文化の宝だった東儀先生」という追悼文を寄せてくれた。

◎日本文化イベント紹介(3ページ)
ロサンゼルス日米会館で雛祭りイベント、3月7日 日米文化会館地階のガーデンルーム
と日本庭園を使って3月7日(日曜日)午後1時から3時まで、雛人形の展示と裏千家によ
るお茶のお手前が行われる。見学だけは無料だが、お茶と菓子をいただく場合は20ドルの
チケットが必要。

小原流いけばな展、3月13日と14日 小原流ロサンゼルス支部のいけばな展が日米文化会館のドイザキ・ギャラリーで2日間行われる。約30点が出展される。午前10時から午後4時まで、入場無料。

東京から琴2人組み「心花」(ここはな)がロサンゼルスで演奏、3月17日と20日 東京藝術
大学の卒業生ななえとみぎわの琴アンサンブル「心花」がロサンゼルスで初めてコンサート
をする。3月17日午後7時30分からロサンゼルス・フェアーファックスのジンギス・カーン・
レストランで、カバーチャージ8ドル。3月20日午後3時からリトル東京、ユニオン教会で、
寄付8ドル。

アリゾナの日本祭り、2月27日と28日 今年で26回目になるフェニックス市の日本文化をテー
マにした「マツリ」イベントは、今年は8万人の人出が予測されている。今年のテーマは
「招き猫」。絵本「ラッキーキャット」(招き猫)の作者、ロサンゼルス在住の関サニーさんも、
オープニング・セレモニーなどに参加する。関さんの、サイン会も予定されている。

◎ハンフォードのクラーク日本美術・文化研究センターの春の展示は「日本屏風」展、2月6日
から4月10日まで(P4,5)

カリフォルニア州ハンフォードの日本美術コレクター、ビル・クラーク氏の所蔵作品の中から
屏風絵を同センターのアンドレアス・マークス学芸部長が選定している。圧巻なのは、横3メートル
57センチ、高さ1メートル57センチの「源氏物語」の一対の屏風。江戸時代(17世紀半ば)の
作品は、作者不明だが「四季」と名付けられており、「源氏物語」の場面が克明に描かれている。

このほか、真野暁亭(まの・ぎょうてい、1874-1934)の「雷神」の図、現代作家、神戸智行
(かんべ・ともゆき、1975年生まれ)の「あかりの礎(いしずえ)」などが主要展示。入場料
は5ドル。日曜日、月曜日は休館。

◎東京発・神浦元彰のニッポン-ニュースの裏側(P6)

現在、沖縄・普天間米軍基地の移転問題で日本は大きく揺れているが、日米間には、これよりももっと大きな問題が潜在している。それは、日米地位協定の改定だ。日米地位協定は1960年の日米安全保障条約が結ばれたとき同時にできたが、その後、一度も改定されていない。今後予測される米軍基地の日本撤退に際して、米軍基地の土壌が化学物質、重金属で汚染されている問題が明らかになってくる。現在の地位協定は、米軍に汚染物質の除去義務がない。数千億円といわれるこの汚染物質の除去費をどちらの国が負担するのか、という大きな問題が潜在している。

◎アンディー松田の寿司職人学校「インターネット・クラス」(P6)

いよいよ、インターネットによる寿司クラスを行うことになった。受講者はまず、当学校から送られてくる寿司作りのDVDを見ながら、自分で作ってみる。受講者と寿司学校は、スカイプを使って連絡を取り合い、受講者は進み具合をビデオ映像で学校に確認してもらい、助言をもらう。インターネット・クラスの進行は「ベーシック」「寿司と刺身」「寿司上級」と3コースに分かれている。いずれも個人指導を行う。

◎パサデナのパシフィック・アジア美術館の新展示「藍と白の日本」3月25日から1年間(P8)

パサデナのパシフィック・アジア美術館、日本ギャラリーの展示が3月25日から新しいテーマ「藍と白の日本」になる。1年間の企画で、数回の作品の入れ替えがある。藍と白は、日本を代表する色彩で、その伝統は約400年前までにさかのぼることができる。藍染めから、藍を多く使った磁器、藍刷る絵と呼ばれる版画などが展示される。作品の選定はゲスト学芸員のメーヤー・マッカーサーが担当している。
by culturalnews | 2010-02-23 05:58 | 月別の日本語要約